「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」 第10回
『野球小僧』編集部ログでしか読むことの出来ない「流離いの海外野球放浪観戦者(?)」こと石原豊一さんによる海外野球紀行。これまで、「イスラエル野球紀行」、「メキシコ・ウインターリーグ紀行」、「ニカラグア野球紀行」と連載してきましたが、ついに第4弾の登場となりました。
タイトルはズバリ! 「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」。
これまでの海外野球紀行シリーズとは異なり、石原豊一さんが、野球を求めて世界を巡る“ディアスポラ”(野球離散民)に迫り、その声を聞くという構成です。
記念すべき1人目は、日本、アメリカ、イタリア、中国、台湾と世界のマウンドを経験し、いまだ現役で投げ続けている前田勝宏投手(明石レッドソルジャーズ)。10回目の今回は、多くの国を渡り歩いたあと、ついに日本に帰国してからのエピソードです。
前田投手のこれまでの野球人生の軌跡や、そのときの心理について石原さんが迫ります。
それでは、お楽しみ下さい。
外国のプロ野球をさまよい続け、ようやく日本に戻ってきた現在も明石レッドソルジャー・前田勝宏投手 |
▼石原豊一さんの過去の紀行文のリンクはコチラ
①イスラエル野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat2140867/index.html
②メキシコ・ウインターリーグ紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat82358/index.html
③ニカラグア野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat4323204/index.html
★波乱の国内アマチュア復帰
中国から帰国し、次のオファーを待ちながらトレーニングを続ける前田勝宏。しかし、…。
「中国でもう終わりやと思いました。もうないな、終わりやなと」
彼の言う「一番レベルの低いプロ」でのシーズン後、前田は「現役引退」を意識した。
ところが、そんな前田に舞い込んだのは社会人野球チームからの誘いだった。「アスピア学園」という専門学校が、野球チームを作るので指導者兼コーチとして入団しないかと誘ってきたのだ。地元で、アマチュアとはいえ、再びプレーできるとあってふたつ返事で前田は承諾した。おまけにコーチ兼任とあって、給与まで出る。野球で飯が食えるとあって、別居状態だった妻子と再び暮らし始めた。
「それまでは何の話もせずに、あっちこっち野球しにいってましたからね」
このころになると、そろそろ幼稚園にあがる頃になった子供のことも気にかかって来るようになっていた。アスリートとして自身を極めようとする自分と、妻子を養わねばならない一家の長としての自分の狭間で揺れ動くようになった前田にとって、家族と故郷で野球にたずさわりながら暮らすことは、決して悪い話ではなかった。
しかし、この「普通の暮らし」も長くは続かなかった。チームが、たった1年で解散に追い込まれてしまったのだ。
その後は、町おこしのために立ち上げられた「岩手21赤べこ野球軍団」に加入、家族とは再び離れ、アアマチュアの頂点・都市対抗を目指すことになる。初年度の2006年は惜しくも夢の舞台の切符を逃してしまうが、秋のクラブ選手権へは全国大会へ駒を進めることができた。都市対抗へも翌年には岩手県勢20年ぶりの出場を決めた。
選手としては順風満帆に見えたこのアマ復帰も、長くは続かなかった。「赤べこ」も資金難におちいり、都市対抗出場のオフには解散に追い込まれてしまう。
「スポンサーの社長が逃げてしもたんですわ」
しかし、「この先」を模索しはじめていた前田に、それ程の時を経ずして朗報が舞い込んだ。リーグを拡張した独立リーグ・四国九州アイランドリーグの新球団・長崎セインツからオファーが舞い込んできたのだ。このオファーに前田は飛びついた。
家族とは再び離ればなれになる単身赴任生活になったが、野球の魅力には結局勝つことはできなかった。
〈次回につづく〉 ※更新は原則毎週月~火曜日頃に行う予定です
■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。昨冬は南米・コロンビアに飛び、現地の野球を体感してきた。

外国のプロ野球をさまよい続け、ようやく日本に戻ってきた現在も明石レッドソルジャー・前田勝宏投手
第6回 この選手にエールを(5)
腕を高く上げるのは、「山田久志さんの影響です。かっこいいなと思って」
決勝戦は1対0、試合時間わずかに1時間9分。相手守備のミスを突いた1点を守りきった!
主将も務めるエース・正林投手が持つ「全中優勝旗」を先頭に場内1周!
背中の故障もあり、準決勝で無念の敗退となったが、終始注目された菊池雄星選手(花巻東)
西武から始まった流浪の野球人生を経て、現在も明石レッドソルジャーで投げ続ける前田勝宏投手
日本ハム、ロッテと2度の指名を拒否して希望球団の巨人からの指名を待つ長野久義(Honda/写真は前回大会のもの)。身体能力の高さは誰もが社会人ナンバー1と評価する

【プロフィール】
よく行くところは、地鶏とおでんの有名店、姫路市の「停主」(ていしゅ)。お店のご家族とは「ホントの家族のようなおつきあい」。料理がおいしいのはもちろん、心癒やす時間が持てるそう
現在も明石レッドソルジャーで投げ続ける前田勝宏。2001年に中日を退団後、いよいよ流浪の野球人生が本格的に始まる
この春は主に攻撃の起点として1番、3番などを打った神野
打球が顔面に当たるという不運もあり、守備面で不安が出てしまった。秋のリーグ戦までには克服してほしい
今夏の甲子園開幕試合で大活躍した、九州国際大付属高1年の三好匠選手。昨夏は全中に出場し、投げてはエース、打っては主軸として3位に輝いた!
●撮っとこイノ太郎
師の昇格、そして自身の登板も心待ちする男・45歳――決まったら、チケット買って見に来てちょ
現在、前田投手が所属する関西独立リーグ。球団経営等、揺れ動く中、選手達は必死にプレーを続ける
2006年4月1日より始まったオリックス・バファローズ岡田貴弘選手レポート。『野球小僧編集部ログ』の看板記事として月3回の更新ペースで3年間続けてきましたが、4年目のスタートをひと区切りとして、今年4月から毎月1回に凝縮した形で再スタートいたしました。
走塁中の岡田。7月14日のウエスタンリーグ広島戦、本塁クロスプレーの際に7針を縫うケガをしてしまった
ケガから復帰後、7日の昇格については急遽取り消されたが、再昇格の日は近い。次のチャンスでは、前回の経験を生かしてひと皮違った姿をファンに見せて欲しい
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▼予想外の決勝戦など、今年も盛り上がりました
24日の決勝戦が大変劇的な幕切れとなった今年の夏の甲子園。
未曾有の左腕投手・菊池雄星(花巻東)をはじめ、中京大中京の破壊力ある打線や、日本文理の勝負強さ、県岐阜商、明豊、帝京などなど…。見ごたえのある試合が多かった印象が強かったように思います。
さて、実は大会の組み合わせが決まってから開幕するまでの短い期間に、ブログ読者のみなさまに今大会の予想を募集していました。
実質、3日しかなかったこともあり、締めきり前に届いたのは超常連の4名の方々に留まりました(締めきりを過ぎてから書き込んだ方は公開しておりません。ルールですのでご了承下さい)が、どれも高校野球に対する思いのこもった熱いコメントばかりですね。大変うれしいです。
そこで、以下に改めてコメントを掲載いたしました。今年の甲子園に一喜一憂したみなさまには、まだ、記憶に新しい球児のプレーぶりを思い出しつつ、大会前の戦評と実際の結果との変化の具合を堪能してもらえたらと思います。
またもし、今大会の戦評などを書きたい方は、この記事のコメント欄にぜひご記入下さい。
夏の甲子園から都市対抗へと大会移ると、なにやら夏から秋へ季節が流れていくのを実感しますね。
そして、都市対抗が終わると、すぐに高校野球の新チームによる秋季大会や、大学野球の秋の公式戦などが始まり、プロ野球もいよいよ大詰めとなります。
秋の野球の季節は、もう目の前です。
馬鹿な野球好き さんの投稿
夏の甲子園大会・優勝予想校は帝京高校
平原・鈴木・山崎投手など、近年の出場校の中でもずば抜けて層の厚い投手陣を持つ帝京を優勝候補に挙げたいと思います。
しかし、初戦の敦賀気比戦が最大の関門となるかもしれない。1回戦ゆえ投手層の厚さが利することは無いだろうし、敦賀気比・山田投手も大会屈指の好投手となれば投手力は互角だろう。攻撃面を考えても、予選では積極的な走塁から相手を揺さぶり強力打線を引き出してきたが、左腕の山田投手に対していつも通りの隙の無い走塁ができなければ、あせりから悪循環に陥る可能性も小さくない。
結局、今大会の優勝候補筆頭の帝京ではあるが、他のチームよりもほんの少し真紅の優勝旗に近いだけということだろうと思います。
と優勝予想をしつつ、全ての出場校へのエールに代えさせていただきます。
Bsファンもっち さんの投稿
優勝予想は…花巻東!!
打撃力で少し力が落ちる感がありますが、甲子園は選手を成長させてくれる場!期待したいです。優勝してガッツポーズ!見えてきた(笑)