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『野球小僧』編集部アンケート

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過去のアンケート内容とその結果

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2009-08-31

「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」 第10回

 『野球小僧』編集部ログでしか読むことの出来ない「流離いの海外野球放浪観戦者(?)」こと石原豊一さんによる海外野球紀行。これまで、「イスラエル野球紀行」、「メキシコ・ウインターリーグ紀行」、「ニカラグア野球紀行」と連載してきましたが、ついに第4弾の登場となりました。
 タイトルはズバリ! 「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」。
 これまでの海外野球紀行シリーズとは異なり、石原豊一さんが、野球を求めて世界を巡る“ディアスポラ”(野球離散民)に迫り、その声を聞くという構成です。

 記念すべき1人目は、日本、アメリカ、イタリア、中国、台湾と世界のマウンドを経験し、いまだ現役で投げ続けている前田勝宏投手(明石レッドソルジャーズ)。10回目の今回は、多くの国を渡り歩いたあと、ついに日本に帰国してからのエピソードです。
 前田投手のこれまでの野球人生の軌跡や、そのときの心理について石原さんが迫ります。
 それでは、お楽しみ下さい。

090831_maeda外国のプロ野球をさまよい続け、ようやく日本に戻ってきた現在も明石レッドソルジャー・前田勝宏投手

▼石原豊一さんの過去の紀行文のリンクはコチラ
①イスラエル野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat2140867/index.html
②メキシコ・ウインターリーグ紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat82358/index.html
③ニカラグア野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat4323204/index.html

   

★波乱の国内アマチュア復帰

 中国から帰国し、次のオファーを待ちながらトレーニングを続ける前田勝宏。しかし、…。

「中国でもう終わりやと思いました。もうないな、終わりやなと」

 彼の言う「一番レベルの低いプロ」でのシーズン後、前田は「現役引退」を意識した。
 ところが、そんな前田に舞い込んだのは社会人野球チームからの誘いだった。「アスピア学園」という専門学校が、野球チームを作るので指導者兼コーチとして入団しないかと誘ってきたのだ。地元で、アマチュアとはいえ、再びプレーできるとあってふたつ返事で前田は承諾した。おまけにコーチ兼任とあって、給与まで出る。野球で飯が食えるとあって、別居状態だった妻子と再び暮らし始めた。

「それまでは何の話もせずに、あっちこっち野球しにいってましたからね」

 このころになると、そろそろ幼稚園にあがる頃になった子供のことも気にかかって来るようになっていた。アスリートとして自身を極めようとする自分と、妻子を養わねばならない一家の長としての自分の狭間で揺れ動くようになった前田にとって、家族と故郷で野球にたずさわりながら暮らすことは、決して悪い話ではなかった。
 しかし、この「普通の暮らし」も長くは続かなかった。チームが、たった1年で解散に追い込まれてしまったのだ。
 その後は、町おこしのために立ち上げられた「岩手21赤べこ野球軍団」に加入、家族とは再び離れ、アアマチュアの頂点・都市対抗を目指すことになる。初年度の2006年は惜しくも夢の舞台の切符を逃してしまうが、秋のクラブ選手権へは全国大会へ駒を進めることができた。都市対抗へも翌年には岩手県勢20年ぶりの出場を決めた。
 選手としては順風満帆に見えたこのアマ復帰も、長くは続かなかった。「赤べこ」も資金難におちいり、都市対抗出場のオフには解散に追い込まれてしまう。

「スポンサーの社長が逃げてしもたんですわ」

 しかし、「この先」を模索しはじめていた前田に、それ程の時を経ずして朗報が舞い込んだ。リーグを拡張した独立リーグ・四国九州アイランドリーグの新球団・長崎セインツからオファーが舞い込んできたのだ。このオファーに前田は飛びついた。
 家族とは再び離ればなれになる単身赴任生活になったが、野球の魅力には結局勝つことはできなかった。

      

〈次回につづく〉 ※更新は原則毎週月~火曜日頃に行う予定です

        

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。昨冬は南米・コロンビアに飛び、現地の野球を体感してきた。

2009-08-28

ライター・小林美保子の 「関西独立リーグ応援キャンペーン中です!!」第6回

▼激動の関西独立リーグを応援する取材記事です!

 日本で3番目に誕生した独立リーグ・関西独立リーグ。運営会社の名称が「関西・東海独立リーグ」に改まることが決まるなど、状況はまだ不安定な部分もありますが、現場の選手やスタッフは目の前の状況の中で成功させようと、リーグ戦に、チーム運営にと必死に取り組んでいます。
 そんなリーグを「応援したいです!」と名乗りを挙げてくださった地元・明石在住の女性ライター・小林美保子さんが、自ら取材・執筆を担当する「関西・東海独立リーグ応援キャンペーン中です!!」。選手ネタや周辺ネタなど、興味の惹かれることを取材していきながらリーグを盛り上げていく所存です。
 関西独立リーグ大好きの方、あるいはちょっとだけ興味のある方、いや、今までまったく見向きもしなかった方にもぜひ目を通していただきまして、「新聞ネタ」以外のリーグの姿を知って欲しいと思います。
 それではスタートです!

            

ライター・小林美保子の 「関西独立リーグ応援キャンペーン中です!!」  
拝啓、全国の“サブマリン”ファンのみなさまへ

 朝夕はすっかり秋の気配ですね。今から野球がオフになる頃を想像して、さみしぃー。
 さて今回は、ワイテック出身、神戸9クルーズ大島崇仁投手のインタビューをお届けします。変則マニアにはたまらない、地を這うようなリリースポイントのアンダーハンドです! 開幕前の2月、神戸の練習を見に行ったとき、「ほぉー、こんなところに、こんな投手がいたか」と、ちょっと感激したものです。  
 5月頃から先発に定着し、ここまで7つの勝ち星を挙げています。
 「太れないのが悩み」ということなので、大きなお世話ながら、相撲好きの私としては、オフにぜひ相撲部屋を訪ねることをおすすめしてみました。
 関西方面に来られる際は、ぜひ神戸9クルーズの試合、大島投手の投球をナマで見て帰ってください!

 では、これからもよい野球を!  また球場で会いましょう! 

                                        敬具

           

090828oshima1第6回 この選手にエールを(5)
スローカーブを操る男  

大島祟仁(神戸9クルーズ)

――下手投げになったきっかけは?
大島 高校2年生のときに、監督から「下から投げてみろ」と言われたんです。その直前に、春の県大会があって、相手チームの習志野高校のアンダースローの投手に抑えられたんですよ。それを見て、ひらいめたんじゃないですかね。

――気持ちの切り替えは?
大島 はじめはホントにいやだったんです。上から150キロ投げたい夢はあったんで、抵抗があって…。2、3日考え込んで、どうしようかなと思ってて、よし決めたと思って、やるからには中途半端はいやだと。だから一番低いとこから投げると思ってたら、渡辺俊介投手に越されました(笑)。ああ上には上がいたって。

――下手投げは最後の手段?
大島 ホントに、そんな感じでした。上じゃ生き残れないからって、そのとき別にそう思ったわけじゃないですけど…。結果的にそう思うんですよ。あのまま上でやってたら、大学で終わってたなって。社会人に行けるレベルでもないし。

――下手投げが合う体だった?
大島 柔軟性はもともとありました。アンダースローにとって、筋肉のやわらかさもありますが、関節の可動範囲が広いのが重要ですよね。かたくても投げられることは投げられますが、たぶんバッターから見やすくなる。しならない。

090828oshima2_2
【プロフィール】
大島崇仁(神戸9クルーズ)
おおしま・みつひと
1983年6月14日生まれ、千葉県鎌ケ谷市出身。右投右打/172センチ、66キロ。千葉日本大学第一高校時代はエース。日本大学では中継ぎで、2年時にリーグ戦で2イニング登板したのみ。故障もあり、思うような練習はできずじまい。その後、ワイテック(広島県)を経て、神戸9クルーズに入団。「この年になって、しっかりした環境の中で、また周りにも注目される中で、野球だけやる生活ができることはホントにありがたい」と話す。「来年が勝負」とも。 

――参考にしたピッチャーはいますか?
大島 山田久志さん。一番有名なアンダースローのピッチャーだった。それしかなかったんです、資料が。これしかないと思って、山田さんの連続写真が載っている本を買ったんですよ。写真を見ながら、こんな感じか、こんな感じかって、雰囲気だけしかわからない。自分なりの解釈で試行錯誤しながら、フォームをつくっていきました。そしたら、ある日、スカパーで夜中に昔のニュースみたいなのが流れてて、たまたま、山田久志投手が出てきたんで、そっこう録画して。あっ、こんなふうになってるんだと思いながら、何度もスロー再生して。そうこうしてるうちに、渡辺俊介投手がプロで出てきて、すごいなあと思って。そのあと、「ナンだ!?」っていうスポーツ番組のサブマリンの特集で、渡辺俊介投手と山田久志投手が出てたんですよ。それも録画をして。ふたりの投手のフォームが見られたんで、そのいいところをうまいこと取って、という感じでやってはいました。

――今のフォームができたのはいつですか?
大島 精神面でも技術面でも、今の形ができたのが社会人のとき。3年目、辞めるその年に、ようやく形になりました。今、神戸にそれがつながっていて、生かせてます。社会人1年目はまだ若かった分、勢いでやってたところがあった。2年目はケガでほとんど、半分以上放れなかった。3年目はケガ明けで。もともと社会人3年やってプロに行けなかったらやめようかなと思ってたんで、死にものぐるいでやって。体の状態もよかったんで、充実してて。とにかく必死で。

――その頃の持ち球は?
大島 基本はスライダー、シンカーでやってたんですけど、3年目に、スローカーブがよくなって、要所要所で使えてたんで、徐々に安定してきました。こっちにきてから、さらに安定したんで、今の形ができあがりました。

――生命線になる球は?
大島 今はスローカーブになるんですかね。3割ぐらいは使ってるんじゃないですか。打たれるまではばんばん使っていこうかなと。バッターが打ち損じてくれるんで。今まで遅いボールがなかったんですよ。シンカーもスライダーも、だいたいぜんぶ同じようなスピードで。シンカーもそんなに落ちるわけじゃないんで、空振りは絶対とれないんですよ。そうなると追い込んでからも、決め球がない。きわどいとこ投げても、ぜんぶファウル、カットされる。それで球数がかかるっていう部分があった。それがスローカーブで初球とかに打ってくれるんで。そうなると球数も減って、はじめの頃に比べたら、7、8回とかで見て球数が少ないですよね。だから完投もだいぶできるようになってきました。

――突然話が変わりますが、選手名鑑の特技に「溶接」と書いてありましたね。
大島 ワイテックは、自動車の部品の会社なんです。溶接で、ラインに入ってやってました。一日中立ちっぱなしで8時間。ちょっと前かがみの姿勢で一定の動きをするので、野球で痛めたっていうより、仕事で腰を痛めましたね(笑)。ものすごくつらかったのは、工場内で火を扱うんで、フル装備なんです。気温が40度を軽くこえるんですよ。普通に働いてたら、(1日で)2キロぐらいは軽く減りますよ。人によっては、入社して夏までに10キロやせたって人もいます。仕事やって、野球の練習して、帰ってすぐめしを食わなくちゃいけない。全然食べられない。それでも食べないといけないんで、むりやり水とかで流し込んでました。

――社会人のときの生活パターンを教えてください。
大島 土日は基本的に試合。平日は仕事が終わってから、練習は3、4時間ぐらい。寝るのは夜中1時とか2時で、また朝早く仕事について、という感じでした。だから、今の生活は、ものすごく助かりますね。中にはいろいろ言う選手もいますけど、自分は信じられないです。

――神戸に入ってからの投球に変化は?
大島 基本的に、社会人までは、とにかくゴロ、ゴロ、低め、低めだった。監督、コーチとかも「とにかくお前はゴロ打たせろ」と。自分の中では、下投げなんで、多少高めにいっても、あまり気にしてなかったんですけど。圧力をかけられてきて(笑)、つぶれる時期が結構あった。それでフォアボールとかもだして、また言われる。精神的にもやられながら。ここに入ってからは、自由にできる。自分の思うように、自分の考えで投げられるようになったんで。高めにある程度いってもいいわって。そしたらフォアボールがなくなりました。

――村上眞一監督代行が、ランナーをよく見ているし、細かいところが行き届いてると、評価していました。
大島 社会人のときに、一番練習した部分です。以前は、よく走られたりもしてたんです。テンポが同じになってしまうとか、首の使い方もこっちみたら投げるとか…。だからもうそこはホントに、コーチとも話しながら教えてもらいながら、社会人の最後の3年目に、徹底的にやった。セカンドにランナーがいるときが、一番ピッチャーってたぶん気にするし、うしろを向くからぶれるんですよね。足を上げたり上げなかったりとか、そういうところもぜんぶコーチに指摘されて。「お前はとにかくバッターのタイミングをはずせばいいから」って。で、なおかつランナーにプレッシャーをかけて、走らせないようにして。「ぜんぶ一緒だから打たれるんだ」って。ホントにそればっかり練習しました。むしろそれしか練習してないんじゃないですかね。でも、それでピッチングが変わりました。バッターのタイミングはずせるようになったんで。意識せずにできるようになってきたら、自然とまわりが見えるようになりました。

090828oshima3腕を高く上げるのは、「山田久志さんの影響です。かっこいいなと思って」

――落ち着いて見えるのはそのせい?
大島 落ち着いて投げられてます。ピンチだからどうしようとかそういうことは、ここに入ってから1回もないんで。自分の感情もコントロールできるようになってきました。ピンチのときほど、楽しんで投げるように。「これが野球やな」みたいな感じで。絶対に抑えてやろうとか、打たれないぞとかそんなんじゃなくて、結果がどうであれ、楽しんで、自分のボールを投げることだけを意識してますね。

――好不調の波も減った?
大島 自分の中でたどりついたところが…、フォームを何個か持ってます。ブルペンで修正できなくても、試合中にさぐりながら修正できるようになったんですよ、今。だから、ある程度安定したピッチングができるようになりました。それで精神的な余裕もでてきた。ああ今日は調子悪いなどうしようストライク入らないな、とか思わずに、修正できるっていう自信があるんで。昔はストライクが入らなかったら、わあどうしよう、まずいなストライク入らない。でフォアボール出したら、上の人からフォアボールを出すんじゃないってガーッといわれて、でまたどんどん…ていうのが多かった。

――これから磨いていくものは?
大島 技術的な部分もまだまだなんですが、やっぱり体力的な部分ですね。細いんで、もうひとまわり体が大きくなれば、っていうのはあります。で、柔軟性をもっと。それができれば、たぶん自然とコントロールとか技術面も上がっていくと思うんですよ。

        

■チーム情報、試合日程などを知りたい方は、神戸9クルーズのホームページへ。 
http://www.kobe9.jp/

      

(取材/構成 小林美保子)       

      

【ライタープロフィール】    
小林美保子(こばやし・みほこ)
兵庫県在住のライター。スポーツライター事務所を経てフリーとなり、『野球小憎』などに寄稿。携帯サイトでは『カズ山本の野球人生相談』を担当。プロ野球はパ・リーグ党でファーム好き。趣味は相撲の稽古見学。

この連載は原則として毎月第2、第4週に更新致します(諸事情等で多少変動する可能性がありますのでその点はご了承下さい)。次回は9月第2週の予定です。お楽しみに。

2009-08-27

お待たせしました、全中決勝戦&表彰式の写真です!

Morodomi01決勝戦は1対0、試合時間わずかに1時間9分。相手守備のミスを突いた1点を守りきった!

  みなさん、こんにちは!

 中学軟式野球の全国大会、全国中学校軟式野球大会(全中/日本中学校体育連盟主催)全日本少年軟式野球大会(全日本/全日本軟式野球連盟主催)。今年は8月17~20日、まったく同じ日程で行われました。全中は沖縄県内3球場、全日本は横浜スタジアムと、遠く離れた会場なので、両方見ることは不可能…。『中学野球小僧』編集部は二手に別れ、2大会をカバーしました!

 全中優勝佐賀・佐賀市立諸富中学校全日本優勝京都・西京ビッグスターズ。いずれも接戦を制しての初優勝でした。おめでとうございます!!
 先週木曜、20日のブログでは、全日本の優勝決定シーン&表彰式の写真を掲載しました。今週は全中の優勝決定シーン&表彰式の写真を掲載します!

Morodomi02主将も務めるエース・正林投手が持つ「全中優勝旗」を先頭に場内1周!

 10月10日発売予定『中学野球小僧』11月号では、全国大会優勝チームを徹底解剖する企画が進行中です。どうぞ、お楽しみに!

<第31回全国中学校軟式野球大会>
http://www.geocities.jp/okinawa2009baseball/index.html

<第26回全日本少年軟式野球大会>
http://www.jsbb.or.jp/game2009/j-h-school/index.php

(『中学野球小僧』編集部)

2009-08-26

恒例のドラフト特別号 『野球小僧』10月号は9月10日発売!

▼甲子園、都市対抗を横目に取材・編集中です

 甲子園も終わり、都市対抗が盛り上がりつつある今日この頃ですが、9月の足音が聞こえてくると、いよいよ10月29日行われるドラフト会議が気になってきます。
 そんなファンの期待に応えるべく、編集部では現在、9月10日発刊予定の『野球小僧』10月号の取材、編集に全力投球の毎日が続いております。

 毎年この号は「ドラフト特別号」としまして、増ページ、ドラフト一色の構成でお届けしております。
 恒例の企画としては、まず巻頭ページ「ドラフト候補&有望選手名鑑」では、150名近い今年のドラフト候補選手をカラーで紹介、「プロ12球団・ドラフトの焦点」ではプロ12球団のチーム構成を分析し、チームに見合った今年のおすすめ選手をピックアップいたします。
 さらに、「ドラフト候補&監督直撃インタビュー」では、今年も30名を越えるドラフト候補選手と指導してきた監督さんにインタビューを敢行。その記事を一挙に掲載する予定です。
 そしてそして、色紙の特別ページでは、これも恒例の「ドラフト候補&有望選手リスト」が登場! 総勢約400名の選手が掲載予定となっているこのリストで、名鑑やインタビューに掲載されなかった選手もすべて網羅いたします。

 これだけでもかなりのボリュームになりますが、攻撃の手は緩めません。他にも、ドラフト候補選手の投球を直接受けて記事を書く恒例企画「流しのブルペンキャッチャー」をはじめ、時期的に取材ができない甲子園に出場した有望選手を集めた「甲子園有望選手クロスレビュー(仮)」など、ドラフト関連のコンテンツが多数集結。1年間の総決算号としてドラフト会議を盛り上げる所存です。

 現在は、甲子園期間中に奔走した取材活動をほぼ終え、執筆、編集段階に入っております。
 気になる表紙についても、いずれこのブログにてどこよりも早くお知らせ致します。ここ数年はドラフト筆頭格の選手が表紙を飾るだけに、みなさんも予想がつくかも知れませんが(笑)、そうであっても見せ方はこれまでとひと味違うかも知れませんよ。

 気になるその他の内容についても、発売日に向け、このブログで少しずつ紹介していきますので、楽しみにお待ち下さい。

       

(編集部・田中)

2009-08-25

夏の甲子園閉幕 大会前の読者予想コメントは?

▼予想外の決勝戦など、今年も盛り上がりました

 24日の決勝戦が大変劇的な幕切れとなった今年の夏の甲子園。
 未曾有の左腕投手・菊池雄星(花巻東)をはじめ、中京大中京の破壊力ある打線や、日本文理の勝負強さ、県岐阜商、明豊、帝京などなど…。見ごたえのある試合が多かった印象が強かったように思います。

 さて、実は大会の組み合わせが決まってから開幕するまでの短い期間に、ブログ読者のみなさまに今大会の予想を募集していました。
 実質、3日しかなかったこともあり、締めきり前に届いたのは超常連の4名の方々に留まりました(締めきりを過ぎてから書き込んだ方は公開しておりません。ルールですのでご了承下さい)が、どれも高校野球に対する思いのこもった熱いコメントばかりですね。大変うれしいです。

 そこで、以下に改めてコメントを掲載いたしました。今年の甲子園に一喜一憂したみなさまには、まだ、記憶に新しい球児のプレーぶりを思い出しつつ、大会前の戦評と実際の結果との変化の具合を堪能してもらえたらと思います。

090825dobayashi優勝の原動力となるピッチングを披露した堂林翔太選手(中京大中京)

 またもし、今大会の戦評などを書きたい方は、この記事のコメント欄にぜひご記入下さい。
 夏の甲子園から都市対抗へと大会移ると、なにやら夏から秋へ季節が流れていくのを実感しますね。

 そして、都市対抗が終わると、すぐに高校野球の新チームによる秋季大会や、大学野球の秋の公式戦などが始まり、プロ野球もいよいよ大詰めとなります。

 秋の野球の季節は、もう目の前です。

 

馬鹿な野球好き さんの投稿

夏の甲子園大会・優勝予想校は帝京高校

 平原・鈴木・山崎投手など、近年の出場校の中でもずば抜けて層の厚い投手陣を持つ帝京を優勝候補に挙げたいと思います。
 しかし、初戦の敦賀気比戦が最大の関門となるかもしれない。1回戦ゆえ投手層の厚さが利することは無いだろうし、敦賀気比・山田投手も大会屈指の好投手となれば投手力は互角だろう。攻撃面を考えても、予選では積極的な走塁から相手を揺さぶり強力打線を引き出してきたが、左腕の山田投手に対していつも通りの隙の無い走塁ができなければ、あせりから悪循環に陥る可能性も小さくない。
 結局、今大会の優勝候補筆頭の帝京ではあるが、他のチームよりもほんの少し真紅の優勝旗に近いだけということだろうと思います。
 と優勝予想をしつつ、全ての出場校へのエールに代えさせていただきます。

        

Bsファンもっち さんの投稿

 優勝予想は…花巻東!!
 打撃力で少し力が落ちる感がありますが、甲子園は選手を成長させてくれる場!期待したいです。優勝してガッツポーズ!見えてきた(笑)

090825kikuchi背中の故障もあり、準決勝で無念の敗退となったが、終始注目された菊池雄星選手(花巻東)

 全体的な戦力を見ると投打に優れた選手が集まっている帝京が一番優勝に近そうですが。
 PLもいいですね。選抜を支えた中野君の不在をしっかり埋めれたら…。初戦が鍵ですね。

 そして、九国大付の河野くんには注目したいと思います。強打のチームだけに河野君のリードに投手が応えられれば面白い存在になるのでは。プロ並みのセカンド送球を見せまくって甲子園を沸かせてほしいですね。

 他には、横浜隼人にも注目したいですね。激戦区だけに力はありそうですし、もし花巻東を倒すような事があれば…ユニフォームも阪神みたい、そして監督は阪神ファン(笑)。
 観客を味方につけ、そして応援を力に変えて旋風を起こすのでは、と期待してます。
 個人的な気持ちで優勝は花巻東に決定します。
 そしてオリックスに来てほしい♪(笑)

       

champ1985  さんの投稿    

「夏の甲子園大会 優勝予想校」 日大三(西東京)

 CS放送で、ほぼすべての予選決勝戦を見ることが出来た。
 いわゆるAランクの高校は、花巻東・帝京・常総学院・明豊・日大三・智弁和歌山の6校。
 昨年の大阪桐蔭同様、エース投手がほぼ1人で投げきり優勝投手になる、と予想。
 今年は東の横綱・日大三だ!!
 例年同様打力はすさまじく、投手陣もしっかりしている。

 優勝予想なんて難しいですね。大会を楽しんで見ます♪

        

ダルビッシュ無 さんの投稿

 作新学院です。優勝予想というより、願望が強いのですが・・・。花巻東じゃつまらないので。
 今年の栃木大会の決勝は作新VS宇都宮工業という、栃木の中では名門と古豪の対戦となり、注目度が高かったのですが、試合では松崎選手のHRなどで作新が勝利!まさか栃木大会の優勝がスポーツ誌一面を飾るなんて、本当に驚きました。
 31年ぶりの甲子園出場とあるように、作新は近年、夏にいまいち力を出し切れませんでした。でも栃木の高校野球ファンはみんな待っていたようです。心のどこかに、江川がいたころの作新を誇りに感じていますから。上を見すぎずにまずは目の前の長野日大戦から一戦必勝です!

        

■夏の甲子園大会の戦評をコメントしたい方
 本日のブログ記事の「コメント」書き込み欄に100以上~400文字以内で書き込みください。

■守って欲しいルール、注意点
 ・名前については本名は避け、原則ハンドルネームでお願いします。
 ・当ブログのコメントは、書き込み後、すぐには公開されません。編集部の方で承認されて初めて画面上に表示されます。コメント欄に表示されないからといって、何度も同じ内容のコメントを書き込まないようにお願いします(承認は1日数回行う予定です)。
 ・当ブログやチーム、選手への誹謗中傷ほか、編集部の方で不適切とな書き込みと見なした内容については公開を見送ることがありますので、ご了承下さい。

       

(編集部・田中)

2009-08-24

「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」 第9回

 『野球小僧』編集部ログでしか読むことの出来ない「流離いの海外野球放浪観戦者(?)」こと石原豊一さんによる海外野球紀行。これまで、「イスラエル野球紀行」、「メキシコ・ウインターリーグ紀行」、「ニカラグア野球紀行」と連載してきましたが、ついに第4弾の登場となりました。
 タイトルはズバリ! 「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」。
 これまでの海外野球紀行シリーズとは異なり、石原豊一さんが、野球を求めて世界を巡る“ディアスポラ”(野球離散民)に迫り、その声を聞くという構成です。

 記念すべき1人目は、日本、アメリカ、イタリア、中国、台湾と世界のマウンドを経験し、いまだ現役で投げ続けている前田勝宏投手(明石レッドソルジャーズ)。9回目を数える今回は、渡り鳥人生最高潮のイタリア、中国のエピソードです。
 前田投手のこれまでの野球人生の軌跡や、そのときの心理について石原さんが迫ります。
 それでは、お楽しみ下さい。

090824maeda西武から始まった流浪の野球人生を経て、現在も明石レッドソルジャーで投げ続ける前田勝宏投手

▼石原豊一さんの過去の紀行文のリンクはコチラ
①イスラエル野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat2140867/index.html
②メキシコ・ウインターリーグ紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat82358/index.html
③ニカラグア野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat4323204/index.html

   

★イタリア、そして中国へ

 台湾から帰り、鳥取のジムでトレーニングしていた彼にエージェントから再び仕事が舞い込んだ。セミプロリーグのあるイタリアのチーム、ボローニャからオファーがあったのだ。
 欧州のリーグは、基本的にはアマチュアリーグである。他に本業をもって参加している選手に金銭的な補助が出され、外国人選手はプロ待遇で給与が与えられるため、米国人の「助っ人」選手たちはこのリーグを「セミプロ」と呼んでいる。前田の待遇は月1800ドル。かつて有望株として大金を手にした選手にとっては、あまりに低い金額である。
 この月給なら野球に見切りをつけて、第二の人生を歩んだ方がましでもあり、当時32歳という年齢を考えても、多くの選手は自らの技量に見切りをつけるのだが、前田はこのオファーを受け入れた。
 台湾で復活した剛速球をあきらめてしまうにはあまりにもったいないと思ったのかもしれない。

「ずっとそんなんですよ。野球がしたいだけですよ」

 彼にとっては、野球さえ続けられれば、金銭はどうでもよかった。
 前田自身、

「もらえるんなら、そら、ようけもろた方がいいですけどね」

 と言うが、人よりいい暮らしがしたいからだとか、社会的な名誉が得ることができるからといった理由からプロ野球選手になったわけではない。ただ、アスリートとして頂点を極めたい。その選手としての本能とでもいうべき向上心が彼を動かしていた。

 この頃の彼は、家族とも離れていたという。

「今は仲良くやってますけどね」

前田は笑って話す。

「相談もなしにやってましたからね」

 幼子を抱えた妻は、「野球バカ」の夫とともに海を渡ることはしなかった。

 「思ったより高かった」というレベルのリーグでの彼の成績は6勝1敗。プロ契約の外国人選手の登板は、週末に行われる3連戦の金曜日だけという中で、大健闘と言ってよい成績を残した。だが、我慢していた腰痛が発覚すると、シーズン途中でたちまち解雇された。
 イタリアから帰国し、再びトレーニングに明け暮れる日々、野球を続けられるのかという不安は常に付きまとったが、それでも彼の自信は揺るがなかった。

「30(歳)くらいまでは、常に自分が一番やと思てました」

 だが、オファーのない日々はしばらく続いた。
 前田はワラをもつかむ思いで慣れないパソコンをひらき、インターネットで中国プロ野球のことを知る。幸いなことにこのリーグのマネージメントをしていたのは日本の会社だった。早速電話をかけ、自分を売り込んだ結果、創設3年目の中国リーグ入りが決まった。
 しかし、プロと名乗ってはいるものの、環境は驚くべきものだった。それまで野球不毛の地だった中国に、自国で開くことの決まった五輪対策のため突如生まれたリーグである。

「中国の時、僕16万ですよ。16万円、年俸。こづかいですよ。キャンプのときはもろてたかな? 覚えてない」

 これに、チーム全体が入る宿舎の中にあてがわれた部屋と、食事がついた。わずか3カ月ほどのミニリーグとはいえ、この報酬は外国人が収入を得るためにわざわざ海を渡るにはあまりに低いものである。
 その上、夜郎自大というべきか、海を渡ってやってきたかつてメジャーからも注目された外国人に対する中国人選手の態度は尊大なものだった。 

「こどもが教えてきよるんですよ、僕に。この子ら何を考えてるんかなっ、ちゅう感じでしたわ」

 このような環境の中、前田の気持ちはすっかりなえてしまった。成績は0勝5敗に終わった。

「実力ちゅうたら、実力なんやろうけど、アホくさくなっていましたから。キャンプ中、ピッチャーやってるやつが、シーズン始まって急にキャッチャーやってるんですもん。アホですわ。そのキャッチャーもポロポロしよるし」

 7月、中国での短いシーズンは終わった。
 帰国後、トレーニングは続けるが、自身「一番レベルの低いプロ」という中国で未勝利に終わったこともあり、前田はプロ野球選手として野球を続けていくことはもうないだろうと、内心思うようになっていた。

       

〈次回につづく〉 ※更新は原則毎週月~火曜日頃に行う予定です

        

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。昨冬は南米・コロンビアに飛び、現地の野球を体感してきた。

2009-08-21

第80回 都市対抗野球大会が開幕

▼社会人野球最大の祭典に注目!

 全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)が大変盛り上がってはいるのですが、東京ドームではいよいよ第80回都市対抗野球大会が開幕しました。
 今年は記念大会ということで、例年より4チーム多い36チームが出場。近年の経済事情によってその規模が縮小傾向にある社会人野球ですが、長年日本のアマチュア野球界を支えてきた伝統ある世界であり、学生野球を終えた後の受け皿として大変重要な役割を果たしてきただけに、「野球好き」を公言する方々はぜひ球場に足を運んで頂きまして盛り上げて欲しいです。

090821chono日本ハム、ロッテと2度の指名を拒否して希望球団の巨人からの指名を待つ長野久義(Honda/写真は前回大会のもの)。身体能力の高さは誰もが社会人ナンバー1と評価する

 参加チームの中には、昨年田澤純一(レッドソックス)を擁して昨年黒獅子旗を手にした横浜市・新日本石油ENEOSや、過去に2度プロ入りを拒否して今年3度目を迎えるドラフトが注目される長野久義選手が出場する狭山市・Hondaなど、各地区の代表決定戦を勝ち抜いた強豪チームがズラリと揃います。

        

▼社会人野球の魅力とは

 社会人野球の面白さは、なんといっても、将来プロを目指す新進気鋭の若手選手とプロを彷彿とさせるテクニックやいやらしさをもつ老獪なベテラン選手がグラウンドで入り交じって戦われているところです。プロ入りを目指す有望選手達はもちろん選手としての底知れぬスケールを持ち合わせてはいますが、一方でまだ粗い部分もある。それに対して、競争の激しい社会人野球の世界で長年生き残ってきたベテラン選手は、百戦錬磨の経験で得たテクニックを駆使して揺さぶりをかけてきます。
 この攻防が実に面白い! プロ野球の1軍のように、若手だろうがベテランだろうがある程度のレベルに達した者同士の対決とはまたちょっと違う絵図が見られることでしょう。もちろん、それ以外にも若手同士の力と力の対決や、ベテラン同士のダマし合いも随所にあり、いろいろな勝負を楽しむことが出来ます。

 そして、都市対抗では各チーム最大5名までの補強選手が加われることを忘れてはなりません。本戦出場を逃したチームの選手も登場するので、いい選手をほぼひととおり抑えることができるでしょう。
 大人の野球にもかわらず、その動きは常に高校野球のようにキビキビしていますし、一戦必勝・負けたらそれでおしまいのトーナメント方式ということもあり、グラウンドは常に緊張感漂う空気で一杯。企業ならではの超弩級の迫力を誇る応援合戦も毎年の見物となっており、観戦に行った方は「大人版甲子園」を楽しめると思います。

 ということで、『野球小僧』は今年も都市対抗を強く推奨いたします。常連のファンのみなさまは言わずもがなですが、「野球ファン」を公言していながらまだ1度も観戦したことがない人、今年こそ「都市対抗デビュー」しちゃいましょう。そして、同じく未経験の人にその素晴らしさを語り伝え、社会人野球を支えて下さることを願っております。
 ちなみに、9月10日発売の次号『野球小僧』10月号において、ドラフト大特集という大きな柱を打ち立てる中、 「社会人野球応援キャンペーン “エキサイト社会人”大作戦」という連載記事を掲載予定です。社会人野球に興味のある方は、ぜひ、ご覧頂きたいと思います。

       

■財団法人 日本野球連盟
http://www.jaba.or.jp/
都市対抗の組み合わせや結果などが紹介されています

■毎日JP
http://mainichi.jp/enta/sports/baseball/
大会の主催者である毎日新聞のサイトだけに、詳しいスコアなど情報満載です

       

(編集部・社会人野球担当)

2009-08-20

中学軟式 日本一が決定!

★全中&全日本の決勝戦結果 Zennihon02

 今日、中学軟式野球の全国大会、2大会の決勝戦が行われました。全国中学校軟式野球大会(全中)は沖縄で、全日本少年軟式野球大会(全日本)は横浜で、それぞれ軟球をも溶かしかねない熱戦が繰り広げられました。

全中
 2年連続決勝進出の東海大翔洋中(静岡)と諸富中(佐賀)の対戦。翔洋中・渡邉隆太郎投手、諸富中・正林大樹投手による投手戦が展開されました。

翔洋0000000 0
諸富000001X 1

【投手リレー】
翔:渡邉
諸:正林

 正林投手はなんと決勝の大舞台でノーヒットノーランを達成。渡邉投手も被安打3と好投しましたが、最後の最後に守備のミスで失点。翔洋中は2年連続準優勝でした。

▼第31回 全国中学校軟式野球大会 沖縄大会
http://www.geocities.jp/okinawa2009baseball/index.html

全日本
 ともに絶対的なエースと盤石な守備陣を誇る西京ビッグスターズ(京都)と豊田南クラブの対戦。特別延長(7回終了時点で同点の場合、8回以降は無死満塁からスタート)9回までもつれる、壮絶な死闘になりました。Zennihon

西京020020015 10
豊田000040010  5(特別延長9回)

【投手リレー】
西:伊藤
豊:高橋-伊藤

 西京ビッグスターズのエース・伊藤晃啓投手は、直前に行われた準決勝で6回無失点に抑え、30分足らずのインターバルの後に始まった決勝戦では9回完投。豊田南も4点差を追いつくなど、驚異の粘りを見せました。

▼第26回 全日本少年軟式野球大会
http://www.jsbb.or.jp/game2009/j-h-school/index.php

諸富中、西京ビッグスターズの選手、関係者のみなさん、初優勝おめでとうございます!

(『中学野球小僧』編集部)

2009-08-19

ライター・小林美保子の 「関西独立リーグ応援キャンペーン中です!!」第5回

▼激動の関西独立リーグを応援する取材記事、第5回です!

 日本で3番目に誕生した独立リーグとしてスタートした関西独立リーグ。運営会社の名称が「関西・東海独立リーグ」に改まるなど、状況はまだ不安定な部分もありますが、現場の選手やスタッフは目の前の状況を打破し成功させようと、リーグ戦に、チーム運営にと必死に取り組んでいます。
 そんなリーグを「応援したいです!」と名乗りを挙げてくださった地元・明石在住の女性ライター・小林美保子さんが、自ら取材・執筆を担当する「関西・東海独立リーグ応援キャンペーン中です!!」。選手ネタや周辺ネタなど、興味の惹かれることを取材していきながらリーグを盛り上げていく所存です。
 関西独立リーグ大好きの方、あるいはちょっとだけ興味のある方、いや、今までまったく見向きもしなかった方にもぜひ目を通していただきまして、「新聞ネタ」以外のリーグの姿を知って欲しいと思います。
 それではスタートです!

            

ライター・小林美保子の 「関西独立リーグ応援キャンペーン中です!!」  
拝啓、全国の横井雄太ファンのみなさまへ

 残暑厳しい折、いかがお過ごしですか? せっかくの化粧が、汗で全部はがれてませんか?
 さて、今回は、明石レッドソルジャーズ横井雄太選手を紹介します。愛知県愛西市出身です。さすが「愛」という字がつく土地に縁があるだけあって、本人も愛にあふれた好青年です。また、見た目も愛くるしく、猿の人形モンチッチに似ていることから、あだ名は「ユウチッチ」。神戸9クルーズの吉田えり投手に負けず劣らずの愛されキャラです。
 独立リーグが開幕してから数ヶ月の間、声もかけずずーっと見ておりましたが、とにかく雑用やらなんやらよく働く。ひと時たりともじっとしていない。その働きっぷりや、スタッフへの気遣い、ファンへのサービス精神…。どれをとっても、脱帽ものです。
 関西方面に来られる際は、ぜひ明石レッドソルジャーズの試合、横井選手の全力プレーを、ナマで見て帰ってください。

 では、これからもよい野球を!  また球場で会いましょう! 

                                        敬具

           

第5回 この選手にエールを(4)  
横井雄太(明石レッドソルジャーズ)  

「野球以外のことがプレーにあらわれる」

090819yokoi1【プロフィール】
横井雄太
(明石レッドソルジャーズ)

よこい・ゆうた
1988年6月26日生まれ、愛知県愛西市出身。右投左打/168センチ、70キロ。外野手。高知・明徳義塾高校を経て、名古屋ウェルネススポーツカレッジへ。明石レッドソルジャーズ入団後は、主に1番。ライトの守備では、送球の速さと正確さをアピール。

 バットをぐるんぐるん、慌ただしく寝かせたり立てたりしながら、くにゃくにゃ。独特のタイミングの取り方が印象的。ファンからは、「赤みそこんにゃく打法」と名付けられた。
 1番を任せられることが多くなった7月。先頭バッターとして、初回の出塁率は8割を超えた。出塁へのこだわりはもちろん、「たとえアウトになるにしても、2-3からでもねばって、相手ピッチャーにダメージを与えたい」。開幕後数ヶ月は1割台だった打率も、2割7分近くまで上げてきた。

 愛知県出身の21歳。高校は、高知の明徳義塾。2年のとき、夏の甲子園大会直前に選手の不祥事が発覚して出場辞退。また、自身も足首のじん帯を損傷するなど、野球ができないつらさを経験した。

「一つ上には中田亮二さん(亜細亜大)もいて、レベルの違いも感じました」

 3年間ベンチ入りは叶わなかったが、その後の人生にとって、大きな収穫もあった。3年のとき、同校では初となる学生コーチを務めたのだ。当時、部員は140人。監督から「お前しかいない」と、1年生の指導係に抜擢された。
 「野球以外のことがプレーにあらわれる」という信条は、その頃から培ったもの。見ているのは、野球の神様なのか、誰なのかわからない。でも、「そうじでも何でも適当にやっていると、それが必ずプレーにつながる」。現在のチーム内で、自分より年下は2人。指導する上で、「まず自分がやる姿を見せることで、気づいてもらいたい」と話す。

090819yokoi2_2よく行くところは、地鶏とおでんの有名店、姫路市の「停主」(ていしゅ)。お店のご家族とは「ホントの家族のようなおつきあい」。料理がおいしいのはもちろん、心癒やす時間が持てるそう

 高校卒業後に進んだ名古屋ウェルネススポーツカレッジでは、石井晶監督(元阪急)の指導のもと、2年間野球を学んだ。「まだ野球がやれるんじゃないか」とのアドバイスもあり、独立リーグで野球を続けることを決意。
 しかし、自分の人生は「野球の人生ではない。人生の中の野球です」ときっぱり。“野球は人間形成の一環。社会でナンバー1になれ”との高校時代の教えが、今も体に染み付いている。好きな言葉は「感謝」。「野球をやっているおかげで、いろんな出会いがあることに感謝しています」。

 168センチとチームで一番身長が低いことは、むしろ武器にしていきたい。子供の頃好きだった、近鉄の大石大二郎さん(現・オリックス監督)のように、「バットを短くもってこつこつ当てる、いやらしい打者」を目指す。

        

◎ライターメモ
 野球も人生も、思うようにならないことは多いですが、「一人でたたかっているわけじゃないから」という、横井選手の言葉は、胸に沁みました。
 横井選手のお母さんは、現在大病とたたかっています。横井選手の試合を1試合でも多く見に行くことがお母さんの目標。「今の自分は自分のため母のためにどんな辛い時があっても逃げずに戦うしかないんです。(中略)自分はもっともっと成長して結果を残して母に長生きしてもらうために頑張るしかありません」と、自身のブログにも綴っています。
 いろいろ考えさせられますね。日々生きて、ご飯食べて、歩いて、笑って、泣いて、人と会って、野球して(私は野球見て記事書いて)そんな当たり前のことが実は当たり前じゃないってこと。これからもいろんなことに感謝してがんばっていきたいですね。

        

■チーム情報、試合日程などを知りたい方は、明石レッドソルジャーズのホームページへ。 
http://www.akashi-red-soldiers.jp

      

(取材/構成 小林美保子)       

      

【ライタープロフィール】    
小林美保子(こばやし・みほこ)
兵庫県在住のライター。スポーツライター事務所を経てフリーとなり、『野球小憎』などに寄稿。携帯サイトでは『カズ山本の野球人生相談』を担当。プロ野球はパ・リーグ党でファーム好き。趣味は相撲の稽古見学。

この連載は原則として毎月第2、第4週に更新致します(諸事情等で多少変動する可能性がありますのでその点はご了承下さい)。次回は8月第4週後半の予定です。お楽しみに。

2009-08-18

第6回『野球小僧』アンケート結果発表 この夏甲子園で最も期待する地区は?

▼関東が1位、九州・沖縄、東北がそれに続く

 ブログ読者の方々ご協力頂いているアンケート調査。本日は7月21日~8月6日に実施しました第6回の結果発表でーす。

 今回のテーマは「この夏甲子園で最も期待する地区は?」でした。
 システムの関係上、ちょっと抽象的な地区別でしかとれなかったこともあってか、投票数は若干伸びを欠きましたが、それでも100票近く集まった中での結果は以下のとおりです。

       

第6回テーマ 「この夏甲子園で最も期待する地区は?」 の回答結果

090817resurut    

     

 ふむ。関東が1位になりましたか。やはり帝京や日大三、常総学院などへの前評判が高かったのかな? という気がします。本日、日大三が敗れたことにより、残るは帝京と東京農大二の2校となってしまいましたが、この先どうなるでしょうか?

 また、九州・沖縄も今年は早くから明豊や九州国際大付の強さが耳に入っており、センバツ準優勝校の清峰を破った長崎日大など、楽しみなチームが多かったですよね。

 そして、3位の東北は、やはり菊池雄星投手の花巻東への期待が一番でしょう。また、他にも聖光学院や明桜、東北、青森山田といった名門校の出場で地区的に上位に行きそうな雰囲気が感じられる布陣だったと思います。

         

▼次のテーマは「今年の有望高校生選手ナンバー1は?」

 そして、次はいよいよ第7弾となるアンケートのテーマを発表します。

 第7回は、「今年の有望高校生選手ナンバー1は?」です。

 「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、今現在開催中の甲子園で見た記憶が鮮明に残るうちに、読者の方々が選ぶ今年の高校生選手ナンバー1を選びたいと思います。

 大会が終わると、10月末のドラフト会議に向けて、いよいよ進路先が気になってくるところでもあり、候補選手は今大会に出場していない選手も含めて挙げさせてもらいました。よって、もし、候補に挙がっていない選手を主張したい場合は、「その他」を選んでいただきまして、アンケートページのコメント欄にご記入下さい。

 ただし、その内容はいつものとおり、誹謗中傷は絶対タブーとしまして、あくまでも前向きなものでくれぐれもお願いいたします。それに反する場合は、予告抜きで削除する場合がございますのでご了承下さい。

 アンケートはこのブログを開いてすぐ左側に設置してあります。期限については本日より9月6日までといたします。
 途中経過を見たい方は、アンケート回答欄のすぐ下の方にマウスを当てるとリンクが出現しますので、のぞいてみて下さい。

 それでは、多くの方の参加をお待ちしております。

         

■『野球小僧』アンケート過去の結果
・第1回 2009年、アナタが最も興味があるプロ野球チームはどこ?
(投票数:72 コメント数:1 開催期間:2009-04-08~2009-04-19)
http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/04/post-2b66.html

・第2回 アナタが最も重視する野球のカテゴリーは?
(投票数:74 コメント数:3 開催期間:2009-04-28~2009-05-08)
http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/05/post-aba4.html

・第3回 『野球小僧』6月号の韓国野球特集はいかがでしたか?
(投票数:44 コメント数:1 開催期間:2009-05-15~2009-05-29)
http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/05/post-34a7.html

・第4回 来年メジャーにいったら最も活躍すると思える打者は?
(投票数:178 コメント数:1 開催期間:2009-05-29~2009-06-19)
http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/06/post-34a7.html

・第5回 来年メジャーにいったら最も活躍すると思える投手は?
(投票数:191コメント数:0 開催期間:2009-06-26~2009-07-17)
http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/07/post-c313.html

    

       

(編集部・田中)

2009-08-17

「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」 第8回

 『野球小僧』編集部ログでしか読むことの出来ない「流離いの海外野球放浪観戦者(?)」こと石原豊一さんによる海外野球紀行。これまで、「イスラエル野球紀行」、「メキシコ・ウインターリーグ紀行」、「ニカラグア野球紀行」と連載してきましたが、ついに第4弾の登場となりました。
 タイトルはズバリ! 「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」。
 これまでの海外野球紀行シリーズとは異なり、石原豊一さんが、野球を求めて世界を巡る“ディアスポラ”(野球離散民)に迫り、その声を聞くという構成です。

 記念すべき1人目は、日本、アメリカ、イタリア、中国、台湾と世界のマウンドを経験し、いまだ現役で投げ続けている前田勝宏投手(明石レッドソルジャーズ)。今週で8回目を数え、いよいよ壮絶な渡り鳥人生に突入していきます。
 野球のメッカであるアメリカから辺境の地である中国やイタリアなどを巡ってきた前田投手のこれまでの野球人生の軌跡や、そのときの心理について石原さんが迫ります。
 それでは、お楽しみ下さい。

090727maeda現在も明石レッドソルジャーで投げ続ける前田勝宏。2001年に中日を退団後、いよいよ流浪の野球人生が本格的に始まる

▼石原豊一さんの過去の紀行文のリンクはコチラ
①イスラエル野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat2140867/index.html
②メキシコ・ウインターリーグ紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat82358/index.html
③ニカラグア野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat4323204/index.html

     

★台湾へ

 2001年に中日で日本復帰を果たしたものの、1年で退団――。徐々に流れが狂い始めていく中での心境たるや、いかなるものだったのか。

 前田に聞いてみた。

「こういう生活をしていて、不安はなかったですか?」
「そら、ありましたよ。この先野球できるかなって。僕なんかつぶすん簡単ですしね」

 流浪の野球人生の中、彼は不安を抱えながらそれでも野球を続けることを選んだ。
 しかし、その不安は生活できるかどうかではなく、野球を続けられるかどうかというものであった。この後、度重なるクビにあっても生活のことはほとんど気にかけることはなかった。日本でのプロ生活の初めに凡人には想像のつかないような契約金を手にしているから、生活のことは気にならなかったのかも知れないが、彼には元来野球をすること以外のものごとに対する関心が根本的に欠如しているようだった。

 中日をクビになったいわくつきの彼をとる球団は日本にはなかった。彼の魅力であった速球も、この頃は影を潜めていた。実際、渡米以来、彼のストレートは遅くなる一方だった。
 翌年以降、彼の活躍の舞台は海外に移される。
 エージェントが台湾プロ野球と話をつけてくれ、2002年シーズン前に興農ブルズに入団が決定。月給はよく覚えてはいないが日本円で50万から70万の間くらいだったという。日本では2軍選手の最低保障にも届かない薄給も、この国では最高ランクに入るものだった。
 日本では高校野球でも使わないようなみすぼらしい球場を転戦する環境はアメリカのマイナー以下だったが、前田にとって野球さえ続けられればそんなことはお構いなしだった。
 3月のシーズン開幕直後は、起用法も一定せず、そのためか思うような成績を残せなかった。しかし、中日退団後に出会ったトレーニングは確実に前田の肉体を変えていった。
 初動負荷トレーニング。
 今や有名アスリートから絶大な支持を得ているこのトレーニング法に出会った彼の体は、次第に「元に戻って」ゆき、6月にはストレートが150キロ代後半をマークするようになる。
 しかし、「ある日突然20キロも速よなった」(本人)ストレートに彼自身がとまどい、しばらくは感覚を取り戻すことに苦労する。シーズン当初の不振はチームの首脳陣の信用をすでに失わせており、そのことは彼の復活したストレートに対しても、剛球をコントロールできないノーコン投手という印象しか与えなかった。
 結局、台湾での前田の野球生活は、復活したストレートをもてあましたまま、シーズンの終了を待たずに終わることになる。
 帰国した前田は、自分の肉体を戻してくれた鳥取のジムに籠もり、次の流浪先を待つことになった。

      

〈次回につづく〉 ※更新は原則毎週月~火曜日頃に行う予定です

        

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。昨冬は南米・コロンビアに飛び、現地の野球を体感してきた。

2009-08-14

現役女子大生ライター・山田沙希子の 戦国東都 いぶし銀観戦記(第5回)

夏の暑さにも負けず、戦国東都魅力全開です!

 現役大学生ライターの山田さんが、観戦拠点ホームグラウンドである東都大学リーグで観戦した模様をレポートする「女子大生ライター・山田沙希子の 戦国東都 いぶし銀観戦記」。
 現役大学生ながら、「いぶし銀」の観戦眼をもつ山田さんが、シーズンオフをもてあます大学野球ファンに向けてお届けいたします。
 今回は、どの選手が主役でしょうか? それではスタートです!

                   

090814jinno02この春は主に攻撃の起点として1番、3番などを打った神野

守備難の克服目指せ! 神野達哉(立正大)

 立正大のサード、神野達哉(埼玉栄高)。某アルコール飲料と名前が似ていて、スタンドからはそのCM曲のメロディに合わせて「ジーンノ、ジーンノ、ジンノ♪…」と歌われる。それを聞くたびに立正らしさを感じて楽しくなる。
 神野は183センチと長身で、クリーンアップを担うことが多い選手だ。しかし、私が初めてその名を意識し始めたのは、彼が1番打者に名を連ねるようになってから。俊足ではあるが、何か1番バッターというイメージが私の中に沸かなかった。それでも打撃では上位に入ることもあり、足も速い。だが、それ以上に目につくようになったのは、守備にやや難があることだった。

 これまでのシーズン、神野は大体2個程の失策数であったが、今春の失策は6を数えた。これはもちろんリーグワーストの数字である。これは、開幕3週目の対東洋大2回戦での出来事が大きく影響しているように思う。
 2回裏のこと。立正大は満塁のピンチを招くと、木村篤史(愛工大名電)が放った打球がイレギュラーし、神野の顔面を襲ったのだ。結果は2点タイムリーとなり、神野は顔を抑えて手当てのために一旦ベンチへ下がった。少しして戻ってきて再び守備につき、その試合は何とか出場しきった。
 しかし、神野はこの試合以来、明らかに打球を怖がるようになった。正面に向かって強く弾むゴロに顔を大きく背けてグラブを出す。そうしたシーンが何度か見られた。
 硬球が顔に当たる衝撃や痛さなど、私には想像もつかない。だからあれだけ怖がっている姿を見ると、もう神野のところへ打球が飛ばないでほしいとさえ願ってしまう。

 東洋大とのあの一戦から2日後の試合では顔にあざが見られ、痛々しい姿だった。その日は國學院大との4回戦。両チーム0点が続いて試合は延長13回に入った。
 そして、13回裏の國學院大の攻撃も2死無走者。14回への突入が濃厚となりつつある雰囲気の中、辻寛人(駒大苫小牧)の打球がサードへ飛ぶ。だが、神野はこれを処理出来ずエラー。そして次の庄司輔(修徳高)が右中間へサヨナラとなる2ランを放って試合が決まった。
 そして、青山学院大1回戦においても、神野は2点リードの7回に1イニング2失策を犯して逆転を許した。
 こうして振り返ってみると、この春は神野の失策から失点につながり、試合が決まることがやはり多かったように思う。

090814jinno01打球が顔面に当たるという不運もあり、守備面で不安が出てしまった。秋のリーグ戦までには克服してほしい

 守りでミスが重なると、バッティングにも影響を及ぼすのか。今季10安打の神野は、最初の2カードで6安打を放ったものの、それ以降は快音は聞かれなくなった。
 チームも開幕から勝ち点を挙げられずに最下位。2部優勝の専修大を相手に入替戦に突入する。
 初戦を1対0という最少スコアで勝利した立正大は、残留へ王手をかけた。専修大の2戦目の先発投手はエース・湯本五十六(藤代高)、前日に引き続いての連投である。1戦目は無安打に抑えられいた神野だったが、この日は3度の出塁で1打点に1得点と活躍を見せた。
 しかし、ここでも神野の守備の不安は露呈する。2死からサードへ飛んだ来たゴロに対して、捕球しようとするが後逸。
「またか!」
 頭を抱えたくなる気持ちが一瞬よぎった。ここは土壇場入替戦。ひとつのミスで流れは大きく変わり、それがそのまま2部落ちにつなり兼ねない。

 ところが、ここではショートの高橋翔也(日大三)がバックアップしてファーストへ送球し、アウト! 入替戦ならではの必死の好プレーが悪い流れを断ち切った。
 ベンチも高橋も、そして神野も笑顔でベンチ前へと集まる。このような光景を最後の最後に見られて、とても嬉しかった。

 結局、立正大は2戦目も勝利を飾って連勝し、1部残留を決めた。
 このプレーを振り返ってみて、野球は1人でやるものではない、ミスはカバーしあうもの…そんな基本的で当たり前のことを、改めて実感させられた。
 だが、もちろんそのことと神野の守備力の課題は別の話。命拾いをした神野が、次の秋のリーグ戦でどれだけ成長した守備を披露することができるか? 大いに期待したい。 

           

※この連載は原則2週間に1度のペースで更新しております。次回は8月第4週の予定です。今後の展開にご期待下さい。

         

●東都大学野球連盟公式サイト
http://www.tohto-bbl.com/

       

■山田沙希子(やまだ・さきこ)
1988年生まれ、東京都出身。東都大学リーグを主戦場とする女子大生ライター。昨年は岩本貴裕(広島)を徹底マークしたため、強打コンビを組んだ中田もくまなくチェックしていた。踏まれてもすぐに立ち上がるド根性が売り。今春発売された書籍『甲子園のキセキ』(日刊スポーツ出版社/矢崎良一監修)の執筆陣に抜擢された。現在、年中仕事募集中。

2009-08-13

中学軟式野球の全国大会、いよいよ開幕!

▼テレビじゃ見られない中学野球!!

  みなさん、こんにちは! 甲子園が開幕し(8月8日)、『中学野球小僧』9月号が発売となり(8月10日)、いよいよ夏本番ですね。

Miyoshi_3今夏の甲子園開幕試合で大活躍した、九州国際大付属高1年の三好匠選手。昨夏は全中に出場し、投げてはエース、打っては主軸として3位に輝いた!

 来週17日からは、中学軟式野球の二大全国大会、全国中学校軟式野球大会(=日本中学校体育連盟主催。中学校の軟式野球部による大会)、全日本少年軟式野球大会(=全日本軟式野球連盟主催。中学軟式クラブチームによる大会)が始まります。
 毎年、両大会をフル観戦&取材している編集部ですが、今年は日程が丸かぶり…。二手に別れての取材&撮影となります。どちらも楽しみな大会なので、日程を見たときは愕然としましたが…、気を取り直して、それぞれの持ち場で頑張ります!
 未来の高校球児、いえ、メジャーリーガーが見られる白熱の大会。テレビで見ることはできません。ぜひ、球場に足を運んでください!

(『中学野球小僧』編集部)

★第31回 全国中学校軟式野球大会 沖縄大会
http://www.geocities.jp/okinawa2009baseball/index.html

★第26回 全日本少年軟式野球大会
http://www.jsbb.or.jp/game2009/j-h-school/index.php

2009-08-12

【野球写真館】vol.246 橘の庄司隼人

 07年5月2日のブログ記事(http://kozo.weblogs.jp/kozo/2007/05/vol189_4b7a.html)から突然復活した「野球写真館」。もとは『野球小僧』公式HPhttp://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/)でひっそり更新されていたコーナーです。

 編集部写真担当“撮っとこイノ太郎”が、『野球小僧』のドラフト候補選手名鑑やスカウティングレポート用に撮り歩いた写真を紹介します。

vol.246 橘の庄司隼人Shoji090718   

 兄弟校・常葉学園菊川は全国優勝してるけど、まだ甲子園に縁がなかった常葉学園橘。その「“橘の庄司隼人”として、チームだけじゃなく橘という学校を甲子園に連れていきたいんです」と語っていた庄司隼人投手(野球小僧6月号参照)

 県予選初戦で静岡高校を下し、その後すべての試合に登板。みごと「約束」を果たした庄司投手は甲子園の1回戦も完封勝ちしてみせました。見事でした。

2009年7月18日、草薙球場(静岡県)にて撮影

※このコーナーは隔週で水曜日近辺に更新いたします。

過去、このブログに掲載された【野球写真館】は→こちら
(右側の「カテゴリー」にもリンクがあります)

vol.188以前は→こちらからご覧ください


Ino●撮っとこイノ太郎(イラスト/横山英史)
 1968(昭和43)年、神奈川県生まれ。山羊座のB型で、最近聞かなくなった動物占いではコアラ。『野球小僧』編集部最古参の編集部員にして写真担当。硬式歴は皆無だが、一応右投両打。10年近く前、いろんな出会いに恵まれて『野球小僧』と関わり、現在に至る。02年末に生まれた可愛くて可愛くてしかたがない長女に加え、2006年には待望の長男も誕生した。2児の父となり、公私混同にますます拍車がかかりそうな、39歳。

2009-08-11

エースを狙う野球中年、球速125キロへの足踏み

 先週お伝えしたとおり、『中学野球小僧』9月号がきのう8月10日に発売されていますが、もうお買い求めいただけたでしょうか。

 本日は――その『中学野球小僧』の5月号まで、約2年連載しておりました「山本昌ゼミ」の兄弟企画「エースを狙う野球中年の 球速125キロへの道」の件。こちらの最終回を飾る中年投手の「登板日(ナゴヤドームの中日主催試合でのスピードガンコンテスト)」が決まりかけながら決まらず、2号続けて“休載”となってしまったことの報告です。

 忘れてるなんて人がもしいたら、思い出して、ページをめくり返すべし!!

Takeuchi125kmh_3 師の昇格、そして自身の登板も心待ちする男・45歳――決まったら、チケット買って見に来てちょ

 自身の(1軍)登板日以外の試合で、自らその場を見守るという機会が残念ながら持てず、という現状・・・・そうです。師である山本昌投手は、今季3試合に登板し、未勝利のまま2軍で調整を続ける苦しいシーズンを送っているんです。

 ウエスタンリーグで本来の力を取り戻す投球を見せているものの、し烈な首位争いをしているタフな1軍投手陣も“交代”を許さない充実ぶりという痛し痒し状態。

》》》》》》竹内茂喜/175センチ80キロ/右投右打/45歳・男》》》》》》

 いろいろ教わって投げ方も体の動かし方もスムーズになり、足も開き、遠投能力も増した成果を見せるべく、手ぐすね引いております!!

 師匠が1軍に昇格し、そして「登板日」が決まったらまたこの場で告知し、誌面でもその“成果”を紹介させていただきます!

 すんません、それまでもうしばらくのご猶予を。

m(_ _)m

(「125キロへの道」担当)

2009-08-10

「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」 第7回

 『野球小僧』編集部ログでしか読むことの出来ない「流離いの海外野球放浪観戦者(?)」こと石原豊一さんによる海外野球紀行。これまで、「イスラエル野球紀行」、「メキシコ・ウインターリーグ紀行」、「ニカラグア野球紀行」と連載してきましたが、ついに第4弾の登場となりました。
 タイトルはズバリ! 「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」。
 これまでの海外野球紀行シリーズとは異なり、石原豊一さんが、野球を求めて世界を巡る“ディアスポラ”(野球離散民)に迫り、その声を聞くという構成です。

 記念すべき1人目は、日本、アメリカ、イタリア、中国、台湾と世界のマウンドを経験し、いまだ現役で投げ続けている前田勝宏投手(明石レッドソルジャーズ)。今回、7回目となりました。
 野球のメッカであるアメリカから辺境の地である中国やイタリアなどを巡ってきた前田投手のこれまでの野球人生の軌跡や、そのときの心理について石原さんが迫ります。
 それでは、お楽しみ下さい。

090810現在、前田投手が所属する関西独立リーグ。球団経営等、揺れ動く中、選手達は必死にプレーを続ける

▼石原豊一さんの過去の紀行文のリンクはコチラ
①イスラエル野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat2140867/index.html
②メキシコ・ウインターリーグ紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat82358/index.html
③ニカラグア野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat4323204/index.html

     

★日本復帰

 5年間マイナーに在籍したヤンキース。思えば入った球団が悪かった。もともと、この名門にあこがれて海を渡ったわけではない。

「ほんまはヤンキースには行きたくはなかったんです。そんなん、ヤンキースなんか強いからチャンスないですやん」

 彼の目標はメジャーのマウンドであり、そのためにはむしろ弱小チームの方が良かったくらいだった。
 しかし、金銭トレードという事情と、できるだけクライアントを高値で売りたいというエージェントの都合もあり、一番の好待遇を提示した資金力豊富な名門球団に入らざるを得なかったのだ。

「僕おった頃には、5年おって4回ワールドチャンピオンくらいでしたからね」

 実際、たしかに彼が在籍した5年間、名門ヤンキースは実に4度のワールドチャンピオンに輝いている。この間、彼がマイナーで共に過ごした選手には、アルフォンゾ・ソリアーノ、マイク・ローウェルなど、そうそうたるメンバーが名を連ねる。前田と同じく日本からアメリカへ渡ったソリアーノはピンストライプを身にまとうことができたが、ローウェルは黄金期を迎えた名門球団ではプレーの機会を得ることができず、他球団に活躍の場を与えられ、その才能を開花させた。ライバルチームにいたトリイ・ハンターは後に球団削減の対象球団になるツインズにいたため、階段を駆け上がるようにしてスターダムへと登っていった。

 2001年、前田は再び日本球界に復帰する。
 中日が提示した2400万円という報酬はマイナー時代の最高額を上回り、彼の保有権をヤンキースが売り渡すという形の金銭トレードは、彼の潜在能力への期待度がいまだ高かったことを示している。
 しかし、ここでも報酬は彼にとってはどうでもいいことだった。

「そら、ようけもらった方がええけど、ようけもらったから行ったわけではないですね」

 この時の前田の本心は、このまま日本球界に骨を埋めるというよりは、ただ層の厚い名門球団から離れたい一心だった。日本球界復帰はあくまでそのための手段でしかなく、すぐにでもアメリカに戻るつもりだった。

 再び踏んだ日本の土は彼にとって心地よいものではなかった。当時日本球界を「捨てて」渡米する者は「裏切り者」を意味し、思いのまま海を渡った彼は、旧来の秩序を重んじる指導者から受け入れられることはなかった。
 中日時代について彼は多くを語ろうとしない。「あまり思い出したくない」という暗黒の時代は、「1年間、投げずじまい」に終わった。彼自身、この時期の苦い経験は、自分の記憶の奥底に沈めようとしているようだった。

「コーチから無視されたからね。4月中は誰も話しかけてけえへんかった」

 この年、前田は開幕直後に2軍で2試合に投げた記憶はかろうじてあるものの、その後はなにも覚えていないという。
 自己の保身のため、いわくつきの彼に関わろうとしないコーチ陣を、「(自分の)やってることがむかついたんかもね」と言うももの、一方で、「でも、言えるのは、中途半端な力しかなかったということ」と自分のことも振り返る。
 「うっとしかった」中日での1年は、ほとんど野球をしないまま終わった。

 シーズン終了後、前田は自由契約となった。プロ生活始めての「クビ」だった。

       

〈次回につづく〉 ※更新は原則毎週月~火曜日頃に行う予定です

        

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。昨冬は南米・コロンビアに飛び、現地の野球を体感してきた。

2009-08-07

谷上史朗レポート ナニワのゴジラ奮闘記-第111回-

090401okada_batting02_4 2006年4月1日より始まったオリックス・バファローズ岡田貴弘選手レポート。『野球小僧編集部ログ』の看板記事として月3回の更新ペースで3年間続けてきましたが、4年目のスタートをひと区切りとして、今年4月から毎月1回に凝縮した形で再スタートいたしました。
 大阪・履正社高校時代、その風貌やスケールの大きな打撃がヤンキース松井秀喜選手を彷彿とさせることから、「ナニワのゴジラ」という異名がついた岡田選手。
 2005年の高校生ドラフトで、オリックスに1巡目で指名されて入団後、主としてファームで経験を積んできました。これまで調子が上向いては下降して悩む…の繰り返しでしたが、昨年秋頃からこれまでにないきっかけをつかみだしており、4年目となる今年、ついに期待されての1軍昇格を果たしました。しかし、残念ながら結果を残すことが出来ず、再び2軍落ち。再度昇格を目指して課題の克服を目指して前に進んでおります。 そんな「ナニワのゴジラ」が奮闘する姿を、高校生の頃から取材し続けてきたライター・谷上史朗氏の視線でお届けいたします。では、スタートです。

         

★突然の1軍昇格指令

 8月7日の夜。岡田家では久しぶりに親子水入らずの食事会が行われるはずだった。8月半ばに岡田の兄にアメリカ行きの予定があり、岡田のゲームがない7日の夜にみんなで食事を…、ということだった。ところが、前日になりこの計画が頓挫した。

「明日行かれへんようになったわ。1軍に行くことになって」

 岡田からそういった連絡が実家に入ったのは前日夜。7日のロッテ戦から今季2度目の1軍生活が始まるはずだった…。ファンの立場からすれば、ファームに降格後も依然、ウエスタンリーグの二冠王(5日現在、19本塁打、55打点)を走るナニゴジに、ようやく…、の思いだが、ともかく再びのチャンス到来だ。
 ただ、この直前までの7月後半、実は岡田は思わぬアクシデントに見舞われていた。
 今回の更新はこちらの都合により月初の予定が遅れたが、3日の夜、長崎にいた僕は岡田に連絡を入れた。まず、前日まで行われた広島3連戦の様子を聞くと「やっと“復帰”です。バッティングの感じはまだまだですけどとりあえず昨日1本(18号)出ましたし、またここからです」。電話口の声は明るかったが、「復帰」とはどういうことかというと…。

      

★実はケガをしていた7月後半

 話は7月14日、あじさいスタジアムで行われた広島戦に遡る。
 僕はその頃、連日の高校野球取材で岡田観戦には向かえず、新聞、ネットで試合結果をチェックしていたが、そこで“異変”に気付いた。14日の広島戦にいつも通り4番で出場していた岡田が、1打席で交代していたのだ。「ん!?」と思いながら、1日様子を見ると、翌日は欠場。
 この翌日、1軍のゲームを取材する機会があり、試合前に関係者に聞いてみたが、「特にケガの報告は聞いてないです」という答え。しかし、岡田はこれまで少々のことで欠場するようなことはなかったはず。気になりその場から岡田の父・秀和氏へ連絡を入れると、事実が判明した。やはりケガだった。

 ことの発端は、14日の広島戦の第1打席。岡田は先発の大島崇行からライト線にツーベースヒットを放ち、6番・迎祐一郎のレフト前ヒットでホーム生還を狙った。ところが、ここでキャッチャー會澤翼と交錯し右足を負傷。幸い骨に異常はなかったが、7針を縫う裂傷を負い、その場で退場となった。当時の様子を本人に語ってもらった。

「右足のくるぶしの内側なんですけど、あの時は滑り込んでいって、でも、相手のスパイクが当たったのか自分の左足のスパイクが当たったのかわからなかったんです。ただ、一瞬、『痛っ』と思ってその場にうずくまってたらみるみる足が真っ赤になってきて…。そんな感じでした」

090807okada_running01走塁中の岡田。7月14日のウエスタンリーグ広島戦、本塁クロスプレーの際に7針を縫うケガをしてしまった

 好調が続いていたのに、当面の欠場を余儀なくされた時はもちろん、相当に悔しかっただろうと思い聞いてみると…。

「実はあの前の日まではメチャクチャ調子が悪かったんです。自分でもビックリするくらい当たらなくて…。でも、その日の試合前のバッティングで久しぶりに感じがよくて1打席目もツーベース。よしっと思った矢先だったんで、やっぱりショックでしたね」

 ちなみに本人が「自分でもビックリするくらい当たらなくて」という言葉は決してオーバーなものではなかった。改めて直近の6試合(社会人との交流戦を含む)を見直してみると、28打数6安打、ホームラン2本の数字はまずまずながら、なんとアウト28のうち、三振が実に16。快調さゆえ、一発への意識が強くなった結果だったのか、確かにちょっとびっくりする数字だ。

      

★周囲も感じ始める「岡田らしさの兆候」

 そんな期間も経ての14日でもあったのだが…。欠場が決まってからはどのように過ごしていたのだろう。

「2日間は安静にしていて、3日目からキャッチボールとティーを徐々に始めてこの広島戦からチームに合流です。復帰の時期的にはだいたい予定通りです」

 オールスター休みもあったため、欠場が6試合のみだったのは不幸中の幸い。7月31日の復帰戦は4打数1安打だったが、翌日の雨天中止を挟んだ3戦目に早々の復帰弾が出た。
 この一発は、土日を利用し広島観戦に向かっていた秀和氏からの連絡で知った。「なんとか最後の5打席目に1本出ました」との一報だったが、ただの1本ではない。8回表のチャンスに梅津智弘から放った一打はライトスタンドへの満塁ホームラン。秀和氏にその時の状況を詳しく教えてもらおうと尋ねると…。

「実は…、疲れて寝てました(笑)」(秀和氏)

 これも去年までとは違う、見る側の余裕の表れか。今年は少なくとも去年までのように1打席、1打席の結果に一喜一憂することはなくなった。父の“居眠り事件”を岡田にも伝えると「去年は5本でしたたからねえ」と笑っていた。
 そこで本塁打の状況については、秀和氏に代わって母・美津子氏に説明してもらった。話を総合すると、ライトへの高く上がった打球がそのままスタンドに入ったそうだ。ネット裏では「あれで入るんか」というファンの驚きの声も聞こえたという。電話取材の際に本人にも確認すると、やはり「最初はちょっと上がりすぎかなと思ったんですけど…」と同様のコメント。ただ、そう思う打球がアレヨ、アレヨと伸びるのが岡田の打球の特徴で、その意味では「らしい」一発だったわけだ。
 電話取材翌日となった4日の阪神戦でも福原からセンターへ19号。5日には球団関係者も観戦に訪れ、状態を確認。翌日の試合後、晴れて1軍昇格が伝えられたようだ。

      

★後半戦への意気込み

 電話で岡田に後半戦の目標を聞くとこう話していた。

「今はウエスタンのホームラン記録を破ることを目標にやってます。その中で1軍から声がかかれば、もちろん次は頑張りたいですけど」

 チームが不調にあえぐ中、なかなか2度目のお呼びがかからない複雑な思いも感じさせながら、城島健司(マリナーズ)がダイエー時代の1996年に作った25本を頭に置き、ひとつのモチベーションとしているようだ。
 ただ、今のペースであれば更新は確実だったが、今回の1軍昇格の結果次第で予定は変わっていくだろう。そのためにも前回からの成長を見せなければならない。前回の1軍話を改めて聞くとやはり投手陣の質の高さを口にした。

「キレ、コントロールとも下とは違いますけど、1番はコントロールですね。やっぱりミスが少ないし、ちょっと打てないってところを見せるとそこを突いてくるし。まずは甘い球がきた時に打ち損じないレベルになっとかないとダメです」

 1打席に1球あるかないかの「好球」をいかに捕らえるか。ただ、結果を求める余り、前回の1軍の最後となったヤクルト戦のようなバッティングはしてほしくない。ひとつ前のカードの巨人戦からヒットが出なくなり、最後は明らかに構えから力感が消え、スイングも鈍く、小さくなっていた。あまりの変わりように、周囲からの指示だったのだろうと思っていたが、今回聞いてみると、そうではなかった。

「自分としては全然変えたつもりはなかったんです」

 この言葉にはかなり驚いたが、やはり結果を求める気持ちが形も雰囲気もすっかり変えてしまっていたのだろう。今回はそんなことだけはないように。7日は昇格即スタメンの起用が濃厚とも耳にした。思い切り振って、岡田らしいスイング、岡田らしい一発を、是非、見せてほしい。

     

090807okada_batting02ケガから復帰後、7日の昇格については急遽取り消されたが、再昇格の日は近い。次のチャンスでは、前回の経験を生かしてひと皮違った姿をファンに見せて欲しい

★ところが

 …、と更新予定だった7日の朝にここまで書き、僕は家を出た。当日は滋賀の堅田で取材があり、そこへ向かうためだ。バックの中には夜には京セラドームで岡田撮影用のカメラをしっかり忍ばせて。
 ところが! その道中、携帯に「岡田貴弘選手を応援する会」のI氏からメールが届いた。なんとそこには「今日の昇格が見送られたそうです」とあった。
 なんということか…。前日の楽天戦での延長12回での敗戦が戦力調整に何らかの狂いを生じさせたのだろう。何とも残念。

 ただ、近いうちにまたチャンスは必ず巡ってくるはず。岡田には、おそらく立ち消えになった話が復活し開催されたであろう家族との食事会で気持ちを切り替え、当面は城島の記録更新に向けて打ちまくってほしい。ちなみに、多少の日程の違いはあるだろうが、城島は96年の8月24日に25本目を放ち、9月初めに1軍昇格。直後にプロ初本塁打も記録し、翌年のレギュラー獲得への足がかりを作っている。
 続け!

     

(取材・文/谷上史朗)

次回は9月1日頃に更新する予定です。

2009-08-06

『中学野球小僧』9月号が8月10日に発売

▼お待たせしました! 10日は『中学野球小僧』の日です!

 みなさん、こんにちは!
 今年は今ひとつハッキリしない天気が続いており、夏らしくない感じですね。そんな中ではありますが、『中学野球小僧』9月号が、いよいよ8月10日に発売となります。
 今号は、巻頭スペシャルインタビューとして川崎宗則選手(福岡ソフトバンクホークス)が登場! これまでどのメディアにも語られることがなかった中学時代について、本人のコメントはもちろん、当時の関係者のコメントも交えて詳しく紹介されています。
 また最初の特集は、「ザ・ベンチ」。野球はグラウンドがすべてではなく、ベンチならではの役割があるはず…という考えのもと、プロの世界からは大ベテランの代打の切り札・立浪和義選手(中日)や、リリーフ投手として厳しい世界を生き抜いている武田久投手(日本ハム)の2人にゲームの途中から入っていくための準備について聞くなど、ベンチにかかわる様々な記事が掲載されています。

 そして、定番の「中学野球テクニカル」では、「緊急特集 新チームにしのびよる危機!」と称しまして、新チーム結成直後にハマってしまいそうな落とし穴を回避する方法をテーマ別に多数紹介。前回スタートした第1回が大変好評だったストーリーマンガ「~この男たち、年中夢球につき~」も、ここで登場いたします。
 その他にも、中学球児の投球を実際に受けて記事を書く「流しのブルペンキャッチャー」や、タイツ先生が応募してくれた球児を直接指導する「タイツゼミナール」、この夏で中学野球を終えた3年生に向けた特集「高校野球準備講座」など、次の時代に向かってロケットスタートを切れる秘策が満載の『中学野球小僧』9月号は、週明け月曜日の10日に本屋さんに並びます。ぜひ、ご期待ください。

 

※『中学野球小僧』は全国有名書店で取り扱っています。お店になかった場合は注文していただくか、白夜書房のHP(http://www.byakuya-shobo.co.jp/)で購入できます。

      

中学野球小僧 2009年9月号

090806chugakukozo

       

巻頭スペシャルインタビュー
誌上初!? 中学時代を本人と当時の指導者が語る!
川﨑宗則(福岡ソフトバンクホークス/遊撃手)
「腹が減る、そんな当たり前の感覚で野球がしたくなる!」

         

特集 ザ・ベンチ ベンチ変われば野球が変わる

ミスター・ドラゴンズが「強豪のベンチ」を語る
立浪和義(中日ドラゴンズ/三塁手)
日々の厳しさの積み重ねが、逆転できるムードを作る

北の守護神が「秘密の準備術」を伝授!
武田久(北海道日本ハムファイターズ/投手)
試合途中で出場して、すぐ活躍できる方法

どっちが勝つか、ベンチを見ればわかる!?
特別対談 中学野球「ザ・ベンチ」の実態
中学野球の現場を渡り歩くライターが本音トーク!

新チームを迎えた選手たちに告ぐ ベンチ入りを果たせ!  そして
ベンチを脱出せよ!
名監督に聞いた「試合に出したい選手」になる方法

野球エリート街道一直線の名主将登場!
中山怜大(立教大学硬式野球部主将)が強豪校の「ベンチ」を斬る!
「チームを一つにまとめるベンチ心得」付き

シニア日本代表メンバーのワイワイ座談会
ボクらの「ベンチ」物語 「勝てるベンチ」の秘密を教えます!
小林義弘(千葉市)/小形和義(新宿)/斉藤寛文(羽村)/岩橋雄一朗(和歌山)

        

緊急特集 新チームにしのびよる危機!

【診断チャート】まずはキミのチームのレベルをチェックしよう
全国統一 新チーム実力診断テスト
3ページぶち抜き! 《特製フローチャート》

【チーム作り編】山口永介(三重・南勢町立南勢中学校監督)/猿橋善宏(宮城・利府町立しらかし台中学校監督)/小泉隆幸(東京・武蔵府中リトルシニア監督)/川端秀宣(兵庫・姫路アイアンズ監督)
戦力ダウンの危機! 実力派監督が一発回答! 新チームスタート法
スタートはチームが強くなれるチャンスだ

【打撃編】杉山千春(神奈川・横浜瀬谷ボーイズ監督)
打撃の危機! 3ステップで身につけるバッティングフォーム
パワーに頼らずボールを飛ばす秘密のメソッド

【守備編】梅原伸宏(奈良・BBAアカデミー/グラブインストラクター)
守備の危機! 今、ファーストミットが危ない!
正しい使い方&選び方で紙一重の送球と勝利をつかみ捕れ

【投手編】近藤英隆(愛知・若田接骨院院長)
ピッチャーの危機! 中学球児のための「投球障害」予防講座
ヒジと肩の仕組みを知って理想のフォームで投げよう!

【捕手編】榎屋剛(神奈川・横浜市立鴨居中学校部長)
ホームベースの危機! チームを勝利に導くキャッチャー・テクニカル
座り方、構え、配球、捕球の基本を完全チェック!

【動作編】小田伸午(京都・京都大学教授)
知識不足の危機! 地球と仲よくなれば、野球はうまくなる!
京大教授がくれた上達へのキーワード「ヒザの抜き」

【食事編】海老久美子(管理栄養士/博士〈栄養学〉)
食事の危機! 野球の栄養士・エビさんの 食べ方のストライクゾーン
[第1回]コンビニを攻め落とせ!

【プール編】原作&漫画・クロマツテツロウ/監修・石橋秀幸(慶應義塾大学スポーツ医学研究センター)
トレーニングの危機! 基礎体力強化&疲労回復に効果的! プールトレーニング
~この男たち、年中夢球につき~

        

特集・高校野球準備講座【スタート版】

夏も甲子園で熱投中
快腕・菊池雄星(花巻東高校)からの手紙
2009年ナンバーワン左腕の最後の夏の迎え方

現場を知るライター2人が明かす高校野球の現実
憧れの「高校1年生デビュー」を果たす条件
「1年生から出たいなら、中学3年の夏、いかに練習するか」(大利実)
「中学時代の実績は、高校ではゼロ。一度リセットすること」(瀬川ふみ子)

進学先は必ず学校に行ってみてから決めよう!
誰も教えてくれない高校見学マニュアル
取材経験豊富なライター陣がチェックポイントをアドバイス

なかなか聞けないけど気になるアノ話
高校野球にかかるお金のすべて
高校球児の保護者にママ記者がリサーチ

         

中学編 安倍昌彦流しのブルペンキャッチャーの旅
無所属・硬式の隠れたエースを受けた!
久下 健斗くん(大阪/ニュー・ヤンキース)

応募すればタイツ先生の個人レッスンが受けられる!
タイツゼミナール〈足利校〉
[第1回]上達に燃える小学生兄弟に「ハンマー打法」をレクチャー

全国大会出場を決めた軟式クラブチームに突撃!
編集部員・菊地選手HIKONE J Boy's 一日体験入部
アップの時点でKO寸前!? 菊地選手、絶体絶命!

豪打者・森徹スラッガー養成講座
第3回 ヘソを中心にして足腰を使え!

全国の野球大好き中学球児を巡る企画 ウチの野球小僧
【第8回】渡辺隆太郎くん(静岡・東海大学付属翔洋高等学校中等部)

私が新米指導者だった頃
軟式編・弓桁 義雄(静岡・東海大学付属翔洋高等学校中等部監督)
硬式編・鈴木 茂(神奈川・横浜青葉リトルシニア監督)

【新連載 第1回】香田誉士史(鶴見大学コーチ/元・駒大苫小牧高校監督)
超・ノック ~匠の技術論
北海道に甲子園優勝旗をもたらした「見せるノック」

羽ばたけ! 中学球児たち 学問の扉[第8回]英語

子どもをきっかけに野球に出会った!  野球おやじ

中学野球大会&イベントレポート
ザバスカップ 第43回全日本リトルリーグ野球選手権大会
第17回ヤングリーグ選手権大会
硬式リーグ国際大会&海外遠征〈ボーイズリーグ/リトルシニア〉
アジア太平洋地域国内予選/本選〈ポニーリーグ〉
第3回全日本中学野球選手権大会〈展望〉
第26回全日本少年軟式野球大会 北信越ブロック予選会

ベースボールガール

読者コーナー(間違い探し!)

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(『中学野球小僧』編集部)

2009-08-05

全国高等学校野球選手権大会 組み合わせ決まる

▼いよいよ夏の甲子園がスタートです!

 8月8日より甲子園球場で開幕する全国高等学校野球選手権大会。本日、組み合わせ抽選会が行われました。対戦カードについては以下のとおりです。

 大会初日は、開会式直後から木内幸男監督と若生正広監督という名将同士の対戦となる常総学院対九州国際大付、そして、センバツで好投した左腕・島袋洋奨投手を擁する興南とプロも注目の今宮健太選手、河野凌太選手ら甲子園常連が揃う明豊が対戦するなど、好カード揃い。以後も、見逃せない対戦が続きます。

 果たして今年はどんなドラマが生まれるのか? 今から楽しみですね。

       

■1回戦

第1日(8月8日)
常総学院(茨城)  九州国際大付(福岡) 
明豊(大分)  興南(沖縄) 
八千代東(千葉)  西条(愛媛) 
第2日(8月9日)
如水館(広島)  高知(高知) 
常葉学園橘(静岡)  旭川大高(北北海道) 
長野日大(長野)  作新学院(栃木) 
天理(奈良)  南砺総合高福野(富山) 
第3日(8月10日)
関西学院(兵庫)  酒田南(山形) 
龍谷大平安(京都)  中京大中京(愛知) 
伊万里農林(佐賀)  横浜隼人(神奈川) 
花巻東(岩手)  長崎日大(長崎) 
第4日(8月11日)
倉敷商(岡山)  東北(宮城) 
日大三(西東京)  徳島北(徳島) 
聖望学園(埼玉)  都城商(宮崎) 
熊本工(熊本)  三重(三重) 
第5日(8月12日)
智辯和歌山(和歌山)  滋賀学園(滋賀) 
鳥取城北(鳥取) 

札幌一(南北海道) 

        

■2回戦

県岐阜商(岐阜)  山梨学院大付(山梨) 
第6日(8月13日)
PL学園(大阪)  聖光学院(福島) 
明桜(秋田)  日本航空石川(石川) 
日本文理(新潟)  藤井学園寒川(香川) 
立正大淞南(島根)  華陵(山口) 
第7日(8月14日)
東農大二(群馬)  青森山田(青森) 
敦賀気比(福井)  帝京(東東京) 
樟南(鹿児島)  常総学院対九州国際大付の勝者
以降、勝者同士の対戦

        

▼昨日の今日かい!? 甲子園優勝校投稿大募集!

 さて、昨日の記事で都道府県大会についての読者コメントを発表したばかりですが、本日、また新たに読者投稿を募集いたします。テーマは言わずもがなの甲子園の優勝校予想です。組み合わせが決まったこのタイミングしかないでしょう。

 毎回、突然出題してあっという間に締め切ってしまうので、なかなか数がこないのですが、大会が始まったあとも募集し続けるわけにはいきませんので、締め切りは8月8日(土)の午前8時以前の書き込みまでとします。わずかな時間しかないですが、下記の要領に従いまして書き込み下さい。たくさんの予想コメントをお待ちしております。

        

■投稿方法
 「夏の甲子園大会 優勝予想校」について、本日のブログ記事の「コメント」書き込み欄に学校名とその理由について100以上~400文字以内で書き込みください。

■締め切り
 8月8日(土)の朝8時までに書き込み頂いたコメントを最終的に公開いたします。文字量、締めきりの条件に満たない投稿は公開されませんのでご容赦下さい。

■守って欲しいルール、注意点
 ・名前については本名は避け、原則ハンドルネームでお願いします。
 ・当ブログのコメントは、書き込み後、すぐには公開されません。編集部の方で承認されて初めて画面上に表示されます。コメント欄に表示されないからといって、何度も同じ内容のコメントを書き込まないようにお願いします(承認は1日数回行う予定です)。
 ・当ブログやチーム、選手への誹謗中傷ほか、編集部の方で不適切とな書き込みと見なした内容については公開を見送ることがありますので、ご了承下さい。

       

(編集部・高校野球担当)

2009-08-04

夏の高校野球真っ盛り! 都道府県大会で光ったチーム・選手の投稿大発表

 7月28日の当ブログ記事において募集しました夏の高校野球真っ盛り! 都道府県大会で光ったチーム・選手の投稿大募集。短い期間での募集でしたが、地方大会を熱心にご覧になっていたコアな高校野球ファンの熱い投稿が続々届きました。コメント頂いたみなさま、ありがとうございます!
(7月28日の記事は→コチラ
 ここで一気にその内容を発表いたします。みなさんはどの投稿に共感を持たれたでしょうか?

 さて、本戦たる甲子園はいよいよこれからです。読者参加型の記事についても、現在画策中ですので、多分間をおかずにまた登場すると思います。その際は、ぜひまた多くの方のご参加をお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。

        

champ1985 さんの投稿

千葉県大会で光ったチーム=八千代東高校=

千葉県を制した超無名高校の八千代東。8試合中6試合が1点差勝ち、優勝チームとは思えない打率2割程度の貧弱打線。
どこにでもあるような県立高校の彼らが、優勝できた理由。それは、終盤での勝負強さ。大会を通じて終盤に得点することが多く、全得点のうち、およそ半分を終盤の7~9回に得点している。
また、八千代東には失礼だが、相手校の八千代東には負けるはずがない、という心の余裕が、試合が接戦になり、追いつかれ、そして終盤に差し掛かるにつれて焦りとなってしまっていた。その点、八千代東自身は一戦一戦挑戦者の立場でどのチームにも立ち向かった結果、最終的に甲子園の切符を勝ち取った。優勝直後の“どうしよ、勝っちゃったよ・・”みたいな普段の優勝シーンでは見られないおどおどとした光景がどことなく微笑ましかった。

→プロ注目の眞下貴之投手(東海大望洋)相手に金星を挙げたのがすべての始まりでしたね。甲子園でも旋風を巻き起こせるか、期待です。

        

Bsファンもっち さんの投稿

鳴門第一の激闘

鳴門第一の緒方投手は徳島では久々に見る好投手でした。
最速148キロながら、やはり第一印象はコントロールに難があると感じました。
しかし、試合を重ねるごとにどんどん成長していく姿は素晴らしかったです。
決勝では低めを丁寧につきながらも威力のある高めも使い三振を11奪い、9回まで内野安打1本に抑えました。
しかし、勝ち越し打を放った11回に相手のエラーも絡み、サードまで進み、スクイズでホームに劇走。
今思えばこれが勝負の分かれ目だったのでしょう。
延長11回さすがに疲れが溜まった体はごまかせなかったのか、逆玉が増え、狙ってない高めはやはり威力がなく、敗れてしまいました。
主将としても笑顔で味方を励ます姿、マウンドでの立ち振舞いには雰囲気を感じました。
直接プロ入りはないと思いますが、重そうな球を見る限り大学や社会人でチェンジアップかカーブを覚えれば必ずドラフトにかかる選手だと思います。
ぜひ野球を続けて欲しいと思います。

→緒方投手は注目選手だっただけに予選での敗退は大変残念でした。今後の動向が注目されます。

      

甲知園 さんの投稿

奈良の郡山高校はいいチームでした。森本監督が最後ということで智辯学園戦を見にいったのですが、投打ともバランスよく、またレギュラー以外のメンバーもよく声が出ていてまとまりのある印象を受けました。特にキャプテンの大杉君は攻守とも高いレベルでしたし、セカンドの福本君は抜群の守備をみせてくれました。甲子園で見られないのが残念ですが高校生らしい好チームでした。

→郡山・森本監督の勇退は、ひとつの大きな幕切れですよね。大変残念ではありますが、全国屈指の文武両道校として、また新たな歴史を築いていって欲しいと思います。

       

ホークスラブ さんの投稿

明豊高校の河野凌太です。
強打の明豊打線のなか堂々と4番を張っていて、センバツ前までは九州を代表する打者でプロ注の選手でした、が、センバツ以降まさかの大スランプに陥ってしまって、夏の大会前には4番どころか、クリーンナップすら外されてしまいました。
ですが決して腐ることなく一生懸命プレーしてて、好投手、松永賢人から放った決勝ホームラン、日田林工との大分大会決勝、今宮が追いつかれた後、チームを甲子園に導く勝ち越しホームラン、河野凌太選手の意地が撃たせたホームランだと思います。

→河野選手、決勝戦での活躍ですべてを吹っ切れたように思います。甲子園では超注目です。

       

馬鹿な野球好き さんの投稿

慶応も名門横浜も、今大会投打に圧倒しているように見えた桐光学園もいない神奈川大会決勝。あまり期待していなかった。しかし、そんな大人の愚かな想像なんて、軽く一蹴してしまうような感動的な試合だった。 そんな試合を演出したのが、横浜との準々決勝、4点差に迫られた2死一、二塁で、セオリーに反して筒香君の敬遠を選択したにも関わらず、9回には同点に追いつかれて、なおも1死二、三塁で筒香君と真っ向勝負し打ち取った横浜隼人とエース今岡君。不思議なチームとエースだった。 思い起こせば「東海大相模vs横浜」の幾度かの雨天中断時には、いつものように淡々とスポンジや雑巾で水を吸い取り、整備をする横浜隼人の控えの選手達。シードの常連でありながら、 その縦じまに反して一番甲子園から遠いように見えた不思議なチームと笑顔のエース今岡君に初めて野球の神様は微笑んだ。この夏、もう一つの縦じまが甲子園を駆け回る。

→「シードの常連でありながら、 その縦じまに反して一番甲子園から遠いように見えた不思議なチーム」まさに同感です。その横浜隼人がついに立つことができる全国の舞台でどういったプレーをするのか? 大変楽しみです。

       

元祖マイキー さんの投稿

既に有名ですが、横浜高校の筒香選手にはびっくりしました。あのスイングスピードと飛距離は、今まで見てきた左打者の中でもナンバーワンだと思いました。

→甲子園では見られなくなりましたが、アジアAAA野球選手権のメンバーに選ばれるなど、筒香選手は今後も注目されることでしょう。

      

Bsファンもっち さんの投稿(その2)

PL学園の凄さ

昨日の決勝を見てPL打線には驚きました。
観野くんが外れてしまい残念と思いながらぼーっと見ていると…
いきなり1番の子(吉川大幾)がホームラン!
1本目も2本目も打った瞬間は外野フライかと思うような打球がスタンドイン…。
リストの強さ、身体能力の高さを感じ、甲子園での活躍を予感させてくれました。
1番の子が順調に成長し、観野くんが復調すれば…来年のPLは新たなKKコンビ誕生ですね。

また、中軸を打つ選手達は振り遅れた! と思うぐらいの始動なのに、センター方向へしっかりと弾き返すスイングスピードに寒気がしました。
そして、自分が決めようとするのではなく、しっかりボールを見極めて繋ぐチーム。
全体的にスイングスピードがあり、150キロが来ても打ち返せそうな印象を感じました。
やはりPLが優勝するための、最大のライバル! 花巻東の菊池くんを見据えて練習しているのではと感じました。
今年の夏はPLと花巻東が熱狂をもたらしてくれるはずです。

→2度の投稿、ありがとうございます。PL学園と花巻東の対戦、確かに楽しみです。

        

(編集部・高校野球担当)

2009-08-03

「ナニワのゴジラ奮闘記」更新予定のお知らせ

 毎月1日頃に更新の「ナニワのゴジラ奮闘記」ですが、諸般の事情により今回の更新予定日を今週末以降に変更致します。

 いつも楽しみにされている読者の方には大変ご迷惑をおかけ致しますが、今しばらくお待ち下さい。

 よろしくお願いいたします。

(編集部&谷上史朗)

「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」 第6回

 『野球小僧』編集部ログでしか読むことの出来ない「流離いの海外野球放浪観戦者(?)」こと石原豊一さんによる海外野球紀行。これまで、「イスラエル野球紀行」、「メキシコ・ウインターリーグ紀行」、「ニカラグア野球紀行」と連載してきましたが、ついに第4弾の登場となりました。
 タイトルはズバリ! 「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」。
 これまでの海外野球紀行シリーズとは異なり、石原豊一さんが、野球を求めて世界を巡る“ディアスポラ”(野球離散民)に迫り、その声を聞くという構成です。

 記念すべき1人目は、日本、アメリカ、イタリア、中国、台湾と世界のマウンドを経験し、いまだ現役で投げ続けている前田勝宏投手(明石レッドソルジャーズ)。今回が6回目です。
 野球のメッカであるアメリカから辺境の地である中国やイタリアなどを巡ってきた前田投手のこれまでの野球人生の軌跡や、そのときの心理について石原さんが迫ります。
 それでは、お楽しみ下さい。

090803maeda_2関西独立リーグで投げ続ける前田勝宏。13年前に渡米したときの体験を、今改めて振り返る

▼石原豊一さんの過去の紀行文のリンクはコチラ
①イスラエル野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat2140867/index.html
②メキシコ・ウインターリーグ紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat82358/index.html
③ニカラグア野球紀行→http://kozo.weblogs.jp/kozo/cat4323204/index.html

     

★遠かったメジャーへの道のり

 1996年に憧れだったアメリカのマウンドに立った前田勝宏。だが、当時を振り返って前田は、「全然ダメだった」と言う。「ストレートだけなら」と前置きした上で、彼はマイナーリーグのバッターをこう語る。

「印象だけやったら、そら日本の1軍より上かなと思うくらいでした。こうも打たれるかな、いうくらい打たれましたわ」

 9試合で3勝2敗、防御率4.05という成績でAAでのルーキーシーズンを過ごした彼は、翌97年シーズンも2Aで送ることになる。25試合(先発は21試合)に登板して8勝10敗、防御率4.56と物足らない成績で2年目も終わった。そして、次の年にはローテンション投手の地位も剥奪されてしまう。

「このへんはもう終わってましたわ」

と言う98年のAAでの成績は1勝3敗、防御率7.71。若手の有望株が集うこのクラスで27歳という年齢を考えると解雇されてもおかしくない成績だったが、チームの首脳陣は彼がハワイ・ウインターリーグで出した100マイル(161キロ)の速球という素材をリリーフ投手という役割に見出そうとしていた。この年以降、彼はまっさらなマウンドに上がることはほとんどなくなった。
 AAで初セーブを挙げたこの年、前田はAAAに昇格した。しかし、結局メジャーまであと一歩の「2軍」であるこのクラスでは、この年の13試合とアメリカ最後のシーズンとなったその翌年の1試合しか投げることができず、1勝もすることはなかった。

「打たれようが、結果が悪かろうが、次また直したらええわ、と思うくらいで、自信をなくすことはなかったですわ。30歳くらいまでは常に自分が一番や思てました」

というアメリカ時代。その自信とは裏腹に自慢のストレートは遅くなる一方だった。
 それでも球団は「幻の剛速球」の復活を待った。その間、パッとしない成績だったにもかかわらず、年俸だけは入団当時の倍くらいまで上がってゆき、気がつくと5年の月日が経っていた。
 渡米4年目を終わった頃には結婚もした前田は、5年目のシーズンのほとんどをAAクラスで送り、2勝2敗で終えると、名門・ヤンキースを出ていく決意をした。

 彼のアメリカでの成績は、144試合に登板し、18勝21敗2セーブ、防御率4.69。
 メジャーはおろか、マイナー最高ランクのAAAでも1勝も挙げることはなかった。

       

〈次回につづく〉 ※更新は原則毎週月~火曜日頃に行う予定です

        

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。昨冬は南米・コロンビアに飛び、現地の野球を体感してきた。

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