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『野球小僧』編集部アンケート

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2012-02-29

『野球小僧 野球青春小説CROSS』読者投稿コンテスト結果

先日お知らせした『野球小僧 野球青春小説CROSS』読者投稿コンテスト、募集期間が短かったこともあり、ご応募いただけたのはショートストーリー部門の2名の方でした。ご応募ありがとうございました! 応募数が少なかったこともあり、誌面掲載については現在、編集部で検討中です。掲載が決まりましたら、ご連絡させていただきます。

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『野球小僧 野球青春小説CROSS』は現在、書店で発売中! 『野球小僧』編集部と文芸評論家の榎本秋氏がタッグを組んだ青春小説アンソロジーです。ある地方都市の2つの中学校の野球部を軸に、6本の短編小説が展開されます。クラスメートや生徒会など、野球部員たちと周囲の中学生との青春が「CROSS」する甘酸っぱい『野球小僧』です!

野球のシーンや設定では『中学野球小僧』の編集スタッフが細かくチェック。監修の榎本秋さんと調整を重ね、リアルとストーリー性を調和させました。

こちらの特設ページでは、サイドストーリー『キャッチャーガールの進路相談』を公開中! 
まだ『野球小僧 野球青春小説CROSS』を読んでいないという方は、ぜひ雰囲気をこちらで感じてください。すでに読まれたという方は、あの登場人物たちにまた出会える楽しみを味わってください。

『野球小僧 野球青春小説CROSS』、「青春」を満喫できる一冊です。白夜書房サイトでもこちらでも発売中。ぜひご一読を!

(『野球小僧 野球青春小説CROSS』編集担当)

2012-02-27

徳吉刑事のアマ野球追跡日誌〈第6回〉

 ダルビッシュ有(レンジャーズ)世代が高校時代に甲子園で活躍した頃、幼少時の野球熱が再燃した筆者・徳吉刑事が、当時の選手の「その後」や、新たに見出した選手を"追跡"する『徳吉刑事のアマ野球追跡日誌』。

 今回は昨年9月26日のワールドカップ(以下W杯)日本代表壮行試合と、11月29日にJR東日本野球部が都市対抗優勝を報告するため柏市長を表敬訪問した際の模様を追跡いたします。前回に引き続いて主役は海田智行投手(現オリックス)と十亀剣投手(現西武)の2人。秋のドラフト会議でそれぞれ指名され、いまや立派なプロ選手としてキャンプを過ごしています。

 それでは、どうぞ!

 

【これまでの徳吉刑事の記事をまとめて読みたい方はコチラ

120227tsuiseki01日本代表の壮行試合・初戦のマウンドを任された海田くん。雨上がり+ガラス越しでの撮影につき、妙にガスってしまった…

 

●9月26日(月)W杯日本代表壮行試合(×横浜ベイスターズ2軍)@平塚球場

たどり着いたらいつも雨ふり

 吉田拓郎の歌じゃないけど、自分が平塚球場行くと、毎度コレです(苦笑)。「アーここもやっぱりどしゃぶりさ」状態で、ホントに試合やるのかしらん? と訝しみながらも、ネット裏の室内にてひたすら待機…やがて小降りになり、何とか試合が出来る程度にグラウンドコンディションも回復(係員いわく「ここの球場は水ハケが良い」とか)。
 今日先発を任されている海田くんは、入念にアップ&ストレッチ等、試合に向けて己のすべきことを黙々とこなしている様子。しかし9月下旬とは思えぬ肌寒さの中、半袖って…果たして大丈夫なのかいな!? と要らぬ心配をしつつ、ようやくプレーボールのお時間に。

海田くん乱調も、十亀くんが見事好リリーフ!

 2軍とはいえプロ相手に力んだのか、海田くん、連打と四球で無死満塁と、初回から大ピンチ。ここから持ち味の粘り強い投球で、何とか凌ぎ切りたいところ。しかし4番・井手正太郎に、フルカウントから走者一掃の適時二塁打を浴び、開始早々、先制を許してしまいます。
 続く2回。落ちる変化球が決まり無失点に抑えるものの、3回に再び連打され、結局この回、1死も奪えず無念の降板…急きょ2番手で登板の小高幸一くん(鷺宮製作所)も踏ん張りきれず、連続四球を与えてしまい0対4と、リードを拡げられてしまいます。
 劣勢に立たされた日本代表の中で、アマチュアの意地を見せたのは、3番手でマウンドに上がった十亀くんでした。4回。先頭打者からいきなり空振り三振等、簡単に2死を奪うと、日本大学の先輩でもある桑原義行から、この日MAXとなる148キロの速球で見事空振り三振に仕留めてみせました。続く5回には、2死から安打こそ打たれたものの、次打者をきっちりと抑え、計2回2奪三振無失点の好リリーフ。居並ぶスカウト達も思わず唸るほどでした。
 その後試合は、点を取っちゃ取られの繰り返し。3対9と、一見プロ側のワンサイドゲームに見えるものの、実は両チーム12本づつ安打を放っているという…何とも不思議な試合だったけれども、各球団スカウト陣の超激辛解説を副音声? にしての試合観戦は、なかなかオツだったなぁ。

海田くん、まさかのキャラ崩壊!?

 終了後。まずは先発の海田くんをカクホし、連日の聞き込み開始。海田くん、悔しさをこちらには悟らせず、淡々と質問に答えてくれました。
──今日の投球を振り返ってみて。
「(プロ相手に)力みが出てしまい、自分の投球が出来なかった」
──2回の投球は、変化球のキレが戻ったように見えたけど?
「2回は何とか修正出来たけど、(当初の予定の3回持たず)修正しきれなかった」
  ここで、今日どーしても気になっていたあのコト⇒ナイターなのに(気温低い中)半袖で寒くなかったのか? と勇気を出して(笑)聞いてみたところ、
「だって、もらってないんだもん!」と一言(アンダーシャツって自前じゃないのか? 現に十亀くんはちゃんと長袖着てたゾ)。   
  そして続けざまに、好リリーフの十亀くんもカクホ。同じく聞き込み。

120227tsuiseki02試合終了後の一コマ。今日先発で7回3失点に抑えた、横浜ベイスターズ・小杉陽太投手(JR東日本出身)に挨拶する十亀くん(左)

──4点差でのマウンドだったけれども。
「流れが悪かったので、断ち切ろうと。とにかく全力で投げました」
──既に何度かあると思うけど、今回プロと対戦してみて。
「今までプロとは3軍主体でしか対戦したことなかったけど、自分の投球をすれば、それなりに抑えられるだろうと思って投げました」
──桑原選手(大学の先輩)には、MAXの148キロが出てたけど、狙って三振取りにいった?
「結果的に~ですね(笑)。あ、先輩だなぁと(笑)。それ以外は特に意識はしませんでした」
──最後に、今年のプロ入りは当然狙ってる?
「(プロに)行ければ…行きたいです(笑)」
  クールで強気な海田くんと好対照の、控えめで穏やかな十亀くんのコメント。ところが、聞き込みの最中、その海田くんのイメージを一変させる出来事が!
 何と海田くん、気付くと十亀くんに向かって盛んに変顔して見せているではないか!!  思わず「さっきまでのキャラと違くないか!?」などと、従来の突っ込み体質を炸裂させてしまったのであった(面目ナイ)。

 

●11月29日(火)JR東日本硬式野球部  市長表敬訪問@柏市役所

こだまでしょうか?

 「第82回都市対抗野球大会」に於いて、社会人二大大会通じて、悲願の初優勝を果たしたJR東日本硬式野球部。堀井哲也監督、十亀投手らドラフト指名選手3名を含む計6名が、練習拠点のある柏市の秋山市長に優勝報告するため、柏市役所を訪れました。
 市役所職員からの花束贈呈~応接室にて市長と監督、選手の歓談~記念撮影等ひととおりコトが運んだところで、埼玉西武ライオンズにドラフト1位指名された、十亀くんのカクホに成功。さっそく、単独での聞き込みを敢行しました。
 まずは、自分のコトを憶えているかどうか(W杯壮行試合での一件)恐る恐る聞いてみると、
「ええ、もちろん!」との返事が。とりあえずホッとしたところで、本題へ。
──都市対抗・決勝で、無念の途中降板(2回1/3)だったけれども、今では自分自身どう捉えていますか?
「その場では、エースの役割を果たせず、すっごく悔しかった。でも結果、優勝できたので、今では監督さんの采配が正しかったと、納得しています」
──ドラフト1位指名というのは、正直予想していた?

120227tsuiseki03サイン入りユニフォームを柏市役所に寄贈した十亀くん。また縞田拓弥(オリックス2位指名)川端崇義(同8位指名)両選手サイン入りユニホームも、合わせて展示されているそうです

「自分の中では、まさか1位(指名)で来るとは思ってなかったので、ビックリしました!」
──決勝で投げ合ったNTT東日本・小石博孝(同2位指名)くんとは、来季からチームメイトになるけども。
「試合中は特に意識せず、終わってからお互いに連絡を取り合いました」
──じゃ、W杯でも一緒だった海田くん(オリックス4位指名)とも連絡取った?
「海田とは、その場では話したりするけど、実はそんなに親しくないんですよね。そもそも番号知らないし(笑)」
 今日イチの質問、ものの見事に不発!(あれ?W杯直前練習で、すっごく楽しげに話してなかったっけ!?)
 何だか腑に落ちないものを抱えつつ、気を取り直して最後の質問へ。
──「趣味:一人旅」とあったけど、具体的にはどの辺に行ったりするのかな?
「えーっと…電車(もちろんJR)に乗って、主に買い物とか、食べ歩きとか…こないだは、軽井沢のアウトレットまで新幹線で行って、おやき(野沢菜)とか食べました!」
──へぇ~。ハタから見てると、投手って試合中マウンドで一人なのもあってか、普段わりと(チームメイトに)構いたがりな選手が多いイメージなんだけども、意外だね! と自分も一人旅好きゆえ内心共感していると、
「あっ、普段はもう(チームメイトに)ウザがられるくらい、よくジャレついてます(笑)」
などと、慌てて付け足していました。
 他にも質問したコトがあったのですが、思わず目が点になるくらい、答えがあまりにもマニアックすぎたため「じゃ、この質問ボツ!」と言うと、十亀くんも「ボツ!」と、まるでひところの某公共CMばりのこだま(笑)。
   さすが西武との仮契約の際に(報道陣のリクエストに応じて)ドラゴンボールの「カ~メ~ハ~メ~波!」をやっただけのことはあるなと、十亀くんのノリの良さに感心したのでR(@嵐山光三郎)。

 

●徳吉刑事
幼少時「早稲田実×横浜」をTVで観て以来の野球好き。04年の「埼玉国体」がきっかけで、ひとり野球観戦にハマる。06年「夏の甲子園」を人生初・生観戦。以降、大学・社会人野球を中心にプロアマ問わず、主に「その後の甲子園球児」(たまにその他も)を、故・松田優作がかつて演じた気鋭の刑事ばりに広域かつディープに追跡中!!  

2012-02-22

【野球写真館】vol.308 Legends and Stars

 07年5月2日のブログ記事(http://kozo.weblogs.jp/kozo/2007/05/vol189_4b7a.html)から突然復活した「野球写真館」。もとは『野球小僧』公式HPhttp://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/)でひっそり更新されていたコーナーです。

 編集部写真担当“撮っとこイノ太郎”(Twitter → @inokori3 , Facebook → http://www.facebook.com/hiromasa.inoue1)が、『野球小僧』のドラフト候補選手名鑑やスカウティングレポート用に撮り歩いた写真を紹介します。

vol.308 Legends and Stars Nyymonument

 左からルー・ゲーリッグ、ベーブ・ルース、ジョー・ディマジオ(みんな日本へ来たことがある…)。彼ら以外のレジェンドたちもたくさん称えられている「モニュメントパーク」へ初めて足を踏み入れたことを思い出しました

 見てたらまた行ってみたくなりました。

2011年6月7日、ヤンキースタジアム(ニューヨーク州)にて撮影

※このコーナーは隔週で水曜日近辺に更新いたします。

過去、このブログに掲載された【野球写真館】は→こちら
(右側の「カテゴリー」にもリンクがあります)

vol.188以前は→こちらからご覧ください


Ino●撮っとこイノ太郎(イラスト/横山英史)
 1968(昭和43)年、神奈川県生まれ。山羊座のB型で、最近聞かなくなった動物占いではコアラ。『野球小僧』編集部最古参の編集部員にして写真担当。硬式歴は皆無だが、一応右投両打。10年近く前、いろんな出会いに恵まれて『野球小僧』と関わり、現在に至る。02年末に生まれた可愛くて可愛くてしかたがない長女に加え、2006年には待望の長男も誕生した。2児の父となり、公私混同にますます拍車がかかりそうな、43歳。

2012-02-17

徳吉刑事のアマ野球追跡日誌〈第5回〉

 ダルビッシュ有(レンジャーズ)世代が高校時代に甲子園で活躍した頃、幼少時の野球熱が再燃した筆者・徳吉刑事が、当時の選手の「その後」や、新たに見出した選手を"追跡"する『徳吉刑事のアマ野球追跡日誌』。

 今回は昨年9月25日(相変わらず季節ズレがすごくてスイマセン←担当K)ワールドカップ(以下W杯)日本代表直前練習の模様を追跡いたします。主役の2人は、秋のドラフト会議でそれぞれ指名され、いまや立派なプロ選手としてキャンプを過ごしています。

 それでは、どうぞ!

 

【これまでの徳吉刑事の記事をまとめて読みたい方はコチラ

120217ph01野手陣の練習を見守る海田くん(右)と十亀くん(左)。2人は07年東都選抜オランダ遠征以来、再びチームメイトに

●9月25日(日)W杯日本代表直前練習  @東京ガスグラウンド

憧れのグラウンド内へ、ちゃっかり初潜入~!

 10月1日からパナマで行われるW杯の直前練習初日ということで、大森にある東京ガスグラウンドまでやって来ましたよ。何でもこの大会は隔年開催の、主にアマ主体の大会だそうで。
 今回の捜査対象は、何を隠そうこのご両人! 海田智行くん(日本生命)と、十亀剣くん(JR東日本)のドラフト候補コンビであります。

 海田くんは駒澤大2年春に偶然観て以来、実はずっと密かに注目していまして…当時から別段球速があるワケでもなかったのですが、何か妙~に心に引っかかる投手でして。
  一方十亀くんは、高校時代から名前こそ知ってはいたものの、実際の投球を生で観たのが、今年5月の関東リーグ戦という社会人の大会でして。右サイドから繰り出すキレのある速球に目を奪われ、そこから注目しだした…という次第。

 さておき。代表メンバーの練習を金網越しに見ていると、担当者の方から「頃合いを見て(グラウンドの)中入ってもいいですよ」との有り難きお言葉! これ幸いとばかりに、高校球児よろしく一礼してからグラウンド内へ、ちゃっかり初潜入~。

120217ph02ブルペン投球中の海田くん。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。そして得意のカットボールも披露

 すると一塁側ファウルゾーン付近で、投手陣のブルペン待ちの間、海田くん&十亀くんが仲良くキャッチボールしているところを目撃!  その様子をずっと眺めていると、芝生の匂いとともに、ボールが風を切り裂く音があまりにも心地よく「何かもう、ずっとここに居たい!!」などと、どっぷり至福のときに浸っていたワケで(笑)。

 

海田&十亀くん、両ドラフトコンビの「ブルペン競演」

  海田くん&十亀くんが、投手コーチに呼ばれブルペンへ移動すると、ようやく我に返り、慌てて後を追跡。今日一番の目玉、両ドラフトコンビの「ブルペン競演」を、かぶり付きで、思う存分堪能してきました!  まずは海田くん。最初は流し気味も、エンジンがかかると伸びのある直球を連発。しかし「ラスト!」の声が掛かった途端、なかなか自分の思うようなところに決まらず、悔しげな表情が露わに。
  続いて十亀くん。直球と変化球のコンビネーションで、バシッバシッと小気味良くミットを鳴らしていく。さらに特筆すべきは、投げ終わった後。グラウンドに戻る際、ブルペンに向かってお辞儀するという十亀くんの礼儀正しさに、深く感銘を受けた次第であります。

 

海田くん、単独カクホに何とか成功!

  2時間強の軽めの練習で初日を終え、選手たちがバスへ引き上げるところ、何とか海田くんの単独カクホに成功。さっそく聞き込み開始。
──07年日米野球選手権以来の代表入りだけども、意気込みは?
「やっぱり、社会人の中から選出されたということで、光栄ですね。意気に感じています」
──初日を終えての感想は?
「やるからには金メダル(を狙う)。けど、自分のやることは変えない。技術的なものは、今からやっても、すぐに上がるワケでもないし。とにかく社会人で培ってきたものを出すだけ」
──ブルペンでの手応えは?
「国際球なので、変化球全般がより曲がりやすいですね」
──大学時代に比べ、身体がゴツくなったね。

120217ph03同じく、海田くんの真隣で投げ込む十亀くん。変化球はカーブ、スライダー、シンカー等。特にカーブはブレーキがよく効いて◎

「(少し顔を綻ばせつつ)それ、よく言われます!」
  と多少打ち解けてきたところで、
「(カクホ時)パッと見、誰だか分からなくて、額のホクロで探してました!」
などと素直に自供すると、
「そこッスか!?」
と、海田くん苦笑。思わぬところで、自ら失態を晒す羽目に(笑)。
──最後に、ズバリ今年のプロ入りは狙ってる?  と聞くと、
「もちろん!!」と間髪置かずに答え、マウンド同様、強気な海田くんなのであった。
  しかも明日の壮行試合では、3回をメドに先発予定と言っていたので、俄然明日が楽しみになってきたところで、つづく。

 

 

●徳吉刑事
幼少時「早稲田実×横浜」をTVで観て以来の野球好き。04年の「埼玉国体」がきっかけで、ひとり野球観戦にハマる。06年「夏の甲子園」を人生初・生観戦。以降、大学・社会人野球を中心にプロアマ問わず、主に「その後の甲子園球児」(たまにその他も)を、故・松田優作がかつて演じた気鋭の刑事ばりに広域かつディープに追跡中!!  

2012-02-10

『中学野球小僧』2012年3月号発売中!!

みなさん、こんにちは。

キャンプも始まり、ついに2012年の幕明けですね! 
『中学野球小僧』では、キャンプの様子に胸をときめかせている方々を、もーっとときめかせる内容を、ご用意しております。
本日発売の『中学野球小僧』3月号では、特集「キミの変化球はなぜ曲がらないのか」と題して、「変化球」をテーマになんと120ページに渡って掲載!

「握りをマネしても、なんかうまく曲がんないんだよな~」とぼやいている方に、ぜひ! 読んでほしい一冊です。
カーブやチェンジアップからナックルまで、13の変化球について、18人の指導者が伝授する「『中学野球小僧』式 変化球完全マスターマニュアル」は、各変化球に対して、それぞれに選手や指導者たちが、「自分が考えるコツ」を披露。これを読めば、自分に合ったコツが必ずつかめるという、濃い~内容です。

また、プロ選手インタビューは、変化球の使い手・金子千尋投手(オリックス)、スローボールで球場を沸かせる多田野数人投手(日本ハム)が登場! 変化球をモノにするための極意を語ってくれ、こちらも必読のインタビューです。また、吉井理人コーチ(日本ハム)のインタビュー記事もあるなど、次から次へとページをめくる手がとまりません!

スミからスミまで楽しんでいただきたい『中学野球小僧』3月号は、本日発売!
ぜひ、手にとってみてください。よろしくお願いします!!

20123

----------『中学野球小僧』2012年3月号----------
CONTENTS

特集
野球人生が開ける120ページ
キミの変化球はなぜ曲がらないのか
誰でも投げられるようになる虎の巻

誰だって変化球を投げてみたい!
野球人の「遊び心」に火をつける変化球の魔力

球界屈指の変化球の使い手!
金子千尋(オリックス・バファローズ/投手)
野球小僧の精神で変化球をモノにしてきた

必殺変化球はスローボール!
多田野数人(北海道日本ハムファイターズ/投手)
求めるのは大きい変化より「予測できない変化」

ダルビッシュ有、斎藤佑樹らを指導!
吉井理人(北海道日本ハムファイターズ/投手コーチ)
日米通算121勝をあげた変化球術を披露

世界一をめざして羽ばたくピッチャー
ダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)は、どこがすごい?
ストレートも変化球もキレてる男をデータで大分析

13の変化球を18人の指導者が伝授
『中学野球小僧』式 変化球完全マスターマニュアル
キミに合ったコツがつかめる虎の巻
   カーブ         
   スライダー       
   チェンジアップ     
   ツーシーム       
   カットボール      
   シュート        
   フォーク/SFF      
   シンカー/スクリュー   
   パーム          
   ナックル/ナックルカーブ
   ストレート 
       

『中学野球小僧』プレゼンツ
プロ野球選手の変化球秘話
最高峰の世界の投げ方、軌道、打者の感覚を公開

投手&打者のびっくりデータ満載!
[変化球]から見るプロ野球の世界
球種が一番多い投手&変化球打ちが一番うまい打者を発表!!

「クリカジ珍道中」特別企画
常識を覆す鹿取義隆氏(元・巨人)の投球講座
新米指導者が球史に残る名ストッパーを直撃

球児の父・ハリケンが行く!
中学野球で解禁!! はじめての変化球
フォームをグラブを持つ手で差をつけよう

「突撃! 隣の強打線」&「タイツゼミナール」がコラボレーション
菊地選手、タイツゼミで変化球を学ぶ!
4時間の猛特訓の末にマスターした[魔球]は何か?

【異種競技に学べ!】岩永生(大崎電気ハンドボール部)
日本随一の名手が妙技を披露
曲がる! 落ちる! ハンドボールの変化球
回転と軌道をイメージして投げてみよう

【変化球の打撃術】桑元孝雄(神奈川・武相高校監督) 
高校野球の激戦区・神奈川の古豪が実践
変化球は「1、2、の~、3」で打ち返せ
リズムとミートポイントをつかんで攻略せよ

【変化球の捕球術】井上雄介(兵庫・高砂市立松陽中学校監督)
キャッチングに悩む中学生捕手に捧ぐ
大注目!! 「点」と「面」で捕る変化球
ショートバウンド処理までマスターできる練習法

【変化球のケア術】河崎賢三(横浜総合病院スポーツ整形外科/横浜桐蔭大学スポーツ健康政策学部准教授)
気になるウワサを確かめたい
「変化球を投げると故障する」って本当ですか? 
野球ドクターが伝授する肩&ヒジを守るケア法

『野球小僧』の人気コーナーがやってきた!
魔球研究所〈中学野球小僧出張所〉
野球マンガ&ゲームの「変化球」を調査せよ 

原作&漫画=クロマツテツロウ/監修=姫野龍太郎(独立行政法人 理化学研究所)
~この男たち、年中夢球につき~
なんで、ボールが変化するの!?
曲がる秘密をつかめば投球練習が変わる

歴史を知り、新たに作れ!
オリジナル変化球開発史&練習グッズカタログ
新たな変化球を生み出すヒントをつかもう

書籍『野球部あるある』スピンオフ企画
変化球あるある
「技術書に書いてあった変化球の握りを試してみるが、全然曲がらない。」

特集
中学野球テクニカル[春直前版]

【打撃編】榊原貴之(株式会社メイク・ユア・ロード)
キミの感覚が変わる打撃理論
続・低めも高めも[縦振り(タテブリ)]で打て!
感覚&考え方から変わるバッティング〈体操&ドリル編〉

【守備編】成田俊(千葉・浦安市立浦安中学校監督)
関東大会優勝校を直撃!
チーム力を高める完全バックアップ術
「技術の前にできること」から始めよう

【真冬のイベントレポート①】
東北の名将が関西で講演会&実技指導!
2011年度兵庫県指導者講習会
「部活動で人を育てること/ケガをしないためのトレーニングと体の使い方」

【真冬のイベントレポート②】
全国から約300名の指導者&選手が集結!
第12回愛知トレーニング交歓会
「この冬、生き方を伝える指導者に、バッテリーを伸ばせる指導者になろう!」  

全国の野球大好き中学球児を巡る
ウチの野球小僧
【軟式編】千葉颯馬くん(兵庫・朝来市立朝来中学校2年)
【硬式編】吉田泰真くん(三重・海山シニア3年)  
      水戸龍之介くん(富山・高岡シニア3年)

私が新米指導者だった頃
【軟式編】西尾弘幸(東京・江戸川区立上一色中学校監督) 
【硬式編】山田朝生(大阪・全羽曳野ボーイズ監督) 

『中学高校バスケットボール』×『中学野球小僧』連動企画
未来教室 ~文武両道編~
[第4回]野島博之(東進ハイスクール日本史講師)

6編の短編が織り成す中学野球の世界
『野球小僧 野球青春小説特別号 CROSS』発売中 
読者投稿コンテストを開催します

9つの団体完全網羅!
中学硬式野球パーフェクトマップ2012
硬式9団体紹介&主な大会日程
   関東(茨城・栃木・群馬・埼玉・山梨)
   関東(千葉・東京・神奈川)
   近畿(滋賀・京都・兵庫)
   近畿(大阪・奈良・和歌山)
   北海道・東北
   北信越・東海
   中国・四国
   九州・沖縄

熱血! 堀井アニキの人生相談
中学野球大会&イベントレポート     
下町杯講習会 
第2回我武者羅トレーニングカレッジ
東京都中体連指導者講習会 
「G-LOVE」海外遠征&復興支援
硬式リーグ台湾遠征  

ベースボールガール

読者コーナー(間違い探し!)←カバディ西山のコーナー、連載中です!

(『中学野球小僧』編集部)

2012-02-09

緊急企画『野球小僧 野球青春小説CROSS』読者投稿コンテスト開催!!

Kozo_cross
3つ部門であなたのオリジナル作品を募集します

『野球小僧 野球青春小説特別号CROSS』をテーマとした投稿作品のコンテストを開催いたします。

『CROSS』を読んでキュンと高鳴ったその想いを以下の3部門にぶつけてください。各部門で入選作品を厳選し、『中学野球小僧』ほか『野球小僧』関連のコンテンツで発表いたします。

募集期間が大変短くて恐縮ですが、意欲的な投稿をお待ちしております。ふるってご参加下さい。

 

選考 榎本秋(『野球小僧 野球青春小説特別号CROSS』監修『野球小僧』編集部

 

読書感想文部門

『野球小僧 野球青春小説特別号CROSS』を読んだ感想文を送ってください。
・文字量 400字~1200字程度(400字詰め原稿用紙1~3枚相当)。
・全6本中ひとつのタイトルに絞ったものでも可。

名場面イラスト部門

『野球小僧 野球青春小説特別号CROSS』の本文中シーンに対応したイラストを送って下さい。
・カラー・モノクロ、どちらでも可。
・イラストにした作品のタイトルと場面(ページ、行等)を明記してください。

ショートストーリー部門

あなたの脳裏に浮かぶオリジナルの野球青春ストーリーを活字にして下さい。
・文字量 800字~4000字程度(400字詰め原稿用紙2~10枚相当)。
・作品タイトルを必ずつけてください。

※全部門プロ・アマ問いません。複数投稿も大歓迎です。

※ご応募された方の中で、今後『野球小僧』関係誌、WEBコンテンツ等に掲載するイラストや文章執筆を依頼する可能性があります(ただし、掲載を確約するものではありません。ご了承ください)。

 

    
投稿方法(全部門共通)

作品に以下を事項を明記のうえ、送付してください(②、③は集計結果を併せて発表の予定です)。

①あなたの情報
お名前/性別/ご職業(任意)/年齢(学生の方は学年も)/ご住所/電話番号/メールアドレス
②『野球小僧COROSS』内のベストエピソード。
③『野球小僧COROSS』内の登場人物のもっとも好きなカップリング。
④『野球小僧COROSS』および今後の野球青春小説の展開へのご意見、ご希望等。

 

       
送り先

デジタルデータの場合
kozocross@gmail.com

・文章はMS-WORD形式またはテキスト形式のファイルをメールに添付。
・イラストはJPEG形式またはGIF形式で。ファイル容量が大きい場合は届かないことありますので、ファイル転送サイト等をご利用ください。
・件名は「【CROSSコンテスト】お名前(またはハンドルネーム)」としてください。

封書の場合
〒169-8577 東京都新宿区高田馬場4-28-12
『野球小僧』編集部 『CROSSコンテスト』係

・文章は手書き、ワープロどちらでも可。
・イラストの大きさはA3以内。
・恐れ入りますが送料は自己負担でお願いします。
・応募された作品は返却いたしません。ご容赦下さい。

締め切り
2月23日(木)必着

入選作品の発表
2月29日に『野球小僧』公式サイト、『野球小僧』編集部ログ、『野球小僧』および『野球小僧 野球青春小説特別号CROSS』のFaceboook、twitter、『中学野球小僧』5月号(4月10日頃発売予定)等で行います。

・選考は、それぞれ「リトルエイジ(中学生以下)」と「オープンエイジ(高校生以上)」に分けて行います。
・優秀な作品、あるいは『野球小僧CROSS』の作風に合うもの数点を部門別に発表する予定です。

 

(『野球小僧 野球青春小説特別号CROSS』編集担当)

【野球写真館】vol.307 南海戦士の再会

 07年5月2日のブログ記事(http://kozo.weblogs.jp/kozo/2007/05/vol189_4b7a.html)から突然復活した「野球写真館」。もとは『野球小僧』公式HPhttp://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/)でひっそり更新されていたコーナーです。

 編集部写真担当“撮っとこイノ太郎”(Twitter → @inokori3 , Facebook → http://www.facebook.com/hiromasa.inoue1)が、『野球小僧』のドラフト候補選手名鑑やスカウティングレポート用に撮り歩いた写真を紹介します。

vol.307 南海戦士の再会Kadota_sato2012

 不惑の本塁打王・門田博光さん(左)と、初代セーブ王・佐藤道郎さん(右)が、佐藤さんのお店【野球小僧】で再会。

 1969(昭和44)年・南海ホークスのドラフト1位(佐藤さん)と2位(門田さん)の二人はどんな旧交を暖めたのか・・・ちょっと先ですが、3月10日発売の『野球小僧』4月号をおたのしみに!

2012年2月4日、東京都目黒区にて撮影

※このコーナーは隔週で水曜日近辺に更新いたします。

過去、このブログに掲載された【野球写真館】は→こちら
(右側の「カテゴリー」にもリンクがあります)

vol.188以前は→こちらからご覧ください


Ino●撮っとこイノ太郎(イラスト/横山英史)
 1968(昭和43)年、神奈川県生まれ。山羊座のB型で、最近聞かなくなった動物占いではコアラ。『野球小僧』編集部最古参の編集部員にして写真担当。硬式歴は皆無だが、一応右投両打。10年近く前、いろんな出会いに恵まれて『野球小僧』と関わり、現在に至る。02年末に生まれた可愛くて可愛くてしかたがない長女に加え、2006年には待望の長男も誕生した。2児の父となり、公私混同にますます拍車がかかりそうな、41歳。

2012-02-08

ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて 根鈴雄次(徳島インディゴソックス)編

 野球を求めて世界を巡る“放浪野球観戦”の第一人者・石原豊一氏による「ベースボール・ディアスポラ(野球離散民)を訪ねて」

 今回の主役は、海外のリーグを渡り歩き、最近では国内の独立リーグでプレーしている根鈴雄次選手です。根鈴選手においては、2003年春に刊行された『野球小僧』NO.14の「続々・外伝 野球に憑かれた男「絆」」~“成人”を迎えた日本大学野球部監督・鈴木博識の指導者生活20年」で、高校、大学時代のその特異な経歴が岡邦行氏による深みのあるノンフィクションとして詳しく綴られています。あれから約9年の年月が過ぎた今も、現役にこだわる野球人のレポートをお楽しみください

 

ちょっと贅沢な草野球

 2011年12月。色とりどりのユニフォーム姿の男たちが、寒風吹きすさぶ雨上りの利根川の河川敷のグランドに集まっていた。
 「野球狂の会」。野球で身を立てるという夢をあきらめきれずに、海外の様々なリーグやや国内の独立リーグでプレーをする選手とそのOBからなる集まりである。プレーした国々を列挙したら世界地図ができてしまうほど、彼らは白球を追い続け、世界中をさまよい続けている。そういう放浪生活の中で、それぞれが互いの連帯意識を高めており、築き上げた絆は絶えることなく今も続いていた。
 彼らはかつて所属したチームのユニフォームをまとい、この冬初めてやってきた寒波の中、ある者はオフシーズンに入って初めての、またある者は、何年振りかのプレーに臨んでいた。「ベースボール・ディアスポラ」たちの集うこのフィールドで行われている「贅沢な草野球」には、どこで知ったのか、数名の観客の姿もあった。

「おい、あれ誰だよ」

 この日集まった選手たちがすべて互いを知っていたわけではない。マウンド上で小気味のいいピッチングを披露していた小柄な男に視線が集まる。オフシーズンとは思えない程切れのあるストレートと変化球のコンビネーションで現役の独立リーガーを次々に打ち取っていくその男は、すでに数年前に引退していた。
 相原雅也。草創期の四国アイランドリーグを支えたエースである。2006年には17勝で最多勝のタイトルを手にするも、NPBという夢には手が届かなかった。

「最初から長くはいようとは思いませんでしたから」

 そう微笑みながら、「プロ」生活を語った彼は、現在健康器具を扱う会社に勤めている。自分で決めた区切りの2年間をがむしゃらに走った彼は、その後、社会人クラブチームでさらに2年プレーを続けたが、ここでも後進にポジションを譲ってほしいという指導者の言葉を受けて、野球とはきっぱり縁を切った。
 31歳になるその表情からは、現役時代の勝気な影はすっかり消え失せていた。

 

根鈴雄次の存在

 相原のような、あきらめのいい男は、ここではむしろ少数派である。ベンチでは、来年のプレー先のいまだ決まらぬ若い選手たちが、あれやこれやと身の振り方について話し合っていた。
 そこには、相原の投球を注視しながら、若者たちの話に耳を傾けている男もいた。彼らよりふた回り以上大きなその体は、彼らより上位のレベルでキャリアを積んできたことを物語っている。そして男は、現役選手相手に快投乱麻のピッチングを繰り広げる相原を惜しそうに見つめていた。男の年齢は、マウンド上の投手より7つも上であった。

 根鈴雄次。四国アイランドリーグPlus・徳島インディゴソックスのスラッガーである。38歳という年齢ながら、2011年シーズンもリーグ6位の打率.344、4位の5本塁打と好成績を残し、チームの初優勝に貢献している。
 そもそも彼の姿は、NPBのスタジアムどころか、メジャーのボールパークにあってもおかしくはなかった。実際、彼はその夢の舞台にあと少しのところまでたどりついている。そして夢をあきらめきれなくて、今、自身14チームめの球団で現役を続けている。

120208nereiプレーできる場所があれば自然とそこへ行く。根鈴はそんな感覚でこの日もグラウンドに来ていた

 早々と自分に見切りをつけて第二の人生を歩んでいる相原を見て彼は何を感じているのだろう。人にはそれぞれ人生があり、それぞれが自分でその道を歩んでいる。それは、そうなのだが、あきらめの悪い、この男の歩んできた道には、なにか格別の味があるような気がしてならない。彼の歩んできた道を知れば、多くの人は、「なぜ」と思うだろう。その答えは、彼のユニフォーム姿を見ればすぐにわかる。根鈴は心底野球が好きなのである。それだけであった。
 この試合を主催した独立リーガーは、はじめ彼に声をかけるのをためらったという。自分たちと格の違う根鈴が、シーズンオフにまさか河川敷の草野球まがいのゲームに参加してくれるはずがないと思ったからだ。
 しかし、これを聞きつけた根鈴は、

「どうして声かけてくれないの!」

と、自ら参加を申し入れたという。短期間でつぶれたカナダプロ野球リーグ時代のユニフォームを身にまとった根鈴は、グランドに現れると若い選手に交じって早速キャッチボールをはじめ、ノックバットを手にした。
 試合でも自らマウンドに立ったその姿は、野球少年そのものだ。彼は、職業としてというのではなく、根っから野球が好きなのだろう。このことは、彼にプロ意識が欠けているということを意味しない。芸人でも、普段の生活から話好きで、テレビで見るのと変らない者もいれば、トークは仕事と割り切って、プライベートではまったく別人の無愛想な人もいる。プロ野球選手としての根鈴は、芸人で言えば前者に当たるだけなのだ。
 ともかく、彼は野球をするのに場所を選ばない。メジャーの入口に片足を突っ込んだ男が、日本のプロ野球どころか、アマチュア球界でも一流どころから相手にされなかった独立リーガー相手に、からっ風が吹きすさぶ河川敷で硬式とは言え、草野球をしている。

「好きな野球ができれば、どこでもいい」

 この彼の姿勢は、これまで歩んできたプロ野球選手としてのキャリアが大きく関係しているのだろう。かつて、野球のエリート街道を歩んできたこの男は、「大人の世界」がつくった環境の変化に翻弄され、その道を踏み外した。そして、野球を求めてこれまで実に5つの国境を越えてきた。

《続く》

2012-02-01

女性東都ウオッチャー・山田沙希子の 戦国東都 いぶし銀観戦記(第32回)

 2012年になりました。長かった冬もようやく終わろうとしていますね。野球シーズンまであともう少しです!
 今回は昨年までの4年間、東都を、そして大学野球界を盛り上げてくれた、今年からはプロの舞台へと進むある選手をご紹介いたします。
 ぜひご一読ください。

|礼にはじまり礼に終わる
|受け継がれる真の通った野球遺伝子Suzuki2_4

 今年から千葉ロッテマリーンズでプレーをする鈴木大地(東洋大)。高橋昭雄監督も認める人間性とキャプテンシーの持ち主で、東洋大史上初となる3年生副主将となり、最上級生になると東洋大のキャプテンを務めた内野手だ。
 後にプロ入りするほど、その実力は十分の選手であることは言うまでもない。1年時から試合出場の機会を得、三塁、遊撃といずれのポジションでも堅守が光った。打撃もチームの4番を担うなど強打が持ち味。全日本代表としても活躍を見せた。
 しかしそれ以外の部分で、彼の存在はとても目立って見えていた。
 まず、打席に入る時に深く一礼する姿。球審の方へ体を向き、ヘルメットのつばを掴んで軽く頭を下げるバッターがほとんどの中にあっては、鈴木の“おじぎ”がとても目立っていた。もちろん前者を失礼などと思ったことはないが、鈴木のそれを見た時に衝撃を受けた。
 鈴木がこの動作をするきっかけは、彼の桐蔭学園時代の一学年上のある先輩の行動だった。
「その先輩がベンチと守備位置まで全力疾走していて、表彰されたんです。それで自分も何かしたいなと思いました」
 それがあの“おじぎ”になったというわけだった。
Suzuki1  そして昨年、彼の後輩である緒方凌介(PL学園)、戸田大貴(前橋工)も打席に入る際は球審に深々と礼をしていた。3人ともに左打者であり、クリーンアップを担っているから3人が連続で打席に入ることも多く、同じイニングで彼らの打席を見られた時は少し得な感じがした。相手チームにとっては脅威でしかなかったとは思うが…。
 また緒方に至っては鈴木と同じ背格好であり、腰の折り方まで瓜二つ。一見すると見間違えてしまうほどそっくりだった。

 鈴木は全力疾走も心がけており、攻守交代の際はセンターを守っていた小田裕也と速さを競うようにしてグラウンドを駆けている場面も見られた。 
 この小田は非常に俊足であり、一方の鈴木は決して足が速いとは言えない選手。以前、あまりにも足が速い小田に対してイヤミを言うことがあると言っていた。どういったことですか? と向けると「お前、足速いなあって」と返ってきた。
 それがイヤミ? 本当はもっと過激なことを言ってたのかな? そうでなければこれほど優しいイヤミなんて聞いたことがない。これも鈴木らしさなのだろうか。

 前回の編集部ログで紹介した立正大・吉田裕太は、この鈴木の全力疾走に感銘を受けて、すぐに自身も実行するようになった。また、打席に入る際の動作も直属の後輩が真似をしている。その鈴木自身も、一人の先輩の姿に影響を受けた選手の一人だ。
 活躍の舞台がプロに移ろうとも、そのプレースタイルを貫いていってほしい。そうすればこうした素晴らしい連鎖がもっともっと、続いていくはずだから。Suzuki3

※この連載は1カ月に1度のペースの更新に変更いたします。次回は2月中旬の予定です。今後の展開にご期待下さい。

 

●東都大学野球連盟公式サイト
http://www.tohto-bbl.com/

■山田沙希子(やまだ・さきこ)
1988 年生まれ、東京都出身。東都大学リーグを主戦場とする女子大生ライターとして活躍し、この春大学を卒業。一昨年は亜細亜大・岩本貴裕(広島)を徹底マーク し、岩本と強打コンビを組んでいた中田亮二(中日)も昨年くまなくチェックしていた。踏まれてもすぐに立ち上がるド根性が売り。昨春発売された書籍『甲子 園のキセキ』(日刊スポーツ出版社/矢崎良一監修)の執筆陣に抜擢された。現在、年中仕事募集中。

【野球写真館】vol.306 名店の閉店

 07年5月2日のブログ記事(http://kozo.weblogs.jp/kozo/2007/05/vol189_4b7a.html)から突然復活した「野球写真館」。もとは『野球小僧』公式HPhttp://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/)でひっそり更新されていたコーナーです。

 編集部写真担当“撮っとこイノ太郎”(Twitter → @inokori3 , Facebook → http://www.facebook.com/hiromasa.inoue1)が、『野球小僧』のドラフト候補選手名鑑やスカウティングレポート用に撮り歩いた写真を紹介します。

vol.306 名店の閉店Yamashita_bookstore2012

 後楽園ホールや東京ドームへ行ったことがある人の多くが一度は入っているであろう山下書店・東京ドーム店が、1月29日を最後に閉店してしまいました。

 初めて足を踏み入れたのは、まだ後楽園球場があった頃…野球やボクシングを見る前も見た後も、何度立ち寄ったことか。特殊な品揃えを誇る名店。残念としかいえないのが残念であります。

2012年1月26日、山下書店東京ドーム店にて撮影

※このコーナーは隔週で水曜日近辺に更新いたします。

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Ino●撮っとこイノ太郎(イラスト/横山英史)
 1968(昭和43)年、神奈川県生まれ。山羊座のB型で、最近聞かなくなった動物占いではコアラ。『野球小僧』編集部最古参の編集部員にして写真担当。硬式歴は皆無だが、一応右投両打。10年近く前、いろんな出会いに恵まれて『野球小僧』と関わり、現在に至る。02年末に生まれた可愛くて可愛くてしかたがない長女に加え、2006年には待望の長男も誕生した。2児の父となり、公私混同にますます拍車がかかりそうな、41歳。

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