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『野球小僧』編集部アンケート

2012年5月

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2012-03-22

『野球小僧 プロ野球&世界野球選手名鑑2012』が3月24日に発売

▼名前も新たに選手名鑑号、発売です!

         Meikan2012
 全国の選手名鑑好きのみなさん、大変お待たせしました。日本でもっとも遅く発売される選手名鑑(?)の『野球小僧 プロ野球&世界野球選手名鑑2012』が3月24日に発売です。

 何かお気づきになりましたか? 今年から「プロ野球」という文字が加わったのです。

 そして、今年は表紙のイラストは描き手が若手の気鋭・横山英史さんに替わりました。
 昨年までの佐野文二郎氏の味わい深いメンコ調のイラストも素晴らしかったのですが、今回、いろいろな事情により横山氏へバトンタッチとなっております。

 メジャーリーガーのイラストを得意とする横山氏。ダルビッシュ有(レンジャーズ)や、ホセ・レイエス(マーリンズ)、プリンス・フィルダー(タイガース)はもちろんのこと、NPB、アマチュア選手に至るまでダイナミックに描き上げてくれました。

 で、肝心の中身の方は……? と聞かれると、実は例年と大きな変わりはなく、いつもどおりのマイペースなものになっております。『野球小僧』ならではの、レギュラーと育成選手を分け隔てしないロングコメント欄には、独特の「おせっかいアドバイス」など、貴重な情報が満載。
 また、高校、大学、社会人のアマチュア選手名鑑や、四国、BC、関西の国内独立リーグ、そして女子プロ野球の名鑑。さらには、MLB、キューバ、韓国、台湾、オーストラリアほか、世界の選手や野球事情についてもおさえてあります。折り込み式しおりも健在です。

 選手ひとりひとりの写真は掲載されてはいませんが、それ以上の価値を詰め込んだこの『野球小僧 プロ野球&世界野球選手名鑑2012』。まずはぜひ、お手にとってご覧下さい。

※『野球小僧』は全国有名書店で取り扱っています。もしない場合は、書店で注文するか、白夜書房のHP(http://www.byakuya-shobo.co.jp/)で購入できます。

 

野球小僧 プロ野球&世界野球選手名鑑2012
      

★プロ野球選手名鑑

●パ・リーグ
福岡ソフトバンクホークス/北海道日本ハムファイターズ/埼玉西武ライオンズ/オリックス・バファローズ/東北楽天ゴールデンイーグルス/千葉ロッテマリーンズ

●セ・リーグ
中日ドラゴンズ/東京ヤクルトスワローズ/読売ジャイアンツ/阪神タイガース/広島東洋カープ/横浜DeNAベイスターズ

新人や若手、育成選手に至るまで、12球団899名を全員平等に完全紹介

 

★高校野球選手名鑑
チャート分析つき全国有名選手ピックアップ名鑑42名+330名有望選手リスト

★大学野球選手名鑑 
チャート分析つき全国有名選手ピックアップ名鑑30名+180名有望選手リスト

★社会人野球選手名鑑
チャート分析つき全国有名選手ピックアップ名鑑24名+120名有望選手リスト

 

★独立リーグ選手名鑑
四国アイランドリーグplus、BCリーグ、関西独立リーグ、日本女子プロ野球リーグの計405名+α

各リーグごとに、チャート分析つき全国有名選手ピックアップ名鑑+全選手リストで紹介します。

★世界野球選手名鑑
キューバ、韓国、台湾、中国、オーストラリア、イタリアを加えた世界の選手総勢44名に地域別の野球事情についても掲載。

★メジャーリーグ選手名鑑
メジャーリーグ30球団戦力分析180名+α(チャート分析+各チーム主力選手)

       
         

(『野球小僧』編集部)

2011-12-13

オーストラリア野球紀行《番外編 vol.8(最終回)》

 世界の野球を求めて流浪する石原豊一氏が、2010年末~2011年明けに足を運んだオーストラリア野球レポートの第8弾です。今回で最終回となります。『野球小僧』4月号、6月号に掲載された同名の記事に掲載しきれなかった内容を連載中です。ぜひ、誌面と併せてご覧ください。

 

【『野球小僧』6月号の記事ラインナップ】は→こちら

【オーストラリア野球紀行《番外編》】過去の記事は→こちら

 

111213_austraria012010~11年のABLに参戦したムン・キュヒュン(韓国ロッテ)。

▼母国で活躍する豪州野球を経験した韓国人選手たち

 2011年シーズン、私は韓国へ渡った。
 プサンのロッテ・ジャイアンツの本拠地、サジク球場はこの日もファンの熱狂に包まれていた。内野の要、ショートを守っているのは、ムン・キュヒュン。キャンベラでプレーしていた6人の韓国人選手のうちのひとりだ。2割をきる打率は、オフェンス面でまだまだ課題が残っていることを示しているが、半分ほどの試合でスタメンを任せられていることは、デフェンス面では十分レギュラー選手として及第点を与えられていることがわかる。

 ベンチでその姿を見守っていた投手のイ・ジョンミンは、ABLでの野球留学について、試合数をこなせたのが大きいと語る。

「僕は、結婚式を控えていたので少し困りましたけどね。球団から言われて。でも、パワーのある向こうのバッターと数多く対戦できたことは本当に良かったです。どういうところに投げれば打ち取れるかがよくわかりましたから」

 オーストラリアのシーズン中に予定されていた結婚式だったが、これは一旦チームを離れて帰国して実施したという。冬季リーグの参加に関して、日本では、労働組合でもある選手会との関係もあって、NPBの選手のフルシーズンの参加はできない。幾分緩和されたとはいえ、豪州、カリブ問わず2010~11年の参加選手は年内には帰国している。
 それに対して、韓国の選手は慣れない環境の中、「田舎町」のキャンベラで期間中ずっと過ごしたという。

「食事はきつかったです。キャンベラには何もありませんでしたから。その分、(コリアタウンのある)シドニーでは、思う存分韓国料理を味わいましたけどね」

 彼ら1軍の当落線上にある選手には、オフを楽しんでいる余裕などないようだ。つかの間の甘い新婚生活も返上し、慣れない環境でプレーしても彼らにはABLからギャラは一銭も出ない。派遣先のロッテが、滞在費など一切を持ってくれるだけだ。それでも、彼らは海外でのプレーを貴重な経験として自分の血、骨とすべく切磋琢磨している。
 イ・ジョンミンが海外でプレーするのは、今回のABLが初めてではなかったという。決して恵まれているとは言えない海外でのプレー経験は、彼に北米のマイナーリーグの過酷さを認識させ、真の意味でのハングリー精神を植え付けた。そして彼の目を海外のより上位のリーグへ向けさせた。

「将来はやっぱり日本でやりたいです」

 日本以上に厳しい練習で知られている韓国野球だが、オージーペースののんびり野球にも彼らはすんなり入っていけたという。

「うちの監督はアメリカ人でしたから」

111213_austraria02試合後、取材に応じてくれたイ・ジョンミン(左)とムン・キュヒュン(右)

 昨年までロッテの指揮をとっていたロイスター監督は、メジャーでの監督経験もある韓国球界初のアメリカ人監督だった。彼は、いまだ根性主義のはびこる韓国の練習方式を改め、「合理的」なアメリカ流のものにした。パースのアメリカ人監督・ナイトが、万事のんびりペースのオージー野球と苦闘したのとは対照的だ。
 同じアメリカ人がハードワークだとする韓国野球と、プロ意識を注入しようとする豪州野球を体験した彼らは、将来新たな野球のグローバルスタンダードの担い手になっていくことは間違いない。無論そこからまた、各々の地のローカルな「われわれ流の野球」も生まれていくのだろうが、豪州で出会った選手に韓国で再会し、その彼らが、そのキャリアの先に母国での成功だけでなく、海外の上位リーグまで見通していることに野球というスポーツのグローバルな拡大をみずにはいられなかった。

 この連載を終えるにあたって最後にもう一人、4月半ば、関西独立リーグからメルボルン・エーセズに参加した西川徹哉にも再会した。
 当初見込んでいたMLBとのマイナー契約が叶わず、少々荒れた時期もあったが、この時は次へのステップアップとして北米独立リーグでのプレーを前向きにとらえていた。しかし、これも結局実現することはなかった。契約までこぎつけたものの、ビザがおりず、彼は貴重な1シーズンを棒に振ることになった。
 彼は結局、9月になって関西独立リーグに復帰することになった。消滅した古巣の神戸ナインクルーズの元選手が中心となって結成した新球団、兵庫ブルーサンダースに加入、チームのシーズン終盤の驚異的な追い上げに一役買い、総合優勝にも貢献した。

 

▼豪州野球に未来あれ

 2011年秋。今年ももABLが開幕した。
 しかし、前回参加したアジア人選手はもういない。彼らにとって豪州は「修行」の場であって、長くいるところではないのだ。アジア、北米からはまた新しい選手が、「修行」ため海を越えてやってきている。
 そして、前シーズン優勝のパース・ヒートは豪州のチームとして初めてアジアシリーズに参戦した。日本や韓国にとってのファームリーグの役割を果たしているABLが、両国のチャンピオンチームに勝てるはずはやはりなく、スコア以上の実力差が目立った試合が多かったが、このシリーズ参戦は豪州野球にとって大きな一歩となっただろう。ABLのチームが、このシリーズで日韓いずれかのチームを倒したとき、アジア太平洋地域の野球はまたあらたな歴史を刻むことになるはずである。

111213_austraria03
 豪州は日本人の人気の旅行先である。
 大自然や、きれいな街を訪ねるのもまた良い。しかし、時間をとって是非ともクリケット場を改装した、またアメリカのマイナーリーグのそれをまねた球場にも足を運んでほしい。
 そこには「観光コース」ではない生のオージーが目の前に広がっているだろうから。

 

《終》

 

■石原豊一(いしはら・とよかず)
大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦している。

2011-11-24

オーストラリア野球紀行《番外編 vol.7》

 世界の野球を求めて流浪する石原豊一氏が、2010年末~2011年明けに足を運んだオーストラリア野球レポートの第7弾です。『野球小僧』4月号、6月号に掲載された同名の記事に掲載しきれなかった内容を連載中です。ぜひ、誌面と併せてご覧ください。

 

【『野球小僧』6月号の記事ラインナップ】は→こちら

【オーストラリア野球紀行《番外編》】過去の記事は→こちら

 

 
1月8日 キャンベラ・キャバルリー対ブリスベン・バンディッツ(ナラバンダ・ベースボールフィールド)
 

首都キャンベラ・ナラバンダ・ベースボールフィールドへ

 豪州の首都はキャンベラである。シドニーやメルボルンなどに比べ影の薄い印象だが、この国のれっきとした首都である。なんでもシドニーとメルボルンの首都誘致合戦の結果、もめごとが起こらないよう、その中間に改めて新首都を造ったらしい。そのせいか、この街にはなにか人間臭さが感じられない。役人と観光客だけが目立つ通りからは、人々が汗を流すスポーツのにおいはまったくと言っていいほど伝わってこなかった。

 市の中心からバスで40分。ナラバンダ・ベースボールフィールドは郊外の住宅街の端にある。大した距離ではないのだが、途中でいろいろな停留所を寄り道するバスではずいぶんと時間がかかる。車窓から周囲を見渡してもまったくなにもなかった。
 帰国後、メルボルンでプレーしていた西川徹哉(現兵庫ブルーサンダース)は、私がこの球場にも足を運んだと言うと、ずいぶんと驚いていた。

「あそこ、なにもなかったでしょ? 僕らも試合の後、買い物もできなくて困りましたよ」

 そのかわり、と言ってはなんだが、球場の良さだけは彼も誉めていた。この球場は、ABLの開幕に合わせて、古いグラウンドを新調したのだった。単なる改築ではなく、フィールドを掘り下げて新しい土を入れ、スタンドも新築された球場は、アメリカのマイナーのそれに劣らない“ボールパーク”と呼ぶにふさわしいものに生まれ変わっていた。

111111_abl01この日のイベント、プレスリー・デイを盛り上げるため、自らプレスリーのコスプレをするキャンベラの球団スタッフたち

 そのボールパークに足を運ぶと、エルビス・プレスリーのコスプレをした妙齢の女性が出迎えてくれた。サブGMのメガン・サリック女史だ。GMと言えどもこの小規模リーグではさまざまな役をこなさねばならない。彼女はほかのスタッフとともにこの日のイベントであるプレスリー・デイ(ファンがイニング間にプレスリーのものまねコンテストをする)を盛り上げようと、このような格好をしているのだった。
 あいさつの後、彼女は私の頭にあったアデレードのキャップを見て、「それはここではいけないものよ」と別のスタッフを走らせた。無論、私の頭には「CC」のマークのあるキャンベラのキャップがのることになった。

 彼女をはじめ、球団スタッフはつねに動き回っている。ギリギリの小所帯で運営されているこのプロ野球では、特に試合前はスタッフのやることが山ほどある。彼女たちがその働きに見合う報酬を受け取っているわけではないだろう。野球に対する情熱がなければ、とてもじゃないができる仕事ではない。走り回りながら見せる彼ら彼女たちの笑顔はそのことを雄弁に物語っている。
 まあ、もちろん、ABLのスタッフ全員がそのように真面目に野球に取り組んでいるわけではない。「MLBから出向してきた」というある球団のお調子者のGMなどは、集合時間にはいつものように遅れ、遠征中のある時などはしびれをきらした選手だかスタッフがホテルの部屋に彼を起こしに行くと、大酒を飲んですっかり寝入っていた彼の隣に女体が横たわっていたということもあったそうだ。まあ、それもなんだかオージーっぽくて笑える話なのだが。

 

111111_abl03
外野手登録ながら先発したジャレット・コマネ(キャンベラ)。しかし、1イニングを投げきることができずに降板

“育成”と“哀愁”の入り交じる投手継投

 キャンベラの先発は、大学を卒業し、12月にチームに合流したばかりのジャレット・コマネだった。外野手登録の彼にとって、この夜のマウンドは2度目の登板である。すでにプレーオフ進出の望みも低くなり、来季を見据えた起用なのだろうが、この起用はあまりに無謀だった。いかにもアマチュアというか、場慣れしていないその投球フォームから繰り出されるストレートは、ブリスベンのベテラン打者に通じるはずもない。先頭打者に四球を与えると、続くジョシュア・ロバーツにライト前に持っていかれ、次打者にまた四球。1つのアウトも取らないうちに、満塁になってしまった。
 結局、彼は3点を失い、塁上に2人のランナーを残してマウンドを去った。取ったアウトは犠牲フライによる1つだけ。これには、さすがに結果に鷹揚なオージーのファンたちも拍手を送らず。この若い急造投手は、ベンチでもチームメイトに声すらかけられないまま、ひとり呆然と座り込むことになった。
 2番手で登場したのは、ロイヤルズのマイナーでもプレーした経験もあるフィル・ブラッシントンだった。しかし、今年41歳になるこの老雄に多くを求めるのは酷だった。もはや彼はまともなストレートを投げることはできず、投球のほとんどすべてが蠅の止まるようなナックルボールだった。打者の多くはこの遅球にタイミングが合わず、ポップフライを上げるのだが、いかんせんストライクが入らない。カウントを苦しくした後に、やむなく置きにいったストレートをことごとく痛打される。結局、初回はさらに3点を献上し、2回にも5点をブリスベンに取られた彼はこの回でお役御免となった。

111111_abl02ベンチで落ち込むコマネ。ちなみにすでにスタートしている2011年のリーグ戦では投手登録されている

 2回を終わって11対1。ここではよくあるパターンだ。今年の日本のプロ野球は低反発球の影響でサッカーみたいなスコアが並んでいるが、この冬のABLは、まるでラグビーのようなスコアが並んでいた。4回の表にブリスベンがさらに2点をとって13対1としたが、観客たちはブーイングをするわけでもなく、席を立つわけでもなくビール片手にフィールドを眺めながらおしゃべりに興じている。何かを待っているかのように。
 その「何か」が起こったのは、その裏の攻撃だった。2005年にアメリカのA級でプレーしていた指名打者トム・ビンセントの二塁打を皮切りにキャンベラは反撃を始めた。この回さらにシングルヒットと四球を一つを絡め、最後はアテネの銀メダリスト、ニック・キンプトンの二塁打で計3点を返した。お決まりの乱打戦の始まりだ。スタンドの観客も待ってましたとばかりにやんややんやの大喝采。
 反撃されたブリスベンは6回に3点を加えやり返すが、キャンベラはその裏に1点、7回にまた1点、そして8回裏にはアメリカから来た助っ人ドナルド・ルッツ(現レッズA級)のホームランが飛び出して16対9まで迫った。スタンドはもうお祭り騒ぎだ。

 そして9回表。なんとか7点差までせまったものの(日本では絶望的なこの点差もオーストラリアではまだ期待が持てる)、すでに5人のピッチャーが枕を並べて討ち死にしたキャンベラはもうブルペンから送るピッチャーがおらず、なんと兼任コーチのビンセントが指名打者制を放棄してマウンドに上がった。なんだか草野球みたいになってきたが、ビンセントは1四球を出したものの、何とか無失点で切り抜けた。スタンドのスタンディングオベイションとフィールドの選手に迎え入れられたベテランは、笑顔でベンチにつき、肘をさすっていた。
 大量点差の試合終盤に5点を返したキャンベラの最後の攻撃にスタンドの期待は高まったが、9回裏の攻撃はあっさり2人が倒れ、最後もこの球場一番人気のカナダ人イアン・チョイがスタンドからの「チョイ・コール」の中、力ないファーストフライに倒れた。

規格外こそオーストラリア野球

 翌日、私はキャンベラからシドニー空港への直通バスに乗った。200キロほど離れた両都市間を結ぶバスは、国際空港へ立ち寄ってくれるのだ。前売りで切符を買うとなんと15ドル。日本円で1300円ほどである。シドニー空港からわずか20分くらいの市内への地下鉄もなぜか同額であった。
 なんともわからないなと思いつつ、豪州野球のことを考えていた。
 アメリカでの長いシーズンが終わり、ゆっくり休めばいいのに地元のアマチュアチームでプレーするマイナーリーガーたち。そんな野球バカを集めてプロリーグを作ったら、メジャーリーガーまで参加して、おまけに町のバーテンダーまで入れてくれとホームランをかっ飛ばす。時として、日本から来たプロの投手たちでさえ、彼らに滅多打ちを食らうことがあるのだ。
 そんなハチャメチャな野球を拍手喝采で迎えるオージーの観客たちは地元チームが勝とうが負けようが笑顔でフィールドにまなざしを送っていた。

 日本の規格ではわからないことだらけの豪州の旅、そして野球だった。そんな規格外のところがこの国の魅力であるし、だからこそ世界じゅうから人々を集めるのだろう。この国のプロ野球が、いつの日か日本や韓国、メジャーに肩を並べる日が来るのか否か?
 そんなことを思いながら、空港の屋上からシドニーのスカイスクレイパーを眺めていた。

 

■石原豊一(いしはら・とよかず)
大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦している。

2011-09-26

オーストラリア野球紀行《番外編 vol.6》

 世界の野球を求めて流浪する石原豊一氏が、2010年末~2011年明けに足を運んだオーストラリア野球レポートの第5弾です。『野球小僧』4月号、6月号に掲載された同名の記事に掲載しきれなかった内容を連載中です。ぜひ、誌面と併せてご覧ください。

 

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1月6日 メルボルン・エーセズ対アデレード・バイト(メルボルン・ショーグラウンド)
 

オーストラリアのプロ・アマ関係

 さて、過去2回程、インターナショナルなオーストラリアリーグの話をしたので、舞台をメルボルンのグラウンドに戻そう。
 試合1時間前のグラウンドには、選手はほとんどいなかった。本来催し物場のこのショーグラウンドは、周囲がパビリオンに囲まれている。三塁側スタンドの裏にある体育館のような建物はアデレード・バイトの選手の控室として使用されていた。この日、飛行機で着いたその足で球場入りした彼らは、練習もそこそこに休憩をとっている。
 一方、ライトフェンス裏の天井の高い工場のような建物は、メルボルン・エーセズの控室らしい。試合前のケータリングを選手たちがほおばっていた。

 そのうち、西川徹哉(前関西独立リーグ・神戸ナインクルーズ)がフィールドに現れた。
「なんか、ホームステイ先追い出されて、別のウチに泊まってるんですよ」
 彼はこの日、自分で電車に乗ってやってきたという。ホームステイ先は郊外にあるのだが、この球場は路面電車だけでなく、郊外と都市部をつなぐ電車の駅にも近い。ここメルボルンの滞在中において、彼はローカル・チームのオーナーの家にホームステイしていた。だが、この前日にオーナー氏が家族ごと外出するというので、一時的に寝床を移されたのだ。
 ABLが復活するまでプロリーグのなかった豪州では、アマチュア野球のレベルは非常に高い。各チームにはオーナーがついていて、野球に関しては費用を持ってくれるらしい。日本の社会人野球における企業の役割を、個人が担ってくれていると考えていいだろう。
 もっとも個人といっても、彼らは事業で成功を収めた資産家なのだが。ヨーロッパのサッカーもそうらしいだが、ここでは成功者は一種の社会貢献としてスポーツチームを保有して若者にチャレンジの場を与えることが、なかば習慣になっているようだ。

 プロアマ規定のうるさい日本では考えられないことだが、この国ではこのような土壌の下、国内外を問わず、プロ選手としてプレーしている選手も含め、自分のホームタウンに所属するローカル・チームがあり、そこでプレーもしている。北米やアジア、イタリアなどで、豪州でいう「冬」に「出稼ぎ」に行っていた選手は、「夏」に故郷に戻ってきて次のシーズンのトレーニングのため、ローカルのチームでプレーするのだ。
 そしてさらに今年ABLが復活したことで、彼らはウィークデーにはローカル・チームでプレーし、週末はプロ選手としてプレーすることになった。つまり、外国のリーグでもABLでもプレーする選手は所属チームが3つあることになる。万事単一のアイデンティティを求められる日本とは違い、そもそもが「オーストラリア国民」(これさえも二重国籍がめずらしいことではない)と出身民族のアイデンティティという重層的なアイデンティティを持っている豪州人にとって、普段の生活に関しても仕事を複数持ったり、仕事をするかたわら大学に通ったりと単一の自己定義などすることはない。プレーするチームが複数あることも彼らにとっては、別段違和感のあることではないのだろう。

 プレーに対する報酬は出ないものの、ローカル・チームでは国外でプレーする豪州人だけでなく、外国人選手の受け入れも行っている。彼らの豪州での生活費はオーナーが持ってくれることが多いので、野球に専念できる環境に惹きつけられて海を渡ってくる若者も多い。なにしろ、現役メジャーリーガーとともにプレーできるのだ。自分の技術向上に悪いはずはなく、その上、ローカル・チームでの様子をしばしばメジャーのスカウトが見に来るので、千載一遇のチャンスをものにできるかもしれない。実際、キャンベラに野球留学をしにきたカナダ人のイアン・チョイは、ローカル・チームでのプレーのため豪州にやってきて、ABLのトライアウトに見事合格、異国の豪州でプロデビューを飾った。

 西川の場合は、日本の独立リーグのピッチングに目をつけたアトランタ・ブレーブスのスカウトが、豪州行きの手はずを整えてくれたらしい。言われるがままに、西川は航空券片手に赤道を越え、ローカル・チームで何回か投げた後、豪州でのプロデビューを飾った。
 スカウトにしてみれば、トップアマに遠く及ばない関西独立リーグでの成績がどの程度のものなのか疑問をもっていたのだろうが、北米でプロとしてプレーしている強打者を手玉に取る彼のピッチングが、真のプロフェッショナルのそれであることを彼は証明して見せている。

110922drew_naylor田久保賢殖のチームメイト、ドリュー・ネイラー(フィリーズ3A)。2009年WBCで豪州代表入りしている

 その彼のピッチングを見て、「俺、ここで全然やれるよ」とほぞをかんでいた男がいた。田久保賢殖。西川と同じ関西独立リーグで最多安打を記録した選手である。彼もまた夢を追って豪州に渡ってきたのである。
 そもそも西川に豪州行きを誘ったのは彼だった。残念ながら彼のABL入りはならず、彼はブリスベンのローカル・チームでWBC豪州代表のドリュー・ネイラー(フィリーズ3A)とプレーしている。

「箱庭」球場での乱打戦

 夕闇が迫った午後7時。元タイガース傘下のマイナーリーガー、マーク・ブラックマン(ブリスベン)と元独立リーガーのグレック・ウィルトシャー(メルボルン)の先発で試合は開始された。
 ゲームは早くも2回に動いた。2アウトからブリスベンの6番、トム・ブライス(元四国アイランドリーグ・香川)が放った大きなセンターフライがそのままコンテナを2階積みにした外野フェンスを越えたのだ。日本の球場なら普通のセンターフライだろう。狭い豪州の球場に慣れているブラックマンも、さすがにこのホームランには天を仰いだ。
 続く男前の韓国人、カク・ヨンスプも同じような当たりをフェンスの向こうに放り込む。こうして豪州名物の果てしない乱打戦が始まった。

110922tombrice2打席連続HRを放ったトム・ブライス(ブリスベン)。四国アイランドリーグ・香川でもプレーした経験がある

 続く3回表には、またまたブライスが同じようなフライをセンターに上げる。あたりそこねの弱々しい打球は外野手のグラブに収まることなくフェンスの向こうへと消えてゆく。塁上には四死球で出た3人のランナーがいて、なんとグラウンドスラム。序盤にしてアデレードは6対0とメルボルンに大差をつけた。
 しかし、この点差はここでは決してセーフティーなものではない。メルボルンは3、4回と1点ずつを返し、じわじわと食い下がる。それを引き離すように、5回表にはアデレードのショート、クレスウェルがさらに一発。ポンポンとフェンスを越えるホールランボールに魅せられた少年がスタンドを飛び出し、ボールを拾いにフェンス裏の空き地を一目散に走っていく。
 これがとどめになるかと思われたが、なおもメルボルン打線は食い下がり、6回までに5点を積み上げ2点差まで追い上げる。そして勝負をあきらめないメルボルン監督のフィル・デールは、7回表2アウトランナーなしからリリーフを送った。
 リリーフに立ったのはアダム・ブライト(巨人)だ。前回ブリスベンで見たときと同様、投球練習では時に真横に曲がる鋭いスライダーが低めに決まっていたが、先頭のブライスを打ち取りながらセカンドのエラーで出塁させるとリズムを崩し、続くカクに四球を与え、スコット・グラッドストーンには内角球をつまりながらもライトに持っていかれて犠牲フライを許した。終盤リリーフエースをつぎ込んでの1点はさすがに試合を決定づける致命傷になるかと思われた。

 しかし、ブリスベンがここからさらに驚異の粘りを見せる。7回裏に3点をもぎ取りついに同点に追いついたのだ。
 そして8回裏、先頭打者の四球の後、ジャスティン・ヒューバー(前広島)が放ったライトライナーを、ブライスが後逸、このミスをおぎなう余力はアデレードにはすでになく、この回3点を失った。
 終わってみればいつもどおり11対8の乱打戦。投手力が弱いのか、守備が悪いのか、打力がすごいのか、それは見る人によって様々なのだが、とにかくスタンドのオージーたちはこの点の入る野球が大好きのようで、ビール片手にやんややんやの大喝采だった。彼らが今年の点の入らない日本のプロ野球を見たらどう思うだろう。

110922kwak_yong_sup元LG(韓国)のカク・ヨンスプ。188センチ104キロと大柄で、韓国プロでは主に2軍ながらパワーヒッターとして期待されていた

 それにしても、こういう試合を見せられると改めて思ってしまう。
「あのアテネはなんだったのか?」
 2004年のあの大会、豪州チームは自国出身のメジャーリーガーは参加していない。日本野球を熟知したジェフ・ウィリアムスの好投があったとはいえ、日本のトッププロたちは、このABLでプレーしていたレベルの投手陣に抑え込まれたのだ。
 オーストラリアの野球を堪能しつつも、そんな釈然としない想いが抜けきれず、複雑な心境のまま球場をあとにした。

 

 

■石原豊一(いしはら・とよかず)
大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦している。

2011-08-05

オーストラリア野球紀行《番外編 vol.5》

110729austraria04 世界の野球を求めて流浪する石原豊一氏が、2010年末~2011年明けに足を運んだオーストラリア野球レポートの第5弾です。『野球小僧』4月号、6月号に掲載された同名の記事に掲載しきれなかった内容を連載中。ぜひ、誌面と併せてご覧ください。

 

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【オーストラリア野球紀行《番外編 vol.1》】は→こちら

【オーストラリア野球紀行《番外編 vol.2》】は→こちら

【オーストラリア野球紀行《番外編 vol.3》】は→こちら

【オーストラリア野球紀行《番外編 vol.4》】は→こちら

 

▼インターナショナルなオーストラリアリーグ(その2)

オランダ出身のグレゴリウス
 キャンベラのディディ・グレゴリウスもそのような選手のひとりだ。
 黒い肌をしているオランダ人の彼に「カリブ海のアンティル諸島出身なのか?」と聞いたが、アムステルダム生まれでオランダのリーグでプレーしていたという答えが返ってきた。

 オランダ領である中米アンティル諸島は、他のカリブの島々と同様、かつてこの地を支配していたヨーロッパ人によって連れて来られたアフリカ系の人々の子孫が住んでいる。この地もまた北米野球への人材供給地としてハイレベルな野球がプレーされいて、2004年のアテネ五輪のオランダチームはこの地域出身者が主力を占めていた。試合を観ていると、アフリカのどこかの国のチームかと見紛うことがあるほどだったが、今や肌の色で出身地を判断する時代ではなくなってきている。そう言えば、黒人の格闘家、K-1のレミー・ボンヤスキーもオランダ人だった。

 しかし、そうは言っても黒人特有のバネを生かした彼の遊撃の守備は、ABLのレベルにおいて他の追随を許さない。フィールドを見渡せば、どんな素人が見ても彼の動きは他の内野手と比べても際立っていることがわかるだろう。少々雑さが見られるときがあるのは、周囲のレベルに合わせてしまっているからというわけではないだろうが、アメリカに帰ってさらにハイレベルな場でプレーする中で本人が自覚持つようになれば、いずれメジャーを代表する内野手に成長するのではないだろうか。守備に比べてまだまだの打撃も、大きいのはいらないから確実性と小技を身につければ、かつてのデイビッド・エクスタインのような名ショートになる可能性すら持っている。いずれにせよ、次回のWBCにはオランダ代表として名を連ねる可能性が高い。
 そのことを彼に話すと、「まだまだだよ」と笑いながら内野フィールドへ駆けていった。

 

ニュージーランドや南アフリカの選手も集う実情
 また、ABLにはニュージーランド出身の選手もいる。ニュージーランドと言えば、ラグビーのオールブラックスのイメージしか湧かないが、野球も細々と行われているらしい。そんなところで、プロレベルの選手が育つことは難しいが、オーストラリアやアメリカに留学して野球のプレーレベルを向上させる者も少なくない。最近は日本人でも、野球経験者がアメリカの大学に留学してその才能を開花させ、MLBやNPBからドラフトされることも出てきたが、それと同じようなケースがニュージーランドでも起こっているのだ。もはやアスリートにとって国境はその意味を低下させつつあるのだろう。

 世界戦略を進めるMLBにとっては、様々な国から選手が集まることは選手獲得網だけでなく、市場の拡大も意味する。特に豊かな先進国からメジャーリーガーが出てくれば、その選手の関連グッズの売り上げは莫大なものになる。ABLは将来的にニュージーランドにもフランチャイズを置くことも想定しているらしいが、そのバックにはMLBのグローバルな経営戦略が見え隠れする。

 さらにオーストラリアには南アフリカ代表の選手も結構いる。WBCに南アフリカ代表チームがエントリーされているのを見て、アフリカで野球? と疑問を持った人は多いはずだ。人材獲得網を拡大してるMLB、とくに資金力に乏しい球団は、野球の普及度の低い地域に野球を伝え、そこでダイヤの原石を安く釣り上げるという方法を採ろうとしているが、そのような貧乏球団の代表格であるカンザスシティ・ロイヤルズは、南アフリカへの野球普及活動を地道に行ってきた。
 移民の多いメルボルンには、新天地を求めてやってきた世界中からの人々が集う。その中には、南アフリカからやってきた者も多く、彼ら南アフリカ移民からは野球選手も多く輩出している。WBCルールを最大限にいかして彼らもWBCの南アフリカ代表として見たこともない「祖国」のために戦うことになったのだ。しかし、せっかくWBCに選ばれたのだが、実際仕事を休んではるばるメキシコまでいったものの、南アフリカの野球協会から支払われるはずのギャラが支払われず、彼らの多くはもう二度と参加しないと言っているらしい。果たして次回のWBCはどうなるのだろう。

 

オーストラリアに住む南アフリカ代表選手
 メルボルン・エーセズのポール・ルッガースは、そのひとりだ。
 かつて南アフリカでは、悪名高い「アパルトヘイト」という人種隔離政策、つまり少数派の支配者である白人による多数派の被支配者である黒人やその他の有色人種に対する差別的な政策が実施されていた。これを嫌って少なからぬ黒人たちが、故郷を捨てて移住したのだが、彼もまた祖父の代に南アフリカから移住したのだという。彼自身は、だから南アフリカにはほとんど縁がない。ひとことで「黒人」と言っても、南アフリカでは、言語によって黒人は9つの民族に分けられているのだが、英語を母語として育った彼は自分がどの民族の出身なのかも知らないのだそうだ。
 「オーストラリア人」の彼にとって、もはや民族とかそんなことは関心事ではないらしい。聞けば、南アフリカには、祖父の故郷であるというケープタウンに一度いったきり。その程度の縁しかないのだが、2009年のWBCでは、彼は自らのルーツの国である南アフリカ代表としてプレーした。北米でのプロ経験はないが、豪快な振りにもかかわらず、鋭いライナーを広角に打ち分ける打撃が魅力で、南アフリカという野球不毛の地の代表チームの中では突出した存在だったようだ。日本のゲームメーカーが作ったゲームのカードにもなっていたほどである。彼はそれが自慢らしく、おもむろにポケットから携帯電話を取り出して、そのカードの画像を私に見せてくれた。

 ローカルのクラブチームのコーチに誘われて参加した今回のプロリーグでも、彼の実力は突出していた。クリンナップも任されているのだが、この短期のミニリーグは彼にとっては副業でしかなく、「アメリカのプロにでも入れればいいのにな」と言いながら普段は建設労働者として働いている。
 このリーグでは、ルッガースと同じメルボルンのドナボン・ヘンドリクス、ブリスベンのジャスティン・エラスムス、シドニーのアレシオ・アンジェルッチの3投手が、2009年WBCの南アフリカ代表として名を連ねている。しかし、白人のエラスムスは南アフリカ国籍を持ってはいるものの生まれはオーストラリアで、あとの2人も我々が想像する「アフリカ人」ではなく、南アフリカでは「カラード」と呼ばれる白人と黒人の混血で、生まれこそ南アフリカながら、現在はオーストラリアに住んでいる。

 

国籍や人種に大きな意味をもたぬ国・オーストラリア
 MLBは野球のグローバルな拡大を示したくてWBCを開いたようだが、実際にはアフリカは全くの野球不毛の地だ。アメリカや日本の開発援助の一環としての娯楽提供という観点から、NGOなどによる普及活動が行われているに過ぎない。
 アフリカの中では比較的豊かで、英語圏でもある南アフリカには、選手獲得資金に乏しい田舎球団のロイヤルズが草の根の普及活動を行ってきた。その中から、アフリカ初のプロ野球選手、バリー・アーミテージなどが生まれた。しかし、他国のトッププロ相手にとりあえずでも試合を成立させることのできるほどのメンバーを集めることはできず、現実にはWBCルールを最大限活用して南アフリカにルーツのあるオーストラリア人をかき集めているのだ。
 そもそもオーストラリアは、二重国籍も認めている。国籍の取得も、オーストラリアで何年か過ごせば、勝手に役所から近所の郵便局に出向くよう通知が来て、そこでオーストラリアでの生活に満足している旨を告げればOKという、いとも簡単なシステムになっている。
 この国では、国籍や人種などはさほど大きな意味をなさず、自分の都合に合わせて選手たちは、国境を渡り、何らかのゆかりのある「国」の代表選手となるのだ。

 

 

■石原豊一(いしはら・とよかず)
大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦している。

2011-07-29

オーストラリア野球紀行《番外編 vol.4》

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 世界の野球を求めて流浪する石原豊一氏のオーストラリア野球の記事の第4弾の登場です。1カ月以上、間が空いてしまって大変おまたせしました。『野球小僧』4月号、6月号に掲載された同名の記事に掲載しきれなかった内容を連載中。ぜひ、誌面と併せてご覧ください。

 

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インターナショナルなオーストラリアリーグ(その1)

 かつてオーストラリアは「白豪主義」の国だった。イギリスからの移民がつくったこの国では、「白人」の国という枠組みを守るため、アジア人をはじめとする有色人種の移民を制限していたのだ。しかし、「国境」という障壁が急速に意味をなさなくなってきている中、オーストラリアはその純血主義を放棄し、今では多文化主義を取り入れ、世界中からこの国を目指して人々がやってくるようになっている。
 オーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)もそういうお国柄を反映してか、インターナショナルな色彩が強い。そのレベル向上のため、リーグは世界中のプロ選手を集めている。初年度シーズンは、出資者のMLBはもちろん、アジアからもNPB(日本)、KBO(韓国)からの選手を受け入れた。逆にオーストラリア人たちもこれらの国に加えて台湾やカナダ、昨年プロリーグの発足したイタリアに「出稼ぎ」に行き、それぞれの国の経験を母国に持ち帰っている。中には、中南米カリブ地域のウィンターリーグで腕試しをし、次の年のMLBとの契約をまとめた後、帰国してABLでプレーするものもいる。
 また、NPBに対しては、リーグ発足にあたり、代表団を日本に派遣。若手選手のトレーニングの場となりえるリーグの特性をプレゼンし、巨人、ソフトバンクの協力を取り付けた。選手の派遣先として、当初はそのプレーレベルに疑問を抱いていた両球団も、ABLのリーグ戦を目の当たりにしてレベルの高さに感心していたという。この噂を聞いて、他の球団も来季からは選手の派遣を検討しているらしい。
 KBOではロッテ・ジャイアンツが興味を示し、クリスマスに選手を引き揚げたNPB球団とは違い、若手選手をフルシーズンABLでプレーさせた。彼ら日韓のプロリーグからの選手は、所属球団から派遣されるものであり、したがって、ギャラは基本的には所属球団もちである。リーグ戦期間しか給与の出ないMLB傘下のマイナーリーガーには多少のギャラが出るようだが、選手の多くは私が取材した時点で給与を受け取っておらず、彼ら自身「オーストラリアにはチャンスをつかみに来ている」と、ギャラに関しては気にも留めていなかった。ABLにとって、これら外国人選手は、ゲームのレベルアップに貢献してくれるだけでなく、人件費節減にも貢献してくれている。

 この他にも、アメリカや日本の独立リーグの選手、またKBOをクビになった選手などが、さらなるステップアップを狙ってここでプレーする。関西独立リーグで活躍した西川徹哉などはその代表だ。
 日本の独立リーグでは向かうところ敵なしだった彼のピッチングはここオーストラリアでもその力を見せつけ、優勝チームのパース・ヒートのメジャーリーガー、ルーク・ヒューズもきりきり舞いさせるなど、その実力が上級のリーグでも十分通用することをABLで証明した。
 韓国からは、ロッテから派遣された6人の他、韓国プロ野球を「引退」したク・デソン(元オリックス、メッツ)が家族の住むシドニーのチームに加入、しばらくはこの町に住んでオーストラリアでの「現役」生活を延長するつもりだという。
 さらにもう一人、アデレード・バイトの一塁手、カク・ユンスプは、高校卒業後、名門サムソン・ライオンズに入団するも、1軍定着ができないまま、LGツインズに移籍。ここでも力を発揮できず、自由契約を言い渡された選手。ABLで次のチャンスをうかがっている。

 新生ABLは、MLBが大株主(75%を出資)であるということもあって、MLBの冬季のファームの役割も果たしている。
 北米のマイナーリーガーは、シーズン中しか給与が支払われないため、シーズンが終われば次のキャンプまでの仕事を探さねばならない。翌年の契約をしてもらっている選手はまだいい方で、シーズン後に契約を打ち切られ、翌年の春になってとりあえずの行先が決まるなんてこともザラにある。2006年のWBCの際、日本代表相手のオープン戦にやってきた豪州代表のほとんどが「所属なし」だったため、なにかアマチュア集団が来日したようにみられたが、彼らの多くはWBC後にMLB球団と契約を結んでいる。
 こういう不安定な生活が嫌なら頑張ってメジャーへ上がればいいだろう? というのは昔の話で、球団数が拡張し、他のスポーツに選手を奪われるようになった今では、MLBもマイナーリーガー達のオフシーズンについて考えるようになっているようだ。ウィンターリーグは、マイナーリーガー達に冬の間の雇用を確保するとともに、レベルアップの場、スカウティングの場として重要性を増してきている。とはいえ、スペイン語圏である中南米のウィンターリーグは、選手たちが文化的に順応できるかどうか問題が残るし、治安面でも問題がある。同じ英語圏で先進国の豪州は、英語圏出身の選手やヨーロッパなど中南米以外からスカウトしてきた選手の育成の場として大きな可能性をもっているのだ。

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インド人初のプロ野球選手、リンク・シン投手。今季はパイレーツ傘下のウェストバージニア・パワー(シングルA・サウス・アトランティックリーグ)でプレーしている

 インド人初のプロ野球選手、リンク・シン投手のケースはまさにこれにあたる。もともと槍投げ選手であった彼は、それでも140キロはゆうに超えるスピードボールを投げることを考えると、無限大の可能性を持っていると言える。
 彼のような野球経験の乏しい選手は、若いうちに実戦経験を多く積ませる必要があるが、北米のマイナーリーグだけでは登板数も限られてくるため、年を通じて投げさせたい。だが、近年急速に国内の近代化が進んでいるとはいえ、インド人の彼にとって、アメリカでの生活はストレスのたまるものであろう。その彼に対して、さらにシーズン後は言葉違う中南米で投げろというのは、野球以外の心理面で彼がつぶれてしまいかねない。そこでオーストラリアなら、英語を公用語とするインド出身の彼にとって、少なくとも言語面でなじみ易いし、多民族多文化共生国家のため、気晴らしにインド料理屋に行くなんてことも難しいことではない。
 こうした環境の下で、シンは野球というゲームを体に染み込ませようとプレーに打ち込んでいた。アデレードの試合で彼のピッチングを目にしたが、下半身の堅さが如実に表れた手投げの投球フォームから四球を連発して自滅はまだまだ安定した内容とは程遠く、四球を連発して自滅していた。だが、それまでの成績を確認する限りしっかり抑えていたことがうかがえたので、球の威力は十分にあるのだろう。豪州での経験を生かし、フォームが安定すれば、アメリカでの活躍が十分期待できる。そうなれば今後、野球不毛の地出身の選手が豪州で育成され、やがてメジャーデビューする道筋が開けてくるかもしれない。

 

■石原豊一(いしはら・とよかず)
大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦している。

2011-05-24

オーストラリア野球紀行《番外編 vol.3》

 世界の野球を求めて流浪する石原豊一氏のオーストラリア野球の記事の第3弾が登場。5月10日に発売された『野球小僧』6月号に掲載されいてる「オーストラリア野球紀行《後編》」はもうご覧頂いてくださいましたか? ぜひ誌面と併せてご覧ください。

 

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オージーペースのおおらか野球

110524australia_baseball02 オーストラリアン・ベースボール・リーグ(ABL)の雰囲気はどのようなものか? と聞かれれば、「ここはやはり豪州」と答えるべきか。リーグ運営にもプレーにもおおらかさが漂っている。
 球場の雰囲気は北米マイナーリーグのそれで、フロントスタッフが時にはコスプレをしたりして観客を出迎える。また、選手の雰囲気はラテンアメリカに近いか。試合前はまるで緊張感がなくコーチと一緒になって遊んでいる。これには日本人から見ても練習をしないアメリカ人たちも半ばあきれていた。
 そして、豪州人選手はみな地元チーム所属とあって、スタンドの雰囲気は社会人野球のような感じだ。試合後には選手が観客と談笑するシーンは当たり前のものとなっている。

 我々から見ればのどかすぎるプロ野球なのだが、「こののどかさが今後のABL発展のカギ」と言う関係者もいる。オージーたちの気性の荒さは折り紙つきで、ラグビーなど他のスポーツのスタンドは結構殺気立った雰囲気があり、家族で気楽に観戦できる野球は貴重なスポーツらしい。
 それでも、一旦スイッチが入った彼らのプレーは真剣そのもので、そのレベルには日本の球団関係者も舌を巻いていたという。現にこのリーグに参加した日本人選手として、亀井義行(巨人)こそ4割3分8厘、7本塁打と力の差をみせつけたが、かつてのローテーション投手でもある金刃憲人(巨人)は2勝2敗、防御率4.35と苦戦した。

 私はシドニーのオリンピックセンターにて、パース・ヒートの監督を務めるアメリカ人、ブルック・ナイトと話をする機会に恵まれた。アメリカでは某名門大学で指導者をしているという「外国人監督」の彼に訊ねたのは、“豪州野球の印象”について。同じ英語圏で、しかも白人主体の社会ということで、コミュニケーションは問題ないと思うが、野球に対する構えは米豪の間では随分と違いがあるように思えたからだ。
 とにかくここの選手からは緊張感がまったく伝わってこない。確かにチャンスで凡退などすると鬼の形相でベンチに帰ってきて今にも大暴れしそうな選手もいるのだが、あいにくここには暴れようにもそのスペースもないので、そういう選手はベンチでムスッとしている。試合直前でも選手とコーチが、楕円形のフットボールを蹴りあって遊んでいたり、試合中もスタンドに知り合いを見つけるとゲームそっちのけで談笑していたりと、とにかく彼らの野球は「エンジョイ・ベースボール」なのだ。そういえば、1月6日のメルボルンでの試合でも、フィールドの端のブルペンでは、若いリリーフピッチャー相手に、大ベテランのバーンサード(元巨人)が、フィールドに背を向けてガッツポーズを何種類か披露し、「かっこいいガッツポーズ」について講釈していた。

「こっちのベースボールは随分enjoyableだと思うんだけど、どう?」

 僕の質問に、彼は即座に答えた。

「そのとおり、それがこの国の野球の課題なんだ」

110524australia_baseball01プレー以外では、常になごやかでのんびりした光景が目に付くオーストラリアのリーグ。それもこの国の野球の一部だ

 続けて彼は、あるエピソードを紹介してくれた。
 ブリスベン・バンディッツには、ソフトバンクから4人の選手が派遣されたが、彼らは毎試合後、ストレッチを欠かさなかったという。それを見て豪州人のチームメイトは、「あいつら何やってんだ?」と驚いていたらしい。試合後のストレッチについては、アメリカ人の彼も驚いたらしいが、豪州人たちはアメリカ人が当然のようにおこなう試合前のストレッチに関してもあまりすることはなかった。とにかく、ふっらと球場に来て適当に体を動かして試合に臨み、試合が終わればさっさと帰宅する。そんな草野球のような毎日を彼らは送っているようなのだ。

「日本人選手は確かに我々アメリカ人から見ても勤勉すぎる。でもオージーたちから見れば、我々アメリカ人も『練習の虫』に見えるのさ」

 アメリカ人の彼もまた、豪州という「異文化」に向き合い苦闘しているようだった。
 「あいつらに言ってやってくれよ」と、内野ファールフィールドでたむろしている選手たちに視線をやりながら、ナイトはその選手たちのもとへ足を運んでいった。

 

のんびりしたペースも、それがオージーズスタイル

 しかし、無理もない。彼らオージーにとって、日々の細やかな体のケアが、試合中のパファーマンスに影響を及ぼし、それが何千万円、ときには数億円にも及ぶ収入の格差になるなどということは、この国にいる限りなかったのだから。海外のプロリーグで大金を稼ぐ選手の噂を耳にすることもあるのだろうが、それ以上に入ってくるのは、豪州にいた方がよほどましと思えるほど低賃金で、バスに揺られてばかりの半年を過ごすマイナー暮らしの選手の話だ。そんなアメリカでの暮らしに見切りをつけた選手の多くは、母国に帰ってもクラブチームでプレーを続ける。あくまでプロでのプレーにこだわり、イタリアにまで渡った経験のあるアダム・ブライト(現巨人)は、欧州でのシーズン後、豪州に戻って非正規の土木作業員をしていたらしいが、そんな彼でも日本円にして30数万円の月給をもらっていたらしい。経済好調なこの国からバットとグローブを手にして出稼ぎにいくことは、結構なリスクを伴う行動なのかもしれない。
 彼らにとって野球とは、週末に楽しむレクリエーション以上のものではないのだろう。ナイトが率いるパースはプロ球団なのだからと、試合のない平日も全体練習をしているが、メルボルンに所属する西川徹哉に聞くと、彼のチームは、試合日以外は招集がかからないと言うし、ブリスベンも試合日以外の練習はないらしい。このことをナイトに話すと、これにも彼は驚いていた。

 そんな豪州で、ナイトは今、プロとは何かをのんびりムードのオージーたちに伝えようと奮闘している。パースは地理的に他の町と離れているせいもあってか、ABLの中でも北米やアジアでプロとしてプレーしている選手の割合が極端に少ない。プロ経験者は半分以下しかおらず、現役プロがおよそ半分、プロ経験者を含めると8割近くになるシドニーと比べれば、選手の経験値は大きく下回っている。
 それでもパースがレギュラーシーズンを2位で通過し、プレーオフを制してチャンピオンに輝いたのは、ナイトの指導力とパースのアマチュア野球のレベルの高さがマッチした結果なのだろう。
 そんなのんびりペースのオージー野球だが、豪州人指導者は少し見方が違う。シドニーのメイン球場の裏の練習用グランドで若い選手を指導していたクリス・オプスプリングス(元阪神)にそのあたりのことを聞いた。
 彼の答えはナイトとは随分違ったものだった。

「それで、いいんじゃない。ここにはここの野球があって。選手のレベルは決して低くないんだ。AAやAAAまでいった選手もうち(シドニー・ブルーソックス)には多いんだ。彼らには大きな可能性がある。それを最大限に発揮できる環境が大事なんじゃないかな。確かにアメリカや日本とは違うけどね」

 そして最後にこう続けた。

「それにしても日本は厳しかったけどね。それも日本のやり方だからそれでいいんだよ。そう言えば、岡田監督(現オリックス)、いつも怒ってたな」

 豪州野球のレベルが低くないことは、我々が一番知っている。アテネ戦士でもあるキャンベラのベテラン、ニック・キンプトンは、メッツのマイナーでもプレーしたが、その後来日して社会人野球のウェルネス魚沼でプレーした。このような選手がここにはゴロゴロいる。日本では、国際大会の豪州代表がまるで素人集団のように報道されることがあるが、実際はプロでも十分にプレーできるような選手が、プロとしてプレーするには海を渡らねばならないので、国内のアマチュアリーグでプレーしているだけで、草野球のオッチャンが、WBCや五輪に出場しているわけではないのだ。
 そんな彼らが、短期間だけとはいえ、外国人プロ選手とともに観客を集めてプレーするプロリーグが復活したことで、この先さらにスキル・アップをしていくだろう。豪州は今後、WBCなどの国際大会で、日本の強敵になるのは間違いない。
 彼らの「エンジョイ・ベースボール」だけを見て侮ると、日本は過去のアテネ、北京の五輪のように痛い目にあうことになる。

 

■石原豊一(いしはら・とよかず)
大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦している。

2009-05-05

韓国野球特集で室井昌也氏と大島裕史氏が対談

▼『野球小僧』6月号の韓国野球特集、ドンドン告知していきます!

 昨日、大々的にお知らせしいた次号『野球小僧』6月号(5月9日発売)の韓国野球特集です。宣言してしまったからには、ドンドン告知して多くの野球好きに知ってもらおう! と思いまして、スキがあれば発売日まで宣伝しまくろうと思います。

      

◆すでにブログにて公開済みの掲載予定記事

【野球写真館】vol.238 オー コリア! (4月15日)

タイツ先生が韓国選手を分析(4月17日)

次号『野球小僧』6月号の表紙はハングル文字? (4月21日)

奉重根(KIAタイガース/WBC日本戦で3度先発)インタビュー(4月22日)

            

▼韓国野球の有識者二人が座談会で大いに語る

Ohshima090429野球をはじめ、日韓スポーツの歴史的な関係を取材し続けている大島裕史氏

 さて、そんな特集を華やかに彩る中で、「野球小僧名物の座談会を行おう!」ということになりまして、韓国野球に精通する方をお招きすべく奔走した結果、今回、韓国の現地取材をお願いし、多くの記事を担当頂いたライターの大島裕史氏と、韓国野球といえばもはや外すことができない室井昌也氏にご参加頂けることになりました。
 大島氏は、「韓国野球の源流」(新幹社)などの著者で、韓国の歴史的見地からスポーツ、文化などについて取材を続けています。
 一方、室井氏は、2004年より「韓国プロ野球選手名鑑」(小学館スクウェア)を毎年刊行し、現地に密着した取材活動で常にナマの情報を収集しています。WBCでもTV中継などで韓国野球について数多くコメントされていました。

Muroi090429現場での徹底した取材により、常にレアな情報を収集している室井昌也氏

 お二人とも韓国に留学経験がありますが、アプローチのしかたは独自のものがあり、当日は大変面白い話が聞くことが出来ました。
 たとえば、今回のWBCについて、お二人に韓国代表チームの戦いぶりを振り返ってもらったところ、ともに「大健闘だった」と評価する中で、

「WBCでの韓国チームは、ハワイで行われた最初の代表合宿の際は相当緩いチームで、まるで最上級生が卒業した直後の大学生のような雰囲気だった。北京五輪の時は、チームの象徴として李承燁(巨人)がいたし、決勝進出を決めて兵役免除となったことで雰囲気が緩みかけたときにはベテラン内野手の金敏宰(キム・ミンジェ/ハンファ)が締めていた。今回はそういった存在がいない中、横のつながりでいい方向へ進んだ」(室井氏

と話せば、

「これは、サッカーなど他のスポーツにおいても同様で、韓国では年長者をものすごく大切にする習慣がある。チームには、リーダーシップをとるベテランが必ずいた。しかし、今回はそうした存在がまったくない中で、チームが途中からまとまり出し、決勝まで行くことが出来た。これは韓国の歴史の上でもおそらく初めてのこと」(大島氏

と、それぞれの見方からコメントが返ってくる、といった感じ。野球に関係ない小ネタ話も含めて、少しでも韓国野球に興味がある人にとっては、大変引き込まれる内容になっております。

 もちろん、上記はほんの一例にすぎません。
 その他にも、韓国代表の強さの秘密や、韓国のファンやメディアは日本代表をどう見ているのか? あるいは、韓国でのアマチュア野球のシステム、一般の方の野球に対する接し方等々…これまで、どこのメディアでもあまり伝えられていないような話が連発しております。
 続きはぜひ、『野球小僧』6月号(5月9日発売)をご覧頂きまして、その面白さを実感して欲しいと思います。

        

■室井昌也氏が運営する韓国野球情報サイト「ストライクゾーン」
http://www.strike-zone.jp/

      

(編集部・田中)

2009-04-22

WBC日本戦で3度登板した奉重根が登場

▼韓国を救った大型左腕に突撃

 昨日の記事で予告した次号の韓国野球特集。華を飾るには、やはり日本と直接対戦した際にインパクトを残したした中心選手に登場頂こう! ということで、忘れたくても忘れることができない3度対戦した大型左腕・奉重根(ポン・ジュングン)投手にインタビューしてきました。
 もちろん、現地・韓国への取材班を編成し、海を渡って直接本人を訪ねてきましたよ。残念ながら、私・田中は留守番でしたが…。

Bong_jung_keun090422WBCのときとは別人に思えるほど気さくに取材に応じた奉重根(LGツインズ)

            

▼日本戦や日本選手を振り返る

 取材班によると、インタビューに対応してくれた奉重根投手は、WBCの時の闘志むき出しだった雰囲気とはまったく異なり、大変気さくに受け答えしてもらえたそうです。
 日本戦でのアクションには、ちょっとした理由があったんだとか。そのあたりについては、おそらく記事の中に登場することでしょう。
 他にも、対戦した日本の選手の中では最も投げにくかったのは誰か? あるいは、日本代表全体に対する印象は? などという質問をぶつけ、これまでメディアではあまり語っていないようなコメントも得てきたようです。

 詳しい内容は、5月9日発売『野球小僧』6月号に掲載されます。
 ぜひとも、その興味深い内容をご拝読頂けたらと思います。

      

(編集部・田中)

2009-04-21

次号『野球小僧』6月号はなんと韓国野球大特集

▼次号『野球小僧』6月号は5月9日発売

 GWも近づいてきましたこの頃、春風とともに世の中少しそわそわし出している感じがいたします。
 さて、そんな中、編集部では5月9日発売予定の次号『野球小僧』6月号の編集作業に追われております。
 何しろ我々にとって、GWは恐怖の存在。これがあるおかげで休み中は印刷所がストップしてしまうため、毎年「GW進行」という通常よりも前倒しの編集スケジュールとなってしまうのです。今や、編集部はテンヤワンヤの大忙しとなっています。

     

▼ついに実現、韓国野球特集だ!

 そして、6月号ではいよいよ『野球小僧』が勝負に出ます。先日のタイツ先生の記事においても説明しましたが、次はなんと韓国野球を大特集するのです!
 もともとアジア野球好きが揃う編集部ですが、「いくらマニア系といわれる『野球小僧』といえども、韓国野球だけの特集は暴走し過ぎ。少数の読者の方しかついてこないだろう」という意見が大半を占め、これまでは自重しておりました。
 しかし、WBCでの激戦の記憶が日本の野球ファンのみなさんの脳裏に残っている今、「こんなチャンスはもう2度とないかも!」と編集部のボルテージは一気に高まり、冒険に出たのです。

 もちろん、『野球小僧』といえども商業誌。売れてくれなくては話になりません。ですから、今回のWBCで韓国野球に少し興味を持った…というような方にも、十分楽しんでいただけるような、否! むしろそういった方が『野球小僧』を読んで、韓国野球に更に興味が沸いてのめり込んでしまうような内容を目指して、企画会議を重ね、少ない予算を割いて現地韓国取材も敢行したのです。まさに『野球小僧』にしかできない特集! おそらく、質量ともに日本国内では最大級のものとなるでしょう。
 現在は取材をひととおり終わらせ、各コンテンツの編集作業に邁進中です。

      

▼表紙モデルはWBC四番打者の金泰均選手。そしてハングル文字!?

Kozo0906_hangulver ここで、編集部の意気込みの程を一部お見せしましょう! これが、現在制作中の表紙です。
 見てください。モデルはWBCで松坂大輔投手から特大本塁打を放ち、日本投手陣の前に何度も立ちはだかった強打の四番、金泰均(キム・テギュン)選手、そしてなんと! 表記はすべてハングルです。しかも、法定表記など、細かいところもすべてハングルで記載されています。韓国語が理解できる方なら、その他にもどんなコンテンツが用意されているのかも理解できるでしょう(現時点ではあくまで予定ですが)。それにしても、気合い入りまくり! インパクト抜群です!

 え? でも、これでは、店頭に並んでも何て書いてあるか分からないから、何の雑誌か分からない? 
 …。
 ああ! そうか! どうしよう!
 表紙担当者の勇み足で、なにも考えずに作成してしまいました。
 しかし、編集部員一同、この表紙を眺めること数秒。
 「コレ、本当にカッコイイなぁ。妙に新鮮だよね」
となり、なんとか生かす方向で検討することになりました。

 果たして、どういう形で誌面に登場するのか? 乞うご期待です。GW明けまでまだ2週間以上ありますが、みなさま、ぜひ次号『野球小僧』6月号の韓国野球特集にご期待下さい。

         

(編集部・田中)

2008-11-14

今シーズン最後の野球を楽しもう! 名付けてベースボールオータムフェスティバルウィーク??

▼高校、大学、社会人、プロのこの秋最強チームを決める大会が今週末に一挙集中

 全国の野球好きのみなさま。
 秋の野球は日本シリーズや秋季大会、秋季リーグが終了したら、もうおしまい…。

 なんてことはありません!!

 通な方には言わずもがなですが、秋の野球は今週末こそ最後の輝きを放つ時なのです。
 すでに13日からは、東京ドームで「アジアシリーズ」が、京セラドーム大阪で「社会人野球日本選手権」が行われています。
 そして、明日15日からは、明治神宮球場で高校、大学それぞれにおいて、秋の地区大会を制覇したチームが集結する「明治神宮大会」が始まります。

 つまり、高校、大学、社会人、プロ(しかもアジア)と、今週は惑星直列のように全てのカテゴリーで大きな大会が行われることになります。なんたる至福の時でしょう。ということで、今この場で勝手に「ベースボールオータムフェスティバルウィーク」と命名させて頂きました。
 以下に、15日と16日の主な試合についてピックアップしておきますので、「この勝負を観戦したい!」というカードをチョイスして、ぜひ、スタジアムに行きましょう!

 ただ、全てを選べるということは、同時に切り捨てなくてはならないということでもあるんですよね。悩ましいです。
 しかし、読者のみなさまにとっては、今年のブームがきっとあるはず。そのブームにしたがって決断すれば、行くべき球場が決まってくることでしょう。

 いずれにせよ、思い切り野球観戦を楽しめるのはこれが今年最後になります。
 編集部でも取材担当の分担に苦労していますが、みなさんも、ぜひ綿密なスケジュールを組んで、後悔のない野球週末を迎えて下さい。
 それでは、ご健闘をお祈りします(何の?)。

        

■15日(土)のスケジュール

081113pan_weilun本日行われたアジアシリーズ・西武vs統一戦で登板した台湾球界を代表するエース、潘威倫(統一)

【アジアシリーズ(東京ドーム)】
 ①12時00分~ 天津ライオンズ(中国) vs 埼玉西武ライオンズ(日本)
 ②18時00分~ 統一ライオンズ(台湾) vs SKワイバンズ(韓国)

 毎年、アジア野球好きにとっては最も注目される台湾対韓国の第2試合がおすすめ。
 両チームの応援もヒートアップ必至!

           

【明治神宮大会(明治神宮球場)】
 ①8時30分~ 倉敷工高(中国地区代表) vs 西条高(四国地区代表)
 ②11時00分~ 鵡川高(北海道地区代表)vs 日本文理高(九州地区代表)
 ③13時30分~ 常磐大(関東5連盟第二代表) vs 愛知学院大(北陸・東海3連盟代表)
 ④16時00分~ 東北福祉大(北海道・東北5連盟代表) vs 佛教大(関西5連盟第二代表)

 今年から第二球場での開催をやめ、全て本球場で実施されることになった明治神宮大会。大会期間を1日延ばしたものの、初日から3日目まで1日4試合というハードスケジュールだ。朝8時半という早い時刻から始まり、試合展開次第とはいえ、第4試合はナイターに突入する可能性大。夕刻に日が沈むと強力な寒さが襲う環境下の中、君は生き延びることができるか?

           

【社会人日本選手権大会(京セラドーム大阪)】
 ①10時30分~ JR東日本(関東地区・東京) vs 西濃運輸(東海地区・岐阜)
 ②13時30分~ パナソニック(近畿地区・大阪) vs JFE西日本(中国地区・広島)
 ③16時30分~ 日本新薬(近畿地区・京都) vs JR東海(岡山大会優勝・愛知)

 日本選手権の楽しみはふたつ。ひとつは、この秋ドラフト指名された選手が、現在の所属チーム最後の公式戦でどういったパフォーマンスをみせるか? また、もうひとつは、来年のドラフト候補の発掘だ。特に来年解禁となる高卒3年目、大卒2年目の選手で、都市対抗でいまひとつ活躍できなかった選手が、この大会でどれだけアピールできるかをチェックしよう!

       

■16日(日)のスケジュール

【アジアシリーズ(東京ドーム)】
 ○14時00分~ 決勝戦(3日目までの成績上位2チームによる対戦)

 2005年ロッテ、06年日本ハム、07年中日と、大会が始まって以来、現在日本のチームが3連覇中。決勝は、西武とSKによる対戦が予想されるが、昨年もこの大会に出場した韓国・SKワイバンズはこの大会にかなり力を入れて準備しており、初日の予選リーグでも西武との接戦をものするなど強敵だ。果たして今年はどうなるか?

       

【明治神宮大会(明治神宮球場)】
 ①8時30分~ 天理高(近畿地区代表) vs 中京大中京高(東海地区代表)
 ②11時00分~ 慶應義塾高(関東地区代表)vs 光星学院高(東北地区代表)
 ③13時30分~ 近畿大学工学部(四国・中国3連盟代表) vs 東洋大(東都大学野球連盟)
 ④16時00分~ 早稲田大(東京六大学野球連盟) vs 福岡大(九州3連盟代表)

 高校の部、注目は第2試合。慶應義塾は白村明弘、光星学院は下沖勇樹という本格派右腕の投げ合いとなるかは、両者のコンディション次第で何とも言えないが、どちらか見られるだけで行く価値は十分アリ。そして、大学の部は東都の東洋大と東京六大学の早稲田大が登場する。雨が予想されている天気がちょっと心配か――。寒さ対策に加え、雨対策も練っておこう。

        

【社会人日本選手権大会】
 ①10時30分~ 伯和ビクトリーズ(中国地区・広島) vs NTT東日本(関東地区・東京)
 ②13時30分~ 新日本製鐵広畑(近畿地区・兵庫) vs 住友金属鹿島(四国大会優勝・茨城)
 ③16時30分~ Honda(静岡大会優勝・埼玉) vs JR九州(九州大会優勝・福岡)

 第3試合では、ロッテからドラフト2位指名された長野久義の所属するHondaが登場。進路の決断については大会中は一時保留すると明言しているが、普段はプロの観戦オンリーというロッテファン、巨人ファンもぜひチェックしてみて欲しい。プロ球団が競って欲しがるアマチュア選手とは果たしてどんなものなのか? ということを自身の目で見て知るいい機会だ。

        

(編集部・秋野球担当)

2007-09-28

北京五輪アジア予選を前に日本代表が豪代表と激突

 いよいよ今年の12月1日から、北京五輪の出場枠をかけた「第24回アジア野球選手権大会兼北京オリンピックアジア予選」が台湾で開催されます。
 ペナントレースが大詰めを迎え、現在は代表メンバーどころではない、というのが選手の実情でしょうが、ファンとしてはそろそろ五輪予選も視界に収めておきたいところです。

 現在までに、代表候補の1次メンバーは追加メンバーも含めて70人。これを10月12日までに最終候補として30人に絞り、11月12日から代表候補合宿を宮崎で行う予定です。
 そして、その総仕上げとして、出国直前の11月22、23日に福岡yahoo! japanドームにて、オーストラリア代表との最終強化試合が行われます。

 オーストラリア代表は、アテネ五輪で日本代表に手痛い黒星を付けたチームだけに、ぜひ、過去のトラウマもろとも粉砕して自信を持った状態で現地へ出発して欲しいものです。

 大会の概要については以下のとおりです。

日豪親善 野球日本代表最終強化試合

◆日程
・第1戦 11月22日(木) 日本代表 対 オーストラリア代表 試合開始 18:30
・第2戦 11月23日(金) オーストラリア代表 対 日本代表 試合開始 18:30

◆球場 福岡Yahoo! Japanドーム

◆ホームチーム
 第1戦 日本代表 /第2戦 オーストラリア代表

◆備考
・ベンチは2試合とも日本代表が1塁側、オーストラリア代表が3塁側。
・試合は9回終了。延長なし。全試合DH制を採用。

さらに詳しい情報についてはこちらを参照下さい。

■全日本野球会議(日本代表)オフィシャルサイト
http://www.japan-baseball.jp/

■日本野球機構 公式サイト
http://www.npb.or.jp/

(野球小僧・日本代表候補取材班)

2007-09-25

アジアシリーズが今年も東京ドームで開催

 来る11月8日~11日、今年も東京ドームで「KONAMI CUP アジアシリーズ2007」が開催されます。
 日本、韓国、チャイニーズタイペイ、そして中国の国内最強チーム(中国は選抜チーム)がアジアの頂点を目指して激突する夢の対決。今年の試合日程は以下のとおりです。

◆KONAMICUP アジアカップ2007
11月8日(木)
 ゲーム1(試合開始12:00) 中国 対 チャイニーズタイペイ
 ゲーム2(試合開始18:00) 日本 対 韓国

11月9日(金)
 ゲーム3(試合開始12:30) 韓国 対 中国
 ゲーム4(試合開始18:30) 日本 対 チャイニーズタイペイ

11月10日(土)
 ゲーム5(試合開始12:00) 日本 対 中国
 ゲーム6(試合開始18:00) 韓国 対 チャイニーズタイペイ

11月11日(日)
 ゲーム7(試合開始18:00) 決勝(ゲーム6までの成績上位2チームによる直接対決)

※左側に表記したチームがホームチーム(後攻め)で、ベンチは原則的に一塁ベンチを使用。
※ただし、日本のチーム(決勝戦進出の場合を含め)は一塁ベンチを使用。
※決勝時のホームチーム扱いは予選リーグ1位チームとする。

 過去2年はロッテ、日本ハムと日本の球団が制覇していますが、近年実力差がますます縮まってきているといわれる他3カ国の代表チームがどこまで肉薄してくるのか? 年々その興味が深まってきているだけに楽しみですね。アジアの野球に興味のある方は、ぜひ、球場へ足を運んでその感触を確かめてほしいと思います。
 9月30日から先行発売が始まる入場券の前売りに関する情報は以下のリンクをご参照ください。

■KONAMI CUP アジアシリーズ公式ホームページ
 →
http://asia.npb.or.jp/

<編集部・アジア野球取材班>

2006-12-12

来季、来日するアジア選手をチェック!

 現在、アジア選手枠設置の話題がプロ野球界では盛り上がっています。確かに、2006年は打率.323、41本塁打、108打点と大活躍した李承ヨプ選手、後半戦10試合に登板し防御率1.81と活躍した姜建銘投手(ともに巨人)など日本プロ野球でも韓国・台湾選手の活躍が目につきました。また、WBCでは韓国が大暴れ、ドーハ・アジア大会では台湾が優勝するなど、世界大会でも両国の躍進が目立ちます。日本もウカウカしていられません。
 今オフは台湾の左右のエースと、韓国から「安打製造機」が日本プロ野球入りを発表。果たして、どんな選手なのでしょうか? 注目を集める3選手をチェックしてみました。

★千葉ロッテマリーンズ入団
呉偲佑(ウ・スヨ)
投手
投打/左投左打
身長・体重/181cm80kg
生年月日/1982年5月24日(24歳)
経歴/美和高中→合作金庫→国訓→La New ベアーズ
2006年成績/17勝3敗1S142奪三振 防御率2.27
◇3年目にして突如ブレイクした左腕。1年目5勝、2年目7勝の投手が、前後期制覇したチームの勢いに乗り、17勝で最多勝を獲得。左腕から繰り出すキレのある変化球でバッターを翻弄し、アジアシリーズでも活躍した。貴重な左腕ということもあり、ローテーション入りが期待されている。

★東北楽天ゴールデンイーグルズ入団
林恩宇(リン・オンユ)
投手
投打/右投右打
身長・体重/188cm82kg
生年月日/1981年3月25日(25歳)
経歴/穀保家商→国立体育学院→国訓→誠泰コブラズ
2006年成績/17勝8敗2S209奪三振 防御率1.73
◇押しも押されもせぬ台湾のエース。140キロ前半~140キロ半ばのキレのあるストレートに、スライダーを交え、三振を奪っていく。ルーキーイヤーの昨年は新人王、MVPを含む5冠に輝き、チームメイトの林英傑(現楽天)と「双林」と呼ばれていた。そして、今年も昨年を上回る勢いで、投手タイトルを総なめ。特に奪三振は2位の呉偲佑と70近い差をつけての1位だった。楽天で再び「双林」ブームを起こせるか?

★中日ドラゴンズ入団
李炳圭(イ・ビョンギュ)
外野手
投打/左投左打
身長・体重/185cm82kg
生年月日/1974年10月25日(32歳)
経歴/奨忠高→檀国大→LGツインズ
2006年成績/120試合142安打55打点7本塁打 打率.297
◇2005年の首位打者。入団1年目から打率.305を打ち、以降10年で3割を6回記録するほど安定したバッティングに注目が集まりがちだが、俊足で守備もうまい。また、03年に故障で44試合に終わった以外は毎年100試合以上出場している頑健な体も魅力。ベテラン選手だけに、どれだけ早く日本に馴染めるかが勝負になりそうだ。

(編集部・アジア野球班)

2006-11-11

アジアシリーズ3日目・決勝は日本ハム対LA NEWに決定

 アジアシリーズの予選最終日となるこの日は、すでに決勝進出を決めた北海道日本ハムファイターズはチャイナスターズ(中国選抜)と、そして、サムスンライオンズ(韓国代表)とLA NEWベアーズ(台湾代表)は日本ハムへの挑戦権をかけた一戦となりました。  

日本ハム対チャイナスターズは日本ハムが余裕の勝利で決勝へ準備

 日本ハムは初回に稲葉篤紀のタイムリー2ベースなどで2点を先制すると、その後も序盤に得点を重ねて6対1で勝利を収めました。
 日本ハム先発の金村曉は2回以外は毎回走者を出したものの、要所を締めて5回を零封。その後は細かい継投策で1失点にまとめました。
 一方のチャイナスターズは9安打を放ちながらの1得点ということで、走者を置いたあとの打撃が課題となりました。今回も結果的には全て大敗となったチャイナスターズですが、参加するたびに着実な上積みを感じるだけに、次回以降にまた期待したいところです。       

LA NEW対サムスンは接戦の末LA NEWが勝利

 この日注目だったのが決勝進出をかけたLA NEWとサムスンの対戦。緊張感のある試合となりました。
 先制したのはサムスン。4回に6番のヤン・ジュンヒョクがLA NEW先発の左腕ウ・スヨからライトへ豪快な2ランを放って2点をリードします。
 しかし、LA NEWもその裏すぐに反撃。この回先頭のユ・ジンデがヒットで出塁すると、続く3番リン・ジシェンのレフトへの二塁打で無死二、三塁。このチャンスに今大会好調の元メジャーリーガー、チェン・ジンフェンがきっちりセンター前へ運ぶ2点タイムリーで試合を振り出しに戻しました。
 そして、試合を決める一打となったのは6回。LA NEWのリン・ジシェンが、一時期は日本やメジャーへの移籍が騒がれたサムスンのサイドスロー投手、イム・チャンヨンから豪快なソロ本塁打を放って1点を勝ち越しました。
 その後は、両チームとも必死の継投策の応酬で無得点のまま最終回を迎え、サムスンは2死二塁で3番パク・ジンマンと見せ場を作りましたが、元阪神のモレイの前に三塁線のボテボテのゴロに倒れて万事休す。決勝進出が決まったLA NEWの一塁側は優勝したような大騒ぎとなりました。

アジアの頂点を決める決勝戦は12日18時から

 この日の試合で予選リーグが終了。
 決勝は日本ハム対LA NEWの対戦となりました。
 ここまで、割と順調に勝ち星を重ねた日本ハムと、サムスンとの接戦を制して勢いに乗るLA NEWのどちらに軍配が上がるのか? 予選リーグの直接対決でも接戦だっただけに好ゲームが期待されます。
 アジアの頂点に立つのは日本か? 台湾か? 注目の一戦は18時プレーボールです。

      

★アジアシリーズ 試合試果
<11月11日(土)>
 日本ハムファイターズ○6対1●チャイナスターズ
 LA NEWベアーズ○3対2●サムスンライオンズ

        
★明日11日の試合予定
<11月12日(日)>
  日本ハムファイターズ対LA NEWベアーズ(18:00試合開始)

  
★アジアシリーズ2006 公式サイト
http://asia.npb.or.jp/
    
(編集部・アジアシリーズ取材班)

2006-11-09

激闘! アジアシリーズ開幕!

 昨年、千葉ロッテマリーンズが初代チャンピオンの栄誉に輝いたアジアシリーズが今年も開催されます。
 日本、韓国、台湾のアジアを代表する野球大国の各国チャンピオンチームに加え、約13億人の人口を誇る中国全土から集められた中国選抜チームの4チームでアジアの覇権を争われるこのシリーズ。チャンピオンVSチャンピオンVSチャンピオンVS13億人の代表が真正面から激突するそのエナジーで東京ドームが燃えています! 注目の初日はどのような対戦になったでしょうか。
   
   
▼チャイナスターズ(中国選抜)対LA NEWベアーズ(台湾)はLA NEWが大勝

Chen_chinfeng 熱戦のシリーズは、チャイナスターズとLA NEWベアーズの試合で火蓋が切られました。
 試合は自力で勝るLA NEWが3回表に1番・ユ・ジンデの犠牲フライで1点を先制。チャイナスターズも4回裏に3連打を含む4安打で2点を奪い逆転。着実にレベルアップする中国野球の片鱗を覗かせました。
 しかし、試合の流れは5回表に一気にLA NEWへと傾きます。2つのフォアボールと4番チェン・ジンフェンのレフトスタンド二階席まで届きそうな特大満塁ホームランを含む7本安打で一挙9点を奪取で試合を決めました。
 チェン・ジンフェンは8回にもバックスクリーンへ2ランホームランを叩き込むなど4安打6打点の大活躍。昨年まで7年間アメリカでプレーし、シーズン前には毎年トッププロスペクトとして名前を挙げられ、国際大会ではチャイニーズタイペイの4番打者としても活躍していた実力をいかんなく発揮しました。これからの試合でも注目したい選手です。
 試合は12対2で大会規定により、LA NEWがチャイナスターズを8回コールドで下しました。LA NEWにとっては、昨年の決勝進出国で今年も決勝進出が有力視されている日本と韓国、二カ国の代表チームに割って入る力があるということを存分にアピールした試合となりました。
 チャンスを逃さず怒涛の連打で畳みかけるLA NEW打線。日本ハム、日本一の原動力となった安定感抜群の投手陣がいかにLA NEW打線を抑えるか。こちらも目が離せません。
   
   
▼日本ハム(日本)対サムスンライオンズ(韓国)は稲葉の本塁打で勝負あり

Kwon_hyuk 第2試合は日本ハムとサムスンが対戦。
 日本ハムは入国手続きにの関係で4番打者のセギノールを欠き、既に引退したSHINJOの姿もこのシリーズにはありません。センターにはその意志を受け継いだ森本稀哲が回り、レフトには俊足の成長株紺田敏正が入る新布陣で臨んだ一戦となりました。
 試合の方は、日本ハムが4回に稲葉の本塁打で先制すると、1対1の同点で迎えた6回にも再び稲葉篤紀のタイムリーなどで一挙4点をとって勝ち越し。5回途中で先発の八木智哉が肩痛のため降板するというアクシデントがあったものの、押本健彦が好救援で凌いで建山義紀、武田久、MICHEALとつなぐシーズンどおりの継投。終わってみれば7対1と大差で勝利となりました。
   
   
★アジアシリーズ 試合試果
<11月9日>
LA NEWベアーズ○12対2●チャイナスターズ(大会規定により8回コールド)
サムスンライオンズ●1対7○日本ハムファイターズ

   
   
▼明日はLA NEWと日本ハムが対戦

 アジアシリーズは、明日以降、12日(日)まで開催されています。
 11日(土)まで各チーム総当たりの予選リーグが行われたあと、12日(日)の決勝戦で予選1位と2位のチームが対戦し、アジアチャンピオンが決します。
 日程は以下のとおりです。
 チケット情報は下記のアジアシリーズ公式サイトに掲載されておりますので、アジアの野球に興味のある方はぜひ足を運んではいかがでしょうか。

<11月10日(金)>
 サムスンライオンズ対チャイナスターズ(12:30試合開始)
 日本ハムファイターズ対LA NEWベアーズ(18:30試合開始)

<11月11日(土)>
 日本ハムファイターズ対チャイナスターズ(13:00試合開始)
 LA NEWベアーズ対サムスンライオンズ(19:00試合開始)

<11月12日(日)>
 決勝戦 予選1位チーム対予選2位チーム(18:00試合開始)

<写真>
上・LA NEWの4番打者チェン・ジンフェン。
下・サムスンでは左腕のクォン・ヒョクが好投。日本ハム打線を2回無失点に封じた

   
アジアシリーズ2006 公式サイト
http://asia.npb.or.jp/
   
(編集部・池田)

2006-10-27

『PODCAST版野球小僧』で「アジア野球の魅力」配信開始!

 いよいよ、26日から『PODCAST版野球小僧』「アジア野球の魅力」が配信開始になりました。アジア野球に精通する戸部良也さんが、フリーアナウンサーの河田浩兒さんを相手に中国、台湾、韓国について語ってくれました。
 昨日、北海道日本ハムファイターズが日本一に輝き、アジアシリーズに出場を決めましたが、台湾でも前後期を制覇したLa New ベアーズが台湾シリーズを制し、アジアシリーズに出てくることになりました。残すは韓国のみとなっています。
 このアジアシリーズに「チャイナスターズ」という国代表チームで挑むのが中国。今回はその中国野球の黎明期について教えてもらいました。「Podcast版野球小僧」サイト」の“アジア野球の魅力~中国編1”をクリックして、中国野球の意外な横顔をお楽しみください。

◆戸部良也(とべ・よしなり)
1934(昭和9)年生まれ、石川県能美市(旧根上町)出身。スポーツ紙記者時代の豊富な取材経験と人脈を持つノンフィクション作家。日本国内にとどまらず韓国、台湾、キューバなどの野球事情に深く通じている。
 映画・舞台化された『遙かなる甲子園』(双葉社)、『強くて楽しいキューバ』(風人社)など著書多数。同郷で家族ぐるみの付き合いがある松井秀喜(ヤンキース)を描いた『怪物伝説 松井秀喜』(北國新聞社)はベストセラーとなった。

◆河田浩兒(かわだ・こうじ)
 東京都出身。銀行員からアナウンサーへ転職した異色のフリーランス・コメンテーター。野球はもちろんのこと、アマチュアスポーツを含めれば、実況の実績は10種目を数える。
 「とにかく自分の足で取材する」をモットーとし、日本のプロ野球はもとより、堪能な英語力を生かしてメジャーリーグなど海外の野球にも精通。現在では、CS放送フジテレビ739にて放送中の「プロ野球ニュース」などで活躍中。
 『野球小僧』では、過去トークライブなどで司会をお願いするなど、イベント開催には無くてはならない存在。

★BSPOD-白夜書房ポッドキャスティング-
http://pod.byakuya-shobo.co.jp/

(編集部・アジア野球班)

2006-10-19

アジア野球情報~韓国編

 今週末から始まる日本シリーズに注目が集まっている日本プロ野球。しかし、海の向こうで繰り広げられていた熾烈な韓国プロ野球プレーオフもようやく決着がつきました。そして、いざ韓国シリーズへ! その前に、今年の韓国プロ野球情報を少しだけお届けします。

0006<韓国国内リーグ戦況>
 レギュラーシーズンを8チームで戦い、上位4チームがポストシーズンに突入する韓国プロ野球。4位チームと3位チームが3戦2勝制で準プレーオフを戦い、その勝者と2位チームが5戦3勝制のプレーオフを戦います。そして、その勝者とレギュラーシーズンの優勝チームが7戦4勝制の韓国シリーズで、韓国一の称号を競います。
 今年のレギュラーシーズンを1位で突破したのは、昨年のアジアシリーズに出場したサムスンライオンズ。ご存知、ソン・ドンヨル監督が率いるチームです。サムスンは昨年、新人ながら抑えとして活躍を見せたオ・スンファンが、今年も47セーブでセーブのアジア新記録を作るなど投手陣を支えました。防御率は脅威の1.59!
 2位は2003年、2004年と連覇した現代ユニコーンズ。3位には19歳188センチの大型新人左腕、リュ・ヒョンジンが投手三冠を総なめにする活躍を見せたハンファイーグルス。ハンファはリーグで唯一チーム本塁打が3ケタとなる110本を記録するなど、打線に破壊力もあります。4位には昨年最下位から順位をあげてきた起亜タイガースとなりました。
 そして、ポストシーズンでは3位ハンファ、4位起亜の準プレーオフは2勝1敗でハンファが勝利。ハンファはその勢いで現代とのプレーオフを3勝1敗で制し、韓国シリーズ出場を決めました。注目の韓国シリーズは10月21日~10月29日に行われます。ハンファには巨人でプレーしたチョン・ミンチョル、オリックスでプレーしたク・デソンが活躍しているので、もしアジアシリーズに出場したら、久々に見られますね。

<国内リーグ順位表>

  チーム名 勝率 ゲーム差
1 三星 73 50 3 .594
2 現代 70 55 1 .560 4
3 ハンファ 67 57 2 .540 2.5
4 起亜 64 59 3 .520 2.5
5 斗山 63 60 3 .512 1
6 SK 60 65 1 .480 4
7 ロッテ 50 73 3 .407 9
8 LG 47 75 4 .385 2.5

<タイトル>
■首位打者
打率.336 イ・デホ(ロッテジャイアンツ) 
■本塁打王
26本塁打 イ・デホ(ロッテジャイアンツ)
■打点王
88打点 イ・デホ(ロッテジャイアンツ)
■盗塁王
51盗塁 イ・ジョンウク(斗山ベアーズ) 
■最多勝
18勝 リュ・ヒョンジン(ハンファイーグルス)
■最優秀防御率
防御率2.23 リュ・ヒョンジン(ハンファイーグルス)
■最多奪三振
204奪三振 リュ・ヒョンジン(ハンファイーグルス)
■セーブ王
47セーブ オ・スンファン(サムスンライオンズ)

 今年、韓国では三冠王が誕生。しかし、所属チームのロッテは7位に沈み、イ・デホは孤軍奮闘となりました。

★韓国野球委員会(KBO)公式HP
http://www.koreabaseball.or.kr/
※もちろんハングルで書かれています…。中国語より難易度は高いです。しかし、翻訳サイト(ページ翻訳)でまるごと翻訳すると、大体の内容はわかります。記録のページが充実しているのでお勧めです。

★お知らせ
21日より、『Podcast版野球小僧』で、戸部良也さんのインタビュー音声「アジア野球の魅力」を12回に渡ってお届けします。アジア野球の成り立ちや、日本球界との関係、選手情報や、それぞれの国の特徴がわかり、アジアシリーズの前には必聴です! お楽しみに!

<写真>
サムスンの若き守護神、オ・スンファンはWBCにも出場しました

(編集部・アジア野球班)

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2006-10-11

アジア野球情報~台湾編

Photo_25 セ・リーグでは中日ドラゴンズが優勝を決め、パ・リーグはプレーオフ第2ステージに突入! 列島を熱狂させているプロ野球ですが、野球が盛り上がっているのは日本だけではありません。台湾、韓国でもポストシーズンの熱い戦いが繰り広げられています!
 11月9日から始まるアジアシリーズに向け、今後、『野球小僧編集部ログ』でも、アジア情報を頻繁にお届けしていく予定です。今月下旬からはスペシャルな企画もご用意しておりますので、お楽しみに!
 今日は、ヤンキース・王建民の大活躍でものすごいフィーバーを見せている台湾を特集。国内リーグはどうなっているのでしょうか?

<台湾国内リーグ戦況>
 13日から台湾プロ野球(CPBL)ではプレーオフが行われます。前後期制(50試合ずつ計100試合)でシーズンを行っている台湾ですが、今年は前後期ともにLa New ベアーズが優勝しました。そして、La Newは総冠軍戦と呼ばれる台湾シリーズ(7戦4勝制)に無条件で出場。そして、そのLa Newの対戦相手として台湾シリーズを戦う資格を争うのが、13日から始まるプレーオフ(季後賽)。年間勝率2位の統一ライオンズと3位の興農ブルズ(昨年アジアシリーズに出場しました)が5戦3勝制で戦います。
 優勝したLa NewはCPBLに加入した一昨年は前期最下位、後期5位で年間最下位となり、昨年前期には5位と7ゲーム差の最下位に沈みました。しかし、後期には巻き返し、後期1位の興農と0.5ゲーム差の2位に進出。そして、今年はメジャー帰りの大砲・陳金鋒を獲得し、150キロ右腕・黄俊中も入団。陳金鋒は打率.317(4位)、本塁打21(2位)、打点81(打点王)と期待通りの大活躍で強打線を引っ張り、黄俊中はリリーフとして投手陣を支えました。新戦力が機能し、昨年は7勝の呉偲佑が17勝で最多勝を獲得するなど既存の戦力の底上げもありました。
 このLa Newと台湾シリーズを戦うチームは総合力の興農、前期は17連勝してLa Newに0.5ゲーム差まで迫った統一どちらなのか? そしてアジアシリーズに進出するチームは? まだまだ目が離せません!

<国内リーグ順位表>
★前期成績

順位 チーム名 勝率 ゲーム差
1 La New 30 19 1 .612
2 統一 28 18 4 .609 0.5
3 興農 25 23 2 .521 3
4 誠泰 24 24 2 .500 1
5 兄弟 20 29 1 .408 4.5
6 中信 17 31 2 .354 2.5

Photo_24★後期成績
順位 チーム名 勝率 ゲーム差
1 La New 32 15 3 .681
2 中信 25 20 5 .556 6
3 誠泰 24 26 0 .480 3.5
4 興農 23 26 1 .469 0.5
5 統一 20 27 3 .426 2
6 兄弟 20 30 0 .400 1.5

★年間成績
順位 チーム名 勝率 ゲーム差
1 La New 62 34 4 .646
2 統一 48 45 7 .516 12.5
3 興農 48 49 3 .495 2.5
4 誠泰 48 50 2 .490 0.5
5 中信 42 51 7 .452 3.5
6 兄弟 40 59 1 .404 5

<タイトル>
■首位打者
打率.349 陳冠任(兄弟エレファンツ) 
■本塁打王
24本塁打 張泰山(興農ブルズ)
■打点王
81打点 陳金鋒(La Newベアーズ)
■盗塁王
27盗塁 余賢明(興農ブルズ)
Rin■最多勝
17勝 呉偲佑(La Newベアーズ)
17勝 林恩宇(誠泰コブラズ)
■最優秀防御率
防御率1.73 林恩宇(誠泰コブラズ)
■最多奪三振
209奪三振 林恩宇(誠泰コブラズ)
■セーブ王
17セーブ 郭勇志(興農ブルズ)
17セーブ 曾翊誠(統一ライオンズ)

 昨年、新人ながら5つのタイトルを手にした林恩宇は下位に沈んだチームの中にあって孤軍奮闘。WBCでも好投を見せ、台湾のエースとして存在感は発揮したシーズンでした。
 
★中華職棒公式HP
http://www.cpbl.com.tw/
※もちろん中国語ですが、台湾では繁体字(日本と同じような漢字)が使われているため、意外と内容が理解できます。
 記録統計というコーナーには各選手の成績なども掲載されているので、アジアシリーズ前にはチェックしても面白いかもしれません。

<写真>
上・台湾人野手初のメジャー経験者となった陳金鋒(写真提供:職業棒球)
中・今季は最多勝、防御率3位と大活躍! エースに成長した呉偲佑(写真提供:職業棒球)
下・雨で日程が順延すると来る日も来る日も投げ続けていた林恩宇。日本のプロ球団も視察に訪れている好投手です

(編集部・アジア野球班)

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