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『野球小僧』編集部アンケート

2012年5月

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過去のアンケート内容とその結果

  • 001 今年最も興味があるチームは?

2012-03-22

『野球小僧 プロ野球&世界野球選手名鑑2012』が3月24日に発売

▼名前も新たに選手名鑑号、発売です!

         Meikan2012
 全国の選手名鑑好きのみなさん、大変お待たせしました。日本でもっとも遅く発売される選手名鑑(?)の『野球小僧 プロ野球&世界野球選手名鑑2012』が3月24日に発売です。

 何かお気づきになりましたか? 今年から「プロ野球」という文字が加わったのです。

 そして、今年は表紙のイラストは描き手が若手の気鋭・横山英史さんに替わりました。
 昨年までの佐野文二郎氏の味わい深いメンコ調のイラストも素晴らしかったのですが、今回、いろいろな事情により横山氏へバトンタッチとなっております。

 メジャーリーガーのイラストを得意とする横山氏。ダルビッシュ有(レンジャーズ)や、ホセ・レイエス(マーリンズ)、プリンス・フィルダー(タイガース)はもちろんのこと、NPB、アマチュア選手に至るまでダイナミックに描き上げてくれました。

 で、肝心の中身の方は……? と聞かれると、実は例年と大きな変わりはなく、いつもどおりのマイペースなものになっております。『野球小僧』ならではの、レギュラーと育成選手を分け隔てしないロングコメント欄には、独特の「おせっかいアドバイス」など、貴重な情報が満載。
 また、高校、大学、社会人のアマチュア選手名鑑や、四国、BC、関西の国内独立リーグ、そして女子プロ野球の名鑑。さらには、MLB、キューバ、韓国、台湾、オーストラリアほか、世界の選手や野球事情についてもおさえてあります。折り込み式しおりも健在です。

 選手ひとりひとりの写真は掲載されてはいませんが、それ以上の価値を詰め込んだこの『野球小僧 プロ野球&世界野球選手名鑑2012』。まずはぜひ、お手にとってご覧下さい。

※『野球小僧』は全国有名書店で取り扱っています。もしない場合は、書店で注文するか、白夜書房のHP(http://www.byakuya-shobo.co.jp/)で購入できます。

 

野球小僧 プロ野球&世界野球選手名鑑2012
      

★プロ野球選手名鑑

●パ・リーグ
福岡ソフトバンクホークス/北海道日本ハムファイターズ/埼玉西武ライオンズ/オリックス・バファローズ/東北楽天ゴールデンイーグルス/千葉ロッテマリーンズ

●セ・リーグ
中日ドラゴンズ/東京ヤクルトスワローズ/読売ジャイアンツ/阪神タイガース/広島東洋カープ/横浜DeNAベイスターズ

新人や若手、育成選手に至るまで、12球団899名を全員平等に完全紹介

 

★高校野球選手名鑑
チャート分析つき全国有名選手ピックアップ名鑑42名+330名有望選手リスト

★大学野球選手名鑑 
チャート分析つき全国有名選手ピックアップ名鑑30名+180名有望選手リスト

★社会人野球選手名鑑
チャート分析つき全国有名選手ピックアップ名鑑24名+120名有望選手リスト

 

★独立リーグ選手名鑑
四国アイランドリーグplus、BCリーグ、関西独立リーグ、日本女子プロ野球リーグの計405名+α

各リーグごとに、チャート分析つき全国有名選手ピックアップ名鑑+全選手リストで紹介します。

★世界野球選手名鑑
キューバ、韓国、台湾、中国、オーストラリア、イタリアを加えた世界の選手総勢44名に地域別の野球事情についても掲載。

★メジャーリーグ選手名鑑
メジャーリーグ30球団戦力分析180名+α(チャート分析+各チーム主力選手)

       
         

(『野球小僧』編集部)

2009-10-16

緊急連載 長崎セインツを救え!(最終回)

▼前期優勝チーム・長崎セインツの実状を緊急ルポで紹介

 高知ファイティングドッグスの3連勝でリーグチャンピオンが決定した四国・九州アイランドリーグ。一方、シリーズで敗れたものの、前期優勝を果たした長崎セインツは、厳しい経営状況の中でオーナーの地頭薗哲郎氏がチームの維持に奔走していました。
 実際、資金繰りに苦しむ長崎セインツは、来季の球団運営の目処もいまだたっていない切迫した状況とのことで、樽募金を開始するなど、公式サイトでも広く寄付を求めています。
 このような状況に対して、独立リーグ誕生当初からリーグの運営に着目していた世界を放浪する野球観戦家・石原豊一氏が詳しい実状を取材、このたび緊急ルポとしてまとめました。これまで3度に渡ってお送りしましたが、4回目の今回はいよいよ最終回となりました。

●第1回を読んでいない方はコチラ→ http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/10/post-bfd9.html

●第2回を読んでいない方はコチラ→ http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/10/post-66f1.html

●第3回を読んでいない方はコチラ→ http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/10/post-f9a8.html

 また、文末に長崎セインツへの募金先についても案内しています。もし、このルポをご覧頂いた方で、寄付をお考えの方はそちらにお願いいたします。

 それでは、最終回のスタートです。

       

がんばれ長崎セインツ
苦闘する独立リーグの現状と球界のドンキホーテ 地頭薗哲郎(セインツオーナー)

人の心を惹く祭りの雰囲気

 シルバーウィークからの7連戦最終となったこの日の観客数は878人。子供への招待券配布の甲斐あって、消化試合にもかかわらず上々の入りだったと言える。
 招待券のばらまきでは意味がないという批判もあるだろうが、子どもの手を引いてくる親たちは有料の入場券を買ってくれる。それに、ダブルヘッダーという長い観戦の最中、観客たちは空腹や乾いたのどを満たすため、売店に足を運ぶ。試合が始まったころに顔を出した晴天のおかげで、売店には常に長蛇の列ができていた。
 スタンドに立ち込める焼き鳥を焼く煙や、ビール、焼きそばを売るテント屋台は、普段殺風景な地方球場を祭りの場に変える。観客は単に野球だけを楽しむのではなく、この秋祭りさながらの雰囲気もまた満喫していた。

 ネット裏上段に小学4年生くらいの少年がひとり座っていた。目の前の「プロ野球」がよほどうれしいのか、プレーのたびに声を出してそのプレーを誰に伝えるでもなく解説している。聞けば、前にもこの球場でのセインツの試合を見たことはあるが、そのときは山を切り崩して造られているこの球場のスタンドすぐ上にある自宅の庭から観戦したという。この日は学校でもらったチケット片手に、はじめてのスタンド観戦なのだそうだ。「覗き見」ではなく、ネット裏からの生観戦は格別らしく、フィールドを食い入るように見つめている。
 スタンド裏の長い階段を上りきったところにある入場口を取材中、その少年がスタッフに途中退場を申し出ていた。再びネット裏で見たその少年は、かき氷のカップを片手に観戦していた。スタンド裏の祭りの風景に誘われて、家になけなしの小遣いを取りに帰っていたのだ。
 球場上の自宅の冷蔵庫には、アイスキャンディーくらいあるかもしれない。しかし、子どもにとっては、お祭りの屋台で食べる駄菓子やかき氷は格別なものである。娯楽、イベントの少ないこの田舎町の少年にセインツは、野球とともに祭りの空間も提供しているのだ。

       

未来への希望と課題

 もちろん、肝心の野球のプレーで観客を魅了することも重要である。プロ球団である以上、チームの強さは大きな魅力となる。そのことは地頭薗も痛感しており、チーム初年度の記録的な負け越しが観客動員にも響いたと考えている。
 「だから、今年は勝ちにこだわりました」と彼は言う。
 育成を目的とした独立リーグとはいえ、やはり地元チームが強いのと弱いのとでは、ファンの応援の熱の入り方も違ってくる。実際この日の観客の何人かは、前期優勝をきっかけにセインツを応援し出したと言う。ある親子連れは、チームの優勝のニュースをきっかけに興味をもち、子どもが学校で招待券をもらったのを機会にこの7連戦中の日曜に初観戦、思った以上に子どもが喜んだので、今日の最終戦にもはるばる佐世保からやってきたのだそうだ。
 こういった話を聞く限り、地道な地域密着活動とチームの強化は、確実にファンを増やしている。少しではあるが、昨年より観客動員数も増加していた。
 しかし、独立リーグはあくまでマイナーリーグである。プレーレベルでNPBを凌駕することはできない。球団としては、県内各地へチームの認知度を浸透させるという目論見もあって平戸でゲームを開催したのだが、実際この日の観客の多くは、ホームタウン佐世保からのファンである。球場上の駐車場の車のナンバープレートがそれを物語っていた。
 県内各地での開催による地域への知名度浸透という目論見は必ずしもうまくはいっていない。

 また、佐世保から平戸までは1時間以上車を走らせねばならない。それなら高速を使って福岡まで行ってNPBを観戦しようとする者も多くいるだろう。
 このことに関するセインツファンの意見は、北米のマイナーリーグの観客と同じものだった。福岡ドームに行ったことがあるというあるファンはこう答えてくれた。

「九州だからもちろんホークスが好きで、福岡ドームに行ったことはありますけど、選手(の姿)がとても遠かったんですよね。でも、セインツは、ほら、そこに選手がいるんですよ。テレビでしか(大きく)見られない(NPBの)選手と違って、ここでは選手がとても身近に感じるんですよ」

 このセリフからは、今後の独立チームの可能性が見えてくる。地域密着のチームとして地域コミュニティからの支援を受けながら、夢を追いかける若者を支援する。この方向性こそが、セインツだけではなく他の独立リーグのチームが目指すものだろう。
 地頭薗は、チーム持続の条件となる独立リーグの黒字経営には1試合当たり1400人の観客が必要だという。しかし、現実に普段のセインツのスタンドにはこの半分の観客もいない。現在において、独立リーグの試合に足を運ぶのは一部のコアなファンだけというのが実情である。しかし、このコアなファンもチーム経営の基盤となる重要な存在であり、セインツは2年目にしてチームサポートの核を作ったとも言える。
 彼は常々「地元球団をつくるところまではやるが、それを続けていくのは県民の皆さん」と言ってきた。これからは地域をあげての後押しがどうしても必要である。今、彼の役割は終わりに近づいてきている。地元実業家の私財だけではいくら小規模とはいえ、プロ球団をこれ以上維持するのは難しい。

      

091016jitouzono運営をサポートしながらフィールドに目を向ける地頭薗哲郎オーナー。地域活性を目指す長崎セインツの来年はどうなるか。ぜひ、いい方向に進む一歩となって欲しい

灯った火の持続を

 アメリカ独立リーグを見てきた彼は、アメリカと日本の野球文化の浸透度は100対3くらいだと言う。たしかに、仕事を定時に終えて子供を自宅で拾い、家族そろって野球観戦に行くなどということは、今の日本では現実的ではない。地方の人々に野球の生観戦を習慣化させるには、独立リーグの存続は欠かせない。それが現実になったとき、独立リーグの掲げる野球による地域活性化も晴れて達成されるわけだが、それは今のところまだまだ先にある夢でしかない。
 本来なら、地域の活性化に悩む自治体がそれを後押しすべきなのに、日本の現状はそれとは対極にある。アイランドリーグのお膝元・愛媛ではようやく、自治体によるマンダリンパイレーツへの出資が具体化しているというが、そのニュースにも長崎県は冷淡で、本拠地・佐世保球場の使用料など、自治体によるセインツの支援策はまったくといっていいほどなされていない。
 セインツの初めてのチャンピオンシップは3連敗という最悪の結果に終わった。
 佐世保球場に集った1420人のファンは来季への大きな希望である。

 せっかく灯ったプロ野球の火を灯し続けるべく今日も球界のドンキホーテ・地頭薗は奔走している。

     

<終>

長崎セインツでは来季運営資金に対する募金を行っております

チーム存続のため、ひいては野球界の将来のためにも、みなさまの温かいご支援をお待ちしております。

■募金振込先
親和銀行 本店営業部 普通 2950254
株式会社県民球団長崎セインツ

●長崎セインツ公式サイト
http://www.dreamerproject.com/index.htm

       

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。昨冬は南米・コロンビアに飛び、現地の野球を体感してきた。

     

※長崎セインツおよび国内の独立リーグが来年以降、少しでもいい方向に進むことを願っております。

2009-10-13

緊急連載 長崎セインツを救え!(第3回)

▼前期優勝チーム・長崎セインツの実状を緊急ルポで紹介

 高知ファイティングドッグスの3連勝でリーグチャンピオンが決定した四国・九州アイランドリーグ。一方、シリーズで敗れたものの、前期優勝を果たした長崎セインツは、厳しい経営状況の中でオーナーの地頭薗哲郎氏がチームの維持に奔走していました。
 実際、資金繰りに苦しむ長崎セインツは、来季の球団運営の目処もいまだたっていない切迫した状況とのことで、樽募金を開始するなど、公式サイトでも広く寄付を求めています。
 このような状況に対して、独立リーグ誕生当初からリーグの運営に着目していた世界を放浪する野球観戦家・石原豊一氏が詳しい実状を取材、このたび緊急ルポとしてまとめました。今回が第2回です。数回にわたって間をおかずに掲載していく予定です。

●第1回を読んでいない方はコチラ→ http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/10/post-bfd9.html

●第2回を読んでいない方はコチラ→ http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/10/post-66f1.html

 また、文末に長崎セインツへの募金先についても案内しています。もし、このルポをご覧頂いた方で、寄付をお考えの方はそちらにお願いいたします。

 それでは、緊急ルポのスタートです。

       

がんばれ長崎セインツ
苦闘する独立リーグの現状と球界のドンキホーテ 地頭薗哲郎(セインツオーナー)

シーズン終盤の強行日程

 今年の大型連休、「シルバーウィーク」は、セインツにとって最後の稼ぎ時となった。本来なら、連休の初めにレギュラーシーズンは終わる予定だったのだが、雨で流れた試合がここまで繰り越され、セインツはシーズンの最後の6日で、ダブルヘッダーを含む7連戦という、主に週末に試合を組む独立リーグには珍しい強行日程をこなすことになった。
 選手にはきつい日程だが、大型連休と重なったおかげで、本来消化試合となる連戦を「ラストセブンゲーム」と銘打つことができた。営業的にはスポンサーを集めてキャンペーンを打つことができたのだ。来シーズンへの期待も込めて、県内の小・中学校に招待券を配布し、親子連れの来場を見込んだこのシリーズは、目論見通り平均857人の観客を集めた。この数字は、不入り球団としては上々の入りだった。

 最終戦となるダブルヘッダーは、県北部の町、平戸で行われた。かつて南蛮貿易で栄えた港町も、今ではすっかり都市化から取り残され、観光シーズンに歴史ファンが訪れるくらいのうら寂しい町に変わってしまっている。
 本来なら、この町にとって「プロ野球」の来訪は大きなイベントとなるべきなのだが、町にはポスターが貼ってあるわけでもない。連休最後の試合の存在について、町の住民ですら、その多くは知らないようだった。

 早朝から降り続いていた雨は、9時ごろにはあがっていた。この週末、天気予報はことごとく雨だったが、「セインツ」の名に免じてか、神様は試合だけはできるよう取り計らってくれているようだった。昨夜の佐世保の試合も悪天候の合間をぬって何とか消化することができている。
 この町の野球場は市街地を見下ろす丘の上にある。街中の「あと1キロ」の標識を真に受けて、バスを使わずに向かったが、ひたすら坂を登る羽目になり、球場についたころには汗まみれになっていた。フィールドは山を削ってつくられており、入口からネット裏までは長い階段を下るようになっている。階段からは町のシンボルであるザビエル聖堂と、その先に海が臨めた。選手、スタッフ一同はすでに到着しており、ユニフォーム姿の男達が、外野フェンスにスポンサーの横断幕を取り付けていた。 

      

試合当日はオーナーが片時も休まず裏方に奔走

 試合当日、地頭薗は一時も休まない。
 この日も、朝4時から球場で販売する食事の仕込みをした上で、球場に乗り込んでいた。セインツの試合には、焼き鳥やのワゴン屋台だけは毎試合ついてきてくれるが、あとは本拠地佐世保で出店するカレー屋しかない。
 「野球で地域の活性化を」と叫ぶ彼にとっては、試合当日の球場はお祭りの空間でなければならない。食べ物の屋台は祭りの演出には欠かせない。そこで外食店を営む地頭薗自ら球場に店を出すのだが、その分、仕事は増えてゆく一方だ。おまけに平戸のような小さな球場には設備がないので、オーナー一家総出でおにぎり、から揚げ、焼きそばなどを作り、レンジを持って球場に出向くことになる。

 試合前には大体地元コミュニティを迎えてのイベントがあるのだが、その司会もオーナー自ら行う。その多くは、少年野球チームのメンバーが、セインツの先発メンバーとともに初回の守備位置に走っていく…というアメリカでおなじみの企画なのだが、その際も地頭薗はマイクを持ち観客に挨拶、フィールドの少年たちに将来の夢を聞いて回る。

「ケータイやゲームか氾濫する中、子供がすくすく育つ環境をつくりたいんですよ。それがいい街づくりの第一歩だと思うんですよね」

と、地頭薗は語る。プレー経験のない彼にとって、その手段が野球になったのは偶然の結果である。採算の見込みのないプロ野球経営に乗り出したのは、ひとえに地域の活性化のためだったという。高齢化社会を迎え、学校体育の延長でしかなかったスポーツを、生涯行えるような環境にするため、スポーツ文化を地域社会に根付かせたいという思いもある。
 「その理念は自チームの選手にも伝えているが、なかなか浸透はしていない」という彼の横顔にはもどかしさが浮かんでいた。そういう精神面の向上心の不足が、実技面での成長に響いていると地頭薗は見ている。

「野球を続けたい、と言ってここまで集まってくる選手たちは、みんなプロになりたいんですよ」

 彼らの夢が分かっているだけに、選手に対する目線も当然厳しくなってくる。地域のコミュニケーションの場としてだけではなく、NPBという夢への登竜門としても、セインツを位置づけている彼にとっては、選手のプレーのひとつひとつに至るまでが気になるようだ。

「こうして、音響を操作していると、選手の状態もよく分かるんですよね。調子が悪い選手は、ベンチからバッターボックスまですぐに到着してしまう。当たっているときは、自分のテンポでゆっくり登場するんですよ」

 彼は、インニング間やホームチームの攻撃の際の選手の登場時の音楽も担当している。本来なら専任のスタッフがすべきこの仕事までオーナーがこなすのは、正直激務であろう。だが、彼はこの仕事さえも選手観察の場として楽しんでいるようだった。

     

セインツを立ち上げた理念

091013jitouzono地頭薗哲郎オーナーにとって、長崎セインツは地域活性化のための重要な手段である。その設立は、姉妹都市アメリカ・セントポール市で成功していた“本家”セインツの成功を目の当たりにしたのがきっかけだった

 地頭薗は、元々、野球に興味があるわけではなかった。
 地方都市の衰退という日本のどこでも見られる状況を自分が生まれ育った佐世保で目の当たりにするにつけ、何とか地域を盛り上げたいと思い、NGOを立ち上げ、NPBの2軍戦を誘致するなどその方策を模索していた。
 そこに持ち上がったのが、佐世保市とアメリカ・セントポール市の姉妹都市提携締結50周年の記念行事だった。セントポールの町の自慢は、マイナーリーグ随一の人気を誇る独立リーグのチーム、セインツだった。このチームを佐世保に招待しようという話が持ち上がり、そのマネージメントが地頭薗に託された。

「それで、セントポールに行って、試合を見たんですよ。目からウロコ。隣町のメジャーリーグの球場は閑古鳥が鳴いてるのに、こっちは人でいっぱい。(地域活性化には)これだ! と思いましたね」

 無論、球場の規模は違うが、当時低迷を続けていた大リーグ、ツインズのドーム球場は球団の消滅が検討されるほど不入りだった。それに比べ、元メジャーリーガーも多く在籍する独立リーグの強豪、セインツのミッドウェイ・スタジアムは6000人収容の規模ながら、スタンドは常に満員の客を集めていた。その事業規模は6億円にも上るという。
 野球というスポーツとエンタテイメントがコミュニティと融合する。その様子に心打たれた地頭薗は、1500万円の私費を投じてセントポール・セインツを招待。アマチュアのクラブチームとの対戦だけではつまらないと、アイランドリーグに話を持ちかけ、史上初の独立リーグチームによる「日米野球」を実現させた。これがきっかけとなって、プロ球団長崎セインツの設立となったのだ。
 当初予定していた九州リーグは参加チームが集まらず挫折したが、アイランドリーグに加入し、2年目の今年は前期優勝を飾るまでチームは成長した。

      

<続く>

   

長崎セインツでは来季運営資金に対する募金を行っております

チーム存続のため、ひいては野球界の将来のためにも、みなさまの温かいご支援をお待ちしております。

■募金振込先
親和銀行 本店営業部 普通 2950254
株式会社県民球団長崎セインツ

●長崎セインツ公式サイト
http://www.dreamerproject.com/index.htm

       

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。昨冬は南米・コロンビアに飛び、現地の野球を体感してきた。
     

※次回も準備が整い次第、近日中に公開いたします。

2009-10-09

緊急連載 長崎セインツを救え!(第2回)

▼前期優勝チーム・長崎セインツの実状を緊急ルポで紹介

 高知ファイティングドッグスの3連勝でリーグチャンピオンが決定した四国・九州アイランドリーグ。一方、シリーズで敗れたものの、前期優勝を果たした長崎セインツは、厳しい経営状況の中でオーナーの地頭薗哲郎氏がチームの維持に奔走していました。
 実際、資金繰りに苦しむ長崎セインツは、来季の球団運営の目処もいまだたっていない切迫した状況とのことで、樽募金を開始するなど、公式サイトでも広く寄付を求めています。
 このような状況に対して、独立リーグ誕生当初からリーグの運営に着目していた世界を放浪する野球観戦家・石原豊一氏が詳しい実状を取材、このたび緊急ルポとしてまとめました。今回が第2回です。数回にわたって間をおかずに掲載していく予定です。

●第1回を読んでいない方はコチラ→ http://kozo.weblogs.jp/kozo/2009/10/post-bfd9.html

 また、文末に長崎セインツへの募金先についても案内しています。もし、このルポをご覧頂いた方で、寄付をお考えの方はそちらにお願いいたします。

 それでは、緊急ルポのスタートです。

       

がんばれ長崎セインツ
苦闘する独立リーグの現状と球界のドンキホーテ 地頭薗哲郎(セインツオーナー)

厳しい現実

 試合は少し遅れて始まった。
 この日の観客は733人。まさに閑古鳥が鳴くといったスタンドだが、これでも普段よりは多いという。休日なのだからデーゲームにした方がいいと素人でも思うのだが、新参の独立リーグには球場確保の優先権はなく、この日の佐世保球場も日中は高校野球が行われていた。

 球場スタンド前で営業しているワゴン車の屋台でカレーを注文するついでに、店主に売れ行きを聞いてみた。

「全然ですよ。まあ、この連戦はお客さんも多いのでましですけどね。だから従業員なんて連れてこれない。私ひとりで来てる分には、人件費はかかませんからね」

 収支は大体が赤字だという。旧知の仲であるオーナーに頼まれ、ほぼ毎試合来てはいるものの、平均500人ほどの入りでは売り上げも伸びない。この間の試合などは7000円しか売り上げがなかったらしい。1人前500円だから14食しか出なかったことになる。

 このカレー屋の店主。本業は地元の弁当屋だそうだ。いくら義理とはいえ、これでは家に帰って体を休めた方がいいのだが、その本業の方も、チェーン店のフランチャズを切り盛りしていた中、この不況で本社が倒産、現在は独立して営業をしているというから、決して楽ではないだろう。少しでも売り上げを上げたいという思いもあって、スタジアムでの営業を続けているのだが、肝心の野球の方に客がこないのだからどうしようもない。大都市への一極集中が進む中、取り残される地方の現状を目の当たりにしたような光景だが、だからこそ地方活性化のための独立プロ野球チームに彼らはかすかな望みをかけているのだ。

「野球も好きだしね」

 店主は義理とビジネス上の期待とともに、野球に対する愛着を出店の理由として加えた。来季以降のことを訪ねると、「もう少しがんばるよ。でもチームがどうなるか分からんけんね」と、ため息混じりに答えた。

 今回のこのカードは、過去の雨天中止試合の振り替えである。高知ファイティングドックスはこの1試合のためだけに佐世保までやってきている。午前1時に高知を発ち、9時間かけて到着、この試合が終わればすぐに高知の寮に戻り、仮眠のあと、香川でのナイトゲームに向けて移動するという。
 この過酷なスケジュールの中、既に後期優勝を決めたファイティングドッグスは、主力を高知に残してこの遠征を行っている。この日、ベンチ入りしているのは14人に過ぎなかった。

 実際この試合は、いわゆる消化試合である。あえて言えば、3戦先勝方式のリーグチャンピオンシップで引き分け試合が発生し、2勝2敗で終わった場合は年間勝率が上位のチームが優勝というルールがあるので、両軍とも勝ちにこだわる必要はあるのだが、シリーズであいまみえる両軍は、「もしも」に備えるよりは、シリーズ本番での勝利に重きを置いていた。
 この悪いコンディションの中、主力に怪我でもされれば週末からの大一番に響く。セインツもベテランスラッガー根鈴雄次をベンチに座らせたままでいた。
 このような状況の中、この日の試合を何としてでも消化したいのが、主催者、リーグ、現場の本音なのだろう。試合開始直後から降った雨が本降りになり、内野グランドに水が浮き始めても試合は続行されていた。
 3回裏、「見えねえだろう…」とベンチ裏のスコアラーがつぶやいた外野への飛球が、ファイティングドックスのレフト・中平大輔のグラブに収まった後、試合はついに一時中断となった。

091009jitousono長崎セインツの運営に奔走する地頭薗哲郎オーナー。屋台の準備なども自ら行う

 雨はやむ気配がなく、予報でも降り続けるらしい。それでも審判団は、しばらく様子を見るという。スタンド下の通路で、状況を待つスタッフ、選手たち。
 「中止にするわけにはいかないんだよ」とつぶやく地頭薗オーナーの声が響く。この試合が後日振り替えとなれば、週末のチャンピオンシップまでの平日となる。集客の見込めない平日の試合は、経費だけが飛んでゆく。ファイティングドッグスにしても、金と選手の労力だけが目減りする消化試合での遠征は避けたい。となれば、この試合はなにが何でも行わねばならない。
 地頭薗の心の叫びが届いたのか、40分ほどで雨は一旦やんだ。水はけのよいこのグランドは雨が小降りにさえなれば、どんどん水を吸収してゆく。水のたまった内野手の守備位置あたりに選手、スタッフ総出で、砂が運び込まれる。オーナーも自らトンボをもち、泥まみれになって作業している。
 試合は1時間14分の中断の後、セインツの攻撃から再開された。その後、各バッターは皆ファーストストライクを打ちにいき、試合はあっと言う間に5回表まで終了した。
 これでひとまず試合成立。
 「まだやるんですか?」と、スコアラーの練習生が尋ねてくる。「そりゃあ、コンディションが許す限り9回までやるよ」と答えると、顔をしかめた。試合後の移動と明日の試合のことを考えると、選手の本音としてはこの試合は早く終わらせたいのだろう。

 そんな事情を、野球の神様はわかってくれたのかも知れない。
 6回に入って再び振り出した雨は、6回終了と同時に雨脚を強め、審判団は2回目の中断を宣告。それがコールドゲームに変わるまでに、長い時間はかからなかった。
 スタンドの観客を含め、誰しも望まなかった試合の続行はこれ以上行われることはなかった。球団経営に日々奔走し、休みなし、日々の睡眠時間3、4時間という地頭薗にとっても、この試合2度目の雨は恵みの雨になったに違いない。

 試合終了が宣告された直後、あれほど激しく振っていた雨はぴたりとやんだ。
 時計はすでに9時を回っていた。試合後は、四国アイランドリーグ恒例となっている選手によるファンの見送りがあったが、その様子を見るのもそこそこに、私は最終列車に乗り遅れないように球場を後にした。
 試合前あったカレー屋のワゴン車は、雨天中断の時に恨めしそうに天を仰ぐ店主の苦笑いを残して去っていた。

        

<続く>

   

長崎セインツでは来季運営資金に対する募金を行っております

チーム存続のため、ひいては野球界の将来のためにも、みなさまの温かいご支援をお待ちしております。

■募金振込先
親和銀行 本店営業部 普通 2950254
株式会社県民球団長崎セインツ

●長崎セインツ公式サイト
http://www.dreamerproject.com/index.htm

       

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流浪の野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。昨冬は南米・コロンビアに飛び、現地の野球を体感してきた。

     

※次回も準備が整い次第、近日中に公開いたします。

2008-10-31

2008年球団別ドラフト指名選手

081031draft_3▼ドラフト感想 書き込みありがとうございました

 今年のドラフト会議、ブログ読者のみなさんはどんな印象を受けたでしょうか?
 募集をかけた「ドラフト当日当夜限り! ドラフト結果に対する感想を大募集!」に、書き込み頂いた5名のみなさま、ありがとうございました。
 この日の当ブログのアクセス数を考えると、ご投稿頂いた数としてはちょっと寂しかったですが、ご投稿頂いた方のドラフトに対する熱い思いが伝わってきました。

 せっかく書き込みを頂いたので、ダルビッシュ無さん、ふぁん太さん、アマ小僧さん、楽天家さん、かあさん の5名の方に「野球小僧ボール」をプレゼントいたします。
 毎度恐縮ですが、この記事を確認いたしましたら、「お名前」、「住所」、「電話番号」をメールにてkozo@byakuya-net.co.jpまでお送り下さい。
 
 次号の『野球小僧』12月号は、もちろんドラフト結果に対する記事を用意していますよ。編集期限ギリギリでしたが、なんとか押し込みました。
 ちなみに、「流しのブルペンキャッチャー」は、ドラフト1位で指名された高校生投手の中から左右の雄2名が登場、安倍昌彦氏が実際にキャッチングしにいった記事が掲載されます。
 その他、ドラフトで指名された選手の情報が多数登場予定です。
 発売日の11月10日直前にそのラインナップを当ブログで公表しますんで、お楽しみに!

        

▼球団別ドラフト会議結果
 各選手の特徴については、次週以降に公開していく予定です。

       

■巨人
1位 大田泰示(東海大相模高・内野手・右投右打)
2位 宮本武文(倉敷高・左投手)
3位 齋藤圭祐(千葉経済大付高・右投手)
4位 橋本到(仙台育英高・外野手・右投左打)
081031draft025位 笠原将生(福岡工大城東高・右投手)
6位 仲澤広基(国際武道大・内野手・右投右打)

▽育成
1位 杉山晃紀(綾部高・右投手)
2位 尾藤竜一(岐阜城北高卒・左投手)
3位 山本和作(大阪経済大・内野手・右投右打)
4位 福元淳史(NOMOベースボールクラブ・内野手・右投左打)

        

■阪神
1位 蕭 一傑(奈良産業大・右投手)
2位 柴田講平(国際武道大・左投左打)
3位 上本博紀(早稲田大・内野手・右投右打)
4位 西村憲(九州産業大・右投手)

▽育成
1位 野原祐也(BCL富山サンダーバーズ・外野手・右投左打)
2位 吉岡興志(常盤大・右投手)
3位 藤井宏政(加古川北高・内野手・右投右打)

        

■中日
1位 野本圭(日本通運・左投左打)
2位 伊藤準規(岐阜城北高・右投手)
3位 岩崎恭平(東海大・内野手・右投左打)
4位 高島祥平(帝京高・右投手)
5位 岩田慎司(明治大・右投手)
6位 小熊凌祐(近江高・右投手)
7位 井藤真吾(中京大中京高・外野手)

▽育成
1位 加藤聡(大阪産業大・内野手・右投右打)
2位 小林高也(東京弥生クラブ・外野手・右投右打)

        

■広島
1位 岩本貴裕(亜細亜大・外野手・左投左打)
2位 中田廉(広陵高・右投手)
3位 小松剛(法政大・右投手)
4位 申成鉉(京都国際高・内野手・右投右打)

▽育成
1位 松田翔太(金沢学院東高・左投手)

       

■ヤクルト
1位 赤川克紀(宮崎商高・左投手)
2位 八木亮祐(享栄高・左投手)
3位 中村悠平(福井商高・捕手・右投右打)
4位 日高亮(日本文理大付属高・左投手)
5位 新田玄気(パナソニック・捕手・右投右打)

▽育成
1位 ラファエル・ミランダ(白鴎大・右投手)
2位 塚本浩二(四国九州IL香川オリーブガイナーズ・右投手)

       

■横浜
1位 松本啓二朗(早稲田大・外野手・左投左打)
2位 藤江均(東邦ガス・右投手)
3位 山崎憲晴(横浜商科大・内野手・右投右打)
4位 細山田武史(早稲田大・捕手・右投右打)
5位 小杉陽太(JR東日本・右投手)

      

■西武
1位 中崎雄太(日南学園高・左投手)
2位 野上亮磨(日産自動車・右投手)
3位 浅村栄斗(大阪桐蔭高・内野手・右投右打)
4位 坂田遼(函館大・外野手・右投左打)
5位 岳野竜也(福岡大・捕手・右投右打)
6位 宮田和希(甲賀健康医療専門学校・左投手)

       

■オリックス
1位 甲斐拓哉(東海大三高・右投手)
2位 伊原正樹(関西国際大・左投手)
3位 西勇輝(菰野高・右投手)
4位 高島毅(青山学院大・内野手・右投右打)
5位 西川雅人(四国九州IL愛媛マンダリンパイレーツ・右投手)

        

■日本ハム
1位 大野奨太(東洋大・捕手・右投右打)
2位 榊原諒(関西国際大・右投手)
3位 矢貫俊之(三菱ふそう川崎・右投手)
4位 土屋健二(横浜高・左投手左打)
5位 中島卓也(福岡工・内野手・右投左打)
6位 杉谷拳士(帝京高・内野手・右投両打)
7位 谷元圭介(バイタルネット・右投手)

        

■ロッテ
1位 木村雄太(東京ガス・左投手)
2位 長野久義(Honda・外野手・右投右打)
3位 上野大樹(東洋大・右投手)
4位 坪井俊樹(筑波大・左投手)
5位 山本徹矢(神戸国際大付高・右投手)
6位 香月良仁(熊本ゴールデンラークス・右投手)

▽育成
1位 木本幸広(日高中津分校・右投手)
2位 鈴江彬(BCL信濃グランセローズ・右投手)
3位 角晃多(東海大相模高・右投左打)
4位 生山裕人(四国IL香川オリーブガイナーズ・内野手・右投左打)
5位 西野勇士(新湊高・右投手)
6位 岡田幸文(全足利クラブ・外野手・左投左打)
7位 吉田真史(太田工高・内野手・右投両打)
8位 田中崇博(八日市南高・右投手)

         

■楽天
1位 藤原紘通(NTT西日本・左投手)
2位 中川大志(桜丘高・内野手・右投右打)
3位 井坂亮平(住友金属鹿島・右投手)
4位 井上雄介(青山学院大・右投手)
5位 楠城祐介(パナソニック・外野手・右投右打)
6位 辛島航(飯塚高・左投手)

▽育成
1位 森田丈武(四国IL香川オリーブガイナーズ・内野手・右投右打)

              

■ソフトバンク
1位 巽真悟(近畿大・右投手)
2位 立岡宗一郎(鎮西高・内外野手・右投右打)
3位 近田怜王(報徳学園高・左投手)
4位 有馬翔(日南学園高・左投手)
5位 攝津正(JR東日本東北・右投手)
6位 金無英(四国九州IL福岡レッドワーブラーズ・右投手)
7位 鈴木駿也(山形中央・右投手)

▽育成
1位 内田好治(大阪産業大・右投手)
2位 二保旭(九州国際大付高・右投手)
3位 柳川洋平(BCL福井ミラクルエレファンツ・右投手)
4位 猪本健太郎(鎮西高・捕手・右投右打)
5位 堂上隼人(四国IL香川オリーブガイナーズ・捕手・右投右打)

             

(編集部・ドラフト担当)

2007-10-18

四国アイランドリーグ、北信越BCリーグの覇者が激突! 日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2007が21日から開催

香川と石川が3戦先勝のホーム&ビジター方式で対戦

 地元密着型のプロ球団として、また、日本野球界の底辺拡大として既に立ち上げられている四国アイランドリーグ北信越BCリーグ(来年からは「BCリーグ」に改称)。それぞれのリーグを制覇したチーム同士が対決し、独立リーグの日本一を争う日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2007が21日に開幕します。
 試合は、3戦先勝のホーム&ビジター方式を基本とし、各試合とも延長戦はなく、9回終了時点で同点の場合は引き分け。引き分けが続いて3勝できない場合は5試合終了時点で1勝でも上回ったチームがグランドチャンピオンとなります(0勝0敗5分の場合は両者ともグランドチャンピオン)。

 今シーズン、四国は4球団で各チーム前後期それぞれ45試合ずつの計90試合、北信越は同じく4球団で各チーム72試合を争い、四国は香川オリーブガイナーズ(西田真二監督)、北信越は石川ミリオンスターズ(金森栄治監督)がリーグチャンピオンとなりました。
 

注目選手が多数存在

Doue強肩強打の捕手として注目の堂上隼人(香川)

 香川には、横浜商科大、日産自動車時代からドラフト有力候補選手として『野球小僧』でも何度も紹介した堂上隼人捕手が攻守の要として打率(.322)、本塁打(7本)とも2位の好成績を残したほか、社会人(三菱自動車岡崎)やアメリカ独立リーグでのプレー経験を持ち、今季打率3位(.321)で本塁打王(13本)を獲得した丈夫(森田丈夫)内野手、投げては41試合と大車輪の登板で7勝6敗13セーブ、防御率は1.44で2位という好成績で元プロの貫禄を見せた天野浩一投手(元広島)をはじめ、リーグ設立年から活躍している松尾晃雅投手(15勝3敗、防御率1.72で最多勝)、リーグでは貴重なアンダースローの塚本浩二投手(10勝2敗、防御率1.92)など魅力のある選手が多数存在します。

 一方の石川は、飛び抜けて破壊力のある選手は見受けられないものの、JFE西日本で3年間プレーした経験を持つ内村賢介内野手と、元々内野手登録ながらもシーズン後半は主にセンターを守ることが多かった佐野憲一選手が盗塁ランキングの1、2位を独占するなど、俊足の選手が見物。さらに投の柱では、NOMOベースボールクラブ時代に肩を故障し退団した経歴がありながらも北信越のトライアウトに合格、リハビリをしながらの登板ながら低めの制球を磨いて15勝を挙げた蛇澤敦投手がいます。

 果たして、日本初の独立リーググランドチャンピオンになるのは香川か? 石川か? NPBのクライマックスシリーズ、日本シリーズと併せて、ぜひ注目して下さい。

■日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2007

香川オリーブガイナーズ 対 石川ミリオンスターズ

10月20日(土) 第1戦 石川県立野球場 19時~
10月21日(日) 第2戦 石川県立野球場 19時~
10月22日(月) 予備日(開催の場合は石川県立野球場 18時30分~)

10月27日(土) 第3戦 サーパススタジアム 18時~
10月28日(日) 第4戦 サーパススタジアム 18時~
10月29日(月) 第5戦 サーパススタジアム 18時~

※チケットは当日券のみ。全席自由で北信越が大人1,500円(小・中学生500円)、四国が大人1,000円(小・中学生500円)

さらに詳しい情報はこちら

■四国アイランドリーグ
 
http://www.iblj.co.jp/index.html

■北信越BCリーグ
 
http://www.bc-l.jp/

(編集部・独立リーグ取材班)

2006-11-20

もうひとつの日米野球3:日米独立リーグ交流戦~徳島インディゴソックス(四国アイランドリーグ)対セントポールセインツ(アメリカンアソシエーション)

日米独立リーグ交流戦レポートの最終回は、試合終盤編です(第1回はコチラ、第2回はコチラ)。ライター石原氏が見てきた独立リーグのナマの姿をお伝えします。

Photo_33 ▼レベルの差を感じさせたプレー
 試合は7回に動いた。この回から替わった徳島3番手・益田陽介は先頭スキャラブリをいきなり歩かせる。場内からはため息。7番フロストがレフト前で続くと、8番ライトルはバントで送る。セインツの本気度が伺える。ここで益田はワイルドピッチで1点献上、そのあとバトラーがライトへタイムリーを打ってセインツは逆転。徳島はこのあとさらにリリーフを2人つぎ込んで、ようやくセインツの攻撃を抑えた。結局この2点目が決勝点となり、守備での好プレーと合わせて、バトラーはこの試合のMVPとなった。
 7回裏からセインツはベテラン・マイヤーをリリーフに送り込む。実はマイヤーはこの試合が引退試合。彼はこの日本ツアーで選手としてのキャリアを終え、来年からはコーチ業に乗り出すという。2回を3奪三振という見事なピッチングに試合後はまだまだできる、の声が上がっていた。徳島は8回に無死一、二塁のチャンスを作るが、二塁ランナー小松崎が牽制アウト、その後三振ゲッツーであっさりチャンスをつぶしてしまう。牽制アウトと言えば3回にもラストバッター吉岡俊輔が四球で出るもキャッチャーからの牽制で憤死。少しリードが大きなと思っていると案の定刺されていた。このあたりはやはり独立リーグとは言え、レベルの差を感じた。

▼セインツの本気に徳島は…
 9回、セインツは先頭ライトルがヒットで出塁すると、先程決勝タイムリーを打ったバトラーがすかさずバントで送る。日本ツアーを全勝でしめようとセインツは本気モード全開だ。つ続く1番レニックのセンター前でライトルはホームへ。センターからの返球を取って待ち構えるキャッチャー加藤光成に、タックルの姿勢を見せるがここはさすがに親善試合、走者ライトルはホームプレート前でスピードを緩め、あっさりタッチアウト。当たりは浅いセンター前ヒット、二塁から帰るのは少し無謀だった。徳島のセンター・グレアムとしてもこの走塁には「なめんなよ」とばかり矢のような返球をキャッチャーに返していた。
 徳島最後の攻撃は今シーズン22セーブをあげた押さえのハーマンズの前に手も足も出ず試合終了。試合後徳島の選手が彼にサインを求めていたので、聞くと、かつてはメジャーでもクローザーをまかされていたらしい。試合が終わると両チームの選手は互いに帽子を交換し合い健闘をたたえあっていた。

▼試合終了後はセインツ選手・徳島選手ともに見送り
 試合後は、セインツのベンチ上に観客が群がる、セインツの選手たちは表彰式そっちのけでファンにボールなどのプレゼントを投げ込んでいる。中にはバットをもらっている子供もいる。「プリーズ」の声にしまいには選手たちはキャンディーをスタンドに投げ入れる始末。それを奪い合う子供をみていると、戦後の進駐軍か、と突っ込みたくなる。
 セレモニー後は、セインツの選手も一緒になってアイランドリーグ名物の選手による見送りがゲートで行われた。地元ファンはなじみの選手とシーズンの終わりを名残惜しんでいる。「メジャーリーガー」多田野の前はサイン目当ての行列ができている。セインツの選手も気軽にサインに応じている。彼らはこの日のうちに大阪へ行き、翌日の飛行機で帰国の途に着くらしい。この日引退を迎えたマイヤーがいた。彼は今シーズンも10勝を上げている。「まだまだやれる」という私に、彼は「これからはこいつを育てるんだ」と隣の若い選手の胸をポンとたたいた。

Photo_32▼「草の根」から地球規模へ
 今回の独立リーグ初の日本遠征はまずまずの成功と言っていいだろう。セインツは機会があれば来年も来たいと言っている。今後もこのような機会があればマイナーリーグ野球がますます地方へ根付いていくことだろう。それにしてもこの試合を見て、マイナーリーグとは言え、アメリカ野球の層の厚さ、レベルの高さには驚かされた。6年前、A級を中心とするマリナーズのマイナー選抜が来日して、オリックスの2軍サーパスをコテンパンにやっつけている。今回のセインツといい、マイナーとは言え、アメリカのプロチームはさすがといった感じだ。
 アイランドリーグは発足当初、プロ経験者を受け入れていなかったが、今年の途中から受け入れ始めている。セインツのレベルの高さは、元メジャーなどのプロ経験者によるところが大きい。観客動員の面でも、日本の独立リーグもプロ経験者の受け入れにもっと積極的になってもいいのではないか? 彼らは若い選手にも必ずやいい影響を与えることだろう。この試合を見て、このことは大いに感じるとともに、今後ともマイナーリーグの「草の根」の活動が地球規模の野球の発展につながることを心から祈るしだいである。

(取材・文/石原)

2006-11-18

もうひとつの日米野球2:日米独立リーグ交流戦~徳島インディゴソックス(四国アイランドリーグ)対セントポールセインツ(アメリカンアソシエーション)

 日米独立リーグ交流戦の第2回は、いよいよ試合に突入(第1回はコチラ)。ライター石原氏が見てきた独立リーグのナマの姿をお伝えします。

▼実力を見せつけた多田野数人 
 定刻の5時を少し過ぎた頃、プレイボール。徳島の先発はリーグ・インディアンスの3Aからスポット入団の多田野数人投手。観客もまだまばらなスタンドに140キロを楽々越す力のあるストレートがミットに突き刺さる音が響き渡る。はっきり言って今日投げたほかの投手とは格が違う。
 それでも、アメリカの厳しい競争社会でもまれたセントポール・セインツのバッターは不用意な球は簡単に打ち返す。初回、先頭打者のレニックはセンター前に鋭いライナーを打ち返す。普段の徳島投手とは、まったく違う多田野のストレートに歓声を上げていた観客は、今度はそれをいとも簡単に打ち返すセインツの打者に驚きの声をあげる。続く昨夜のMVP、トーマスは三振に終わるが、3番オローのライトへの飛球は徳島のライト・小松崎大地が追いつけず、一、三塁のピンチを早速迎える。打った瞬間は簡単なライトフライに見えたが、このあたりに四国とのレベルの差が如実に現れる。しかし、さすが多田野、次の4番・元メジャーリーガーのブキャナンをピッチャーゴロゲッツーにうちとりことなきを得る。
Photo_31 結局、多田野はこのあとセカンドへのイレギュラーヒット1本に抑え、4回を無失点で切り抜ける。観客としてはもう少し彼のピッチングを見たいのだが、せっかくの交流試合、他の投手にも経験を積ませねばならない。
 一方の徳島は先日の惨敗の屈辱を晴らすべく、初回から積極的な攻撃に出る。先頭の快足・グレアム義季が四球で出塁すると、すかさずスチール。1番松原祐樹は堅実な右打ちでランナーを三塁へ進めると、先程無様なプレーを見せた小松崎がバットで返す。右中間へのタイムリー三塁打。徳島の先制に、一塁側に陣取った地元ファンの大きな声援が場内に響く。
 この後、試合は両軍投手の投げ合いで6回まで膠着状態。5回、徳島のピッチャーが角野雅俊にかわると、セインツ打線は待ってましたとばかりに、連続ヒットで塁上を埋めるがこの回も徳島は何とか無失点で切り抜けた。徳島の攻撃では、セインツのショート、バトラーがさすが本場というアクロバティックな守備で再三スタンドをうならせた。

▼本場直輸入のアトラクションは大人を子供に引き戻す
 試合開始当初はまばらだった観客も6時半頃までには、かなりの入りになった。この日の観衆は1183人。1試合あたりの平均が700人に満たない徳島のゲームとしてはかなりの大入りだ。ただ、地元では新聞社が前々から記事で取り上げたり、駅前で選手がキャンペーンをした割には、どうかな、という感じがしないでもない。それでも、19時を過ぎてもやってくる熱心なファンもいるなど、この地でマイナーリーグは確実に根付いていることが実感できる。
 というわけで一塁スタンド通路上の屋台も盛況を見せていた。お好み焼きにチジミ(韓国風お好み焼き)、フランクフルトにフライドポテト。もちろんたこ焼きもあった。私は焼き鳥を買ったが、味はまあまあ。せっかくなので徳島ラーメンなどご当地メニューも加えてほしい。
 この日のファンにはプレー以外にも、楽しみが満載だった。各イニングが終わるたびに本場直輸入のアトラクションが待っている。ディヅィーバット(バットを立てててっぺんに頭をあててバットの周りを10周、そのあとゴールに向かって走る)やベーラン競争にビール注ぎ競走(ジョッキつきのヘルメットにビールを注ぐ)。極めつけは「人間ボーリング」。どうやって入ったのか大きなナイロン製のボールに人が入って、等身大のピンを倒すというもの。初めてみるアトラクションに観客の目は釘づけだった。
 そして今日の観客をなんと言っても一番楽しませたのはマスコットの「マドンナ」。フィールドでアトラクションに参加したり、スタンドで観客相手におどけて見たり。子供たちは大喜びで彼女? のあとにへばりついてちょっかいをかけている。イニング間に彼女がキャンディーをばらまくと、大人も一緒になってそれを奪い合う。恥ずかしがることはない。ここはボールパーク。誰もが子供に戻れる場所。
 そんなセインツを歓迎、応援する熱心なファンもいて。自作の星条旗を観客に配り、セインツのゲートフラッグをことあるごとに掲げている。セインツの選手もこれに気づき、イニングの間にカメラを向けている。選手たちも「ジャパン・エクスペリエンス」を存分に楽しんでいる。

★最終回は試合の後半編。お楽しみに!

<写真>
元メジャーリーガーのブキャナン。ホームラン競争でも活躍

(取材・文/石原)

2006-11-17

もうひとつの日米野球1:日米独立リーグ交流戦~徳島インディゴソックス(四国アイランドリーグ)対セントポールセインツ(アメリカンアソシエーション)

 本日から3回にわたって、日米独立リーグ交流戦のレポートをお届けします。ライター・石原氏が見てきた独立リーグのナマの姿をお楽しみください。

▼アメリカ独立リーグ初の試み
 今年はメジャーリーグのスター集団がやってくる日米野球が行われた年だが、それにさきがけて、さる10月11、12日の両日、アメリカ独立リーグの強豪、セントポール・セインツ対四国アイランドリーグの徳島との交流戦が行われた。今回のセインツの来日はアメリカ独立リーグのチームとしては初の試み。九州でのクラブチームとの3試合を含めた日本ツアーの一環として行われたもので、これまで16人のメジャーリーガーを輩出したセインツはこの連戦でも連勝、全勝でツアーを終え、その実力の程を示した。今回は最終戦の様子をリポートする。

▼蔵本公園野球場へ
Photo_29 徳島駅から2両編成のディーゼルカーで2駅。蔵本はひなびたローカル線の駅といった感じで、今は駅員もおらず切符はホームで待っている車掌に手渡す。駅から蔵本公園野球場までは歩いて10分ほど、公園にはテニスコートも併設されており、市民が午後のひとときをテニスに興じている。その風景からはプロ野球の試合が行われる前と言った華やいだ雰囲気はない。コートの奥に野球場があるのは照明塔が見えるのですぐにわかった。
 午後4時前、試合開始1時間前のスタジアム前にはちらほらと人が見えるものの、どことなくのんびりしている。中央入り口横の切符売り場で入場券1200円也を買って入場。開放されているのは内野中央スタンドだけで、唯一開いている一塁側のゲートから入場した。

▼マイナーリーグでは見慣れた風景が広がる
 スタンドへ通じる階段を上って行くと、いきなりマイナーリーグらしい風景に出くわした。スタンドへの通路にグッズを扱う売店があったが、そこにユニフォーム姿の外国人たちがたむろしていたのだ。
 彼らこそがまさにセインツだった。日本に来た記念にアイランドリーグのグッズを購入しているところだった。選手達の質問に、売店のお兄ちゃんもたどたどしい英語を駆使して応対している。
 筋骨隆々のたくましい選手達の姿を見て、ボールとサインペンを持った少年がどぎまぎして立ちすくんでいる。彼にとって、外国人選手がこんなに目の前にしかも集団で現れるのは始めての体験だろう。買い物中にサインなど頼めるのだろうか、とためらっている。
 私が、アメリカで手に入れたセインツの属するアメリカン・アソシエーションの公式球を差し出してサインを頼むと、もちろん「ノープロブレム」の返事、それを見て少年も私に続いた。選手達は皆、気さくにサインに応じている。日本ではなかなかお目にかかれないシーンだが、マイナーリーグではごく普通の風景だ。もっともアイランドリーグではこのような風景は普通に見られる。そういう意味では四国のファンは、日本で一番選手とのスキンシップを楽しめると言えるだろう。
 選手にサインをもらって名を確認するが、セインツのホームページの背番号と一致しない。聞けば、ほとんどの選手は今回のツアーに際して背番号を変えたらしい。昨日の第1戦の優秀選手レニックはTシャツとメガホンを購入、姪へのお土産だと言う。アメリカにはない応援グッズ・メガホンがお気に入りらしく、フィールドでも片手にもってはしゃいでいた。この売店の棚の一角はセインツのグッズも扱っていて、今回のツアー用にこしらえたのか、日本語バージンのTシャツもあった。

Photo_28 ▼ホームラン競争で本場のパワーを発揮
 スタンドでは熱心なファンがすでにフィールドの熱い視線を送っている。セインツ側は選手だけでなくマスコット「マドンナ」や球場スタッフ総出でこの遠征にきているらしく、三塁側ベンチ上にはキーボードが据え付けられている。このシリーズではセインツは本場マイナーリーグのプレーだけでなく、ボールパークの空気までこの徳島に伝えようとしている。
 そのスタッフにセインツのある選手について尋ねた。デリック・ホワイト。元阪神のスラッガーだ。彼は今シーズンメキシカンリーグのティファナ・ポトロスでプレーしていて、私もこの春、彼に会ってきたのだが、セインツのメンバー表にも彼の名がある。終了の早いメキシコでのプレー後、セインツに合流したのかと思って聞いたが、やはりその通りで、彼はメキシコのプレーオフ敗退後、8月19日にセインツ入団、8試合で打率.364、ホームラン3本の成績を残し、アメリカン・アソシエーションのシーズンが終わるとさっさとメキシコへ舞い戻り、ウィンターリーグに合流しているので、今回のツアーには参加していないという。
 グランドではホームラン競争が行われていた。セインツの打球はピンポン球のように飛んで行く。徳島の選手は正直全く歯が立たない。芝生席に突き刺さる打球を見て、子ども達がどこから入ったのか、いつに間にか外野スタンドでボールを追いかけている。しかし打球のいくつかはそんな彼らの頭の上を越えて場外へ消えて行く。
 両軍のホームラン合戦はセインツの圧勝、最後はセインツの選手同士の「延長戦」となり、トーレスがセンターバックスクリーンにぶちこんでチャンピオンになった。試合でもその打棒を見たかったが、体調が悪いのか彼はこの連戦には登場することはなかった。
 セレモニーの後、国歌斉唱。「君が代」はアイランドリーグの慣例通りインディゴソックスの選手のアカペラ、そしてアメリカ国歌はセインツ側のスタジムD.Jの独唱。日本の地方球場にボールパークの空気が漂う。

 次回はいよいよ試合のレポートに突入。お楽しみに!

<写真>
上・蔵本公園球場の外観
下・ホームラン競争ではセインツがパワーを見せつけた

(取材・文/石原)

2006-05-25

西山道隆選手・小斉祐輔選手が支配下選手登録!

Nishiyama_9  福岡ソフトバンクホークスの育成選手だった西山道隆投手小斉祐輔選手が24日、支配下選手登録されました。
 西山投手は四国アイランドリーグの愛媛マンダリンパイレーツから、小斉選手は東農大生産学部からそれぞれ育成選手として指名を受け、福岡ソフトバンクホークスに入団しました。しかし、育成選手は2軍の試合には出場できるものの、1軍の試合には出場できません。支配下選手登録をされたことで初めて、西山投手と小斉選手は1軍昇格への道が開けたことになります。

▼四国アイランドリーグから初の支配下登録選手誕生!
 育成選手制度が導入されてから、育成選手が支配化選手登録されるのは初めてのこと。そして、四国アイランドリーグからプロ野球の支配下登録選手が誕生するのも初めてのことです。
 『野球小僧』は、日本初の独立リーグである四国アイランドリーグに設立当初から注目してきました。『野球小僧世界野球選手名鑑2005』には全選手の顔写真入り名鑑を掲載し、『野球小僧世界野球選手名鑑2006』には注目選手名鑑と、全選手の一言コメント入りリストを掲載。今年1月10日に発売された『野球小僧2月号』では「流しのブルペンキャッチャーの旅」で、安倍昌彦氏が高知ファイティングドッグスの高梨篤投手と、今年から徳島インディゴソックスに加入した米澤孝祐投手をキャッチング。もちろん、このブログでも、記事にしてきました。(カテゴリーに四国アイランドリーグがあります!)
 それだけに、このニュースが入ってきた時、『野球小僧』編集部も喜びに包まれました。四国アイランドリーグの現役選手たちにとっても、大きな励みになることでしょう。

Kosai

▼北の大地にも吉報が!
 小斉選手も大学時代は『野球小僧』の「ドラフト候補&有望選手リスト」の常連でした。東農大生産学部は北海道の網走にあるだけに、なかなか生のプレーを見られませんでした。それだけに、大学選手権など全国大会が楽しみでした。力強いバッティングは1試合見ただけで印象に残るほど!
 また、東農大生産学部は、雪深い地にありながら、コンスタントにプロ野球に人材を送り出しています(東農大生産学部→三菱自動車岡崎→東京ヤクルトスワローズの福川将和捕手など)。高校球界では駒大苫小牧高校も大活躍の北海道は今後、要注目地域です!

 2人の育成選手が支配下登録選手となったことで、他球団の育成選手のモチベーションも上がりそうです。また、育成選手出身者が1軍で活躍することによって、この制度が定着、発展していくことも期待できますね。支配下登録に伴って、西山投手が「122」から「94」へ、小斉選手が「121」から「93」へ背番号が変更になりました。背番号が2ケタになっただけで、1軍で活躍する姿がぐっと想像しやすく…なりましたよね?

 2人ともファームでは抜群の好成績を残しているだけに、1軍昇格は近いはず。目指すは1軍定着です!
 頑張れ! 西山道隆投手&小斉祐輔選手!

★ファームレポート~福岡ソフトバンクホークス編~(2006年4月13日)
http://kozo.weblogs.jp/kozo/2006/04/post_4966.html
※編集部員が見に行ったファームの試合でも2人は活躍していました!

<写真>
上・4月30日にナゴヤ球場で行われた中日戦では完封勝利を記録した西山道隆投手
下・小斉祐輔選手は5月23日現在、打率.373でウエスタンリーグの首位打者

(『野球小僧』編集部)

2006-05-15

四国アイランドリーグレポート・その2(高知・愛媛編)

Ph01kochiouen 2回に渡ってお送りする四国アイランドリーグレポート(前回のレポート「香川・徳島編」はこちら)。今回は5月3、4日に高知東部球場で行われた高知ファイティングドッグス-愛媛マンダリンパイレーツ戦のレポートをお送りします。

▼熱い熱い高知県の野球熱!
 昨年の四国アイランドリーグの試合結果をインターネットで見ていて、少し気になっていたことがありました。それは高知ファイティングドッグス(以下、高知FD)の観客動員数が、他の3チームに比べて明らかに少なかったことです。県内に照明設備のある球場がないため、お客さんが集まりやすいナイトゲームを開催できないというのが一番大きな原因でしょうが、「もしかしたら高知県の人はアイランドリーグに関心が薄いのかもしれない」という思いを抱きながら高知に向かいました。
 ところが球場に到着してみて、その想像がまったく的はずれだったということがよくわかりました。ゴールデンウィークということもありますが、5月3日は975人、翌4日は1002人の観衆が来場。トランペットや太鼓を持った応援団を筆頭に、地元の多くの方が高知FDの応援に声を枯らしていました。

Ph02takanashi_2 ▼NPB最右翼・高梨篤投手(高知FD)が圧巻の投球!
 5月3日のゲームで先発した高知FD高梨篤投手(24歳/187センチ81キロ/左投左打)。2月号の「流しのブルペンキャッチャー」で取材した四国アイランドリーグを代表する長身左腕ですが、この日はもはや別格のピッチングでした。スピードは目測で130キロ台後半でも、ボールに角度があり制球力も抜群。ブレーキの効いたタテのカーブ、キレのあるスライダーに加え、右打者に対してカウント2-3からでも空振りを奪えるチェンジアップと、完成度の高い変化球も兼備。見た目にすごさはわかりにくいですが、非常に実戦的な投手だと思います。この日は救援投手が打ち込まれたため勝ち星こそつかなかったものの、7回を被安打3、無失点に抑える好投。ピンチを招いても不思議と点が入る予感がしませんでした。
 昨年は球場からの帰宅中に自転車から転倒して左手を骨折。「この故障さえなければNPB入りは確実だった」という声も多かっただけに、2月号の取材では「20勝してぶっちぎりでNPBに入りたい」と今年への熱い思いを語っていました。その言葉通り、ここまで4勝1敗1S、防御率0.59という驚異的な成績(5月12日現在)。まだ18試合しか消化していませんが、ぴったり20勝ペースです!

▼松坂大輔投手の弟・恭平選手もプレー!
Ph03yamamoto_2   攻守に渡っての功績が認められ昨年初代リーグMVPに輝いた高知FD・宮本裕司捕手(23歳/182センチ85キロ/右投左打)や、打率.322と段違いの成績で首位打者を獲得した愛媛MP・林真輝内野手(25歳/182センチ88キロ/右投左打)ら、高知FD、愛媛マンダリンパイレーツ(以下、愛媛MP)両チームにはリーグを代表する打者が多く在籍しています。宮本、林両選手とも今のところまだ本調子ではないようですが、そんな中昨年のホームラン王、高知FD・山本健士内野手(26歳/188センチ94キロ/右投右打)が元気です。5月4日のゲームでは打った瞬間にそれとわかる今季3号をレフトスタンドに突き刺し、翌5日には4号を放って早くも昨年の6本塁打に迫ろうかという勢い。「投高打低」といわれるアイランドリーグの中で、一人気を吐く活躍ぶりです。山本選手は林選手と同じく、西武・松坂大輔投手と同い年の「松坂世代」。年齢的にも後がないだけに、今年にかける思いの強さを強烈な打球で見せてくれました。
  さて、松坂投手といえば実弟の松坂恭平内野手(24歳/177センチ77キロ/右投右打)が愛媛MPに在籍しています。法政大を卒業後はクラブチームで1年間プレーしていましたが、昨年トライアウトを受験してアイランドリーグ入り。大学時代の外野手からショートにポジションを変え、愛媛MPの3番打者として持ち味の強打で存在感を示しています。守備では経験が浅いせいかイージーなミスを犯すこともしばしばありましたが、カットプレーで強肩を見せつけるなど、潜在能力の高さが光っていました。プレーに粗っぽさがなくなったときにどんな選手になるのか、とても楽しみな選手です。

Ph04matsuzaka_2▼アイランドリーグを見に行きませんか?
 昨年も5月に四国アイランドリーグを観戦しましたが、確実に心身ともに選手のレベルが上がっていることを感じました。特に高梨篤投手、松尾晃雅投手(香川オリーブガイナーズ)の両投手はNPBに限りなく近い位置にいるのではないかと思います。
 また、帰り際、編集部員に「報道の人?」と声を掛けてくださった愛媛MPファンの女性の方から「もっとアイランドリーグを取り上げてちょうだい!」というお言葉を頂戴しました。四国に入る前に抱いていた「リーグが地元の人から受け入れられているのか?」という疑念は、球場でファンの盛り上がりを見てすっかり消えましたが、もっと観客動員数を伸ばさないとリーグを運営し続けるのは厳しいのかもしれません。それでも、失うにはあまりにも惜しい四国アイランドリーグ。みなさん是非見に行ってみてください! 『野球小僧』でも随時取り上げていきます!

★四国アイランドリーグ公式HP
http://www.iblj.co.jp/index.html

<写真>
上・「ラッパ隊」まで出現した高知FDの応援団。球団マスコットも一緒に応援
中上・完成度の高いピッチングを見せた高梨篤投手(高知FD)
中下・レフトスタンドへ豪快な一発を放った山本健士内野手(高知FD)
下・話題ばかりが先行しがちも、強肩ぶりは必見の松坂恭平内野手(愛媛MP)

(編集部・菊地)

2006-05-12

四国アイランドリーグレポート・その1(香川・徳島編)

Ph01kankyakuseki1  2年目のシーズンを迎えた四国アイランドリーグ。昨年は大きな話題となり四国中で盛り上がりを見せましたが、今年はどうなのでしょうか。5月2日に香川オリーブスタジアムにて香川オリーブガイナーズ-徳島インディゴソックスの試合を、また5月3、4日の両日には高知東部球場で高知ファイティングドッグス-愛媛マンダリンパイレーツの試合を観戦してきました。四国アイランドリーグの風景や有望選手などを「香川・徳島編」と「高知・愛媛編」の2回に渡ってレポートします。まずは「香川・徳島編」をどうぞ。

▼好投手がそろう香川オリーブガイナーズ
 5月2日は香川オリーブガイナーズ(以下、香川OG)-徳島インディゴソックス(以下、徳島IS)戦へ。試合開始2時間前に高松駅から出ているシャトルバスに乗ってオリーブスタジアムを目指したのですが、その車中に乗り合わせたお客さんはわずか4人! 少し不安を覚えつつ、約30分ほどバスに揺られて球場に到着しました。
 香川OGといえば、伊藤秀範投手(24歳/181センチ82キロ/右投右打)、捻金孝行投手(24歳/184センチ85キロ/右投右打)、松尾晃雅投手(25歳/175センチ75キロ/右投右打)に代表されるように、投手陣に有望選手が満載。試合前にシャッターチャンスを狙おうと香川OGのベンチ付近でカメラを持ってグラウンドをウロウロしていると、たまたま居合わせた伊藤投手と目線がバッチリ。向こうにしてみれば見知らぬ闖入者である編集部員に対して「こんにちは」と、心地よい挨拶をしてくれました。
 また、そのベンチ前ではジンバブエからやって来たシェパード・シバンダ内野手(21歳/192センチ83キロ/右投右打)がスローイングチェックの真っ最中。シェパード選手はジンバブエナショナルチームで主軸を担い、その活躍が認められて四国アイランドリーグに入団したという異色の選手です。スローイングチェックの後は入念にバットスイングを繰り返すなど、精力的に動いていました。

Ph02matsuo1_1 ▼剛腕・松尾投手の快投に釘づけ!
 試合は香川OG・松尾投手徳島IS・森下泰文投手(23歳/178センチ80キロ/左投左打)の両先発投手でスタート。この時間になると、だいぶお客さんも集まっていて、最終的には658人が来場。地元の方に聞いてみると、「平日のナイトゲームはこんなものじゃないですか」ということでした。それでも香川OG、徳島IS両軍とも応援団が組織され、選手に大きな声援を送っていました。
 そんな地元香川OGファンの期待に応えたのが松尾投手。140キロ台中盤は軽く出ているであろうスピードボールに加え、スライダー、フォークを交えてクセ者ぞろいの徳島IS打線を相手に8回5安打10奪三振の快投を見せました。身長175センチと上背こそありませんが、腕の振りは豪快そのもの。その迫力は五十嵐亮太投手(ヤクルト)を思い起こさせました。昨年は主にリリーフを務めながらリーグの最優秀防御率(1.30)に輝いた怪腕ですが、社会人の試合でもこれほどのレベルの投手はなかなかお目にかかれません。まぎれもなく今秋のドラフト候補に名を連ねてくるであろう投手だと感じました。

Ph03shepherd1_1 ▼四国で見かけた異色選手
 注目の香川OG・シェパード選手は「9番DH」で出場。1打席目はサードゴロ、1死満塁で回ってきた2打席目は見逃し三振に倒れ、3打席目は代打を送られてしまいました。たった2打席では何ともいえませんが、日本の野球にまだ順応し切れていないのかもしれません。
 徳島ISの4番を打っていたのが、今季から入団した福永泰也捕手(25歳/180センチ88キロ/右投左打)。1999年に都城東高(東東京)で都立校ながら甲子園に出場して話題になったチームの捕手です。都城東高、東京学芸大を経た後オーストラリアに渡ってプレーを続け、徳島ISでNPBへの最後のアピールに挑んでいます。
Ph04doue1_1  また、この日から香川OGに堂上隼人捕手(24歳/183センチ83キロ/右投右打)が加入。横浜商科大時代にはドラフト候補にもなった逸材で、社会人の日産自動車に入社したものの出場機会を求めて昨夏に退社。それ以来、中央球界から姿を消していました。この日は加入当日にもかかわらず「8番捕手」でフル出場し、自慢の強肩で徳島ISベンチにプレッシャーをかけていました。そして翌日には初アーチも記録(残念ながらその試合は観戦できず…)。こんな選手が埋もれることなく再びNPBを目指してプレーできるということもアイランドリーグの大きな存在価値の一つですね。

▼「流しのブルペンキャッチャー」がキャッチしたあの投手も!
 試合は4-0でホームの香川OGの勝利。試合後は恒例となった選手による出迎えのファンサービス。すでに選手と顔なじみになっているファンの方も多くいて、中には親と子ほど離れているような女性が選手を激励している姿も。とても微笑ましい光景でした。
 また、徳島ISのベンチ裏へと向かうと、2月号の「流しのブルペンキャッチャー」で取材した米澤孝祐投手と再会しました。米澤投手はこの翌日の先発登板が決定。「ここまで2試合しか投げるチャンスがなかったですが、がんばります」と静かに意気込んでいる様子でした。しかし、編集部員は翌日高知に移動する予定になっていたので、登板は見られず(結果は6回7安打、自責点1で勝敗はつかず)。本当に残念ですが、次回観戦の楽しみにしたいと思います!

※次回、「高知・愛媛編」は近日中にレポートします!

★四国アイランドリーグ公式HP
http://www.iblj.co.jp/index.html

<写真>
上・試合開始直前の球場の入り。休日には1500人前後の観客が集まる
中上・香川OG先発の松尾晃雅投手。腕の振りは迫力満点
中下・スローイングをチェックするシェパード・シバンダ内野手(香川OG)
下・この日加入したばかりの堂上隼人捕手(香川OG)

(編集部・菊地)

2005-10-20

徳島は沸いていた~四国アイランドリーグ取材記

Bochan_st_2   石毛宏典代表の掛け声により、春からスタートした四国アイランドリーグ(IBLJ)。みなさんは今シーズン、実際に四国に行ってみましたか?

 「野球小僧」では、3月に発売された「野球小僧世界野球選手名鑑2005」にて、まだチームの振り分けが行われる前から選手全員を掲載するなど、IBLJの有望選手について早くから注目していましたが、今回、大学生・社会人ドラフトが目前に控えた11月10日発売の「野球小僧12月号」に向け、10月15~16日にかけて本格的な取材をしてまいりました。

 今回は、四国4県全チームの監督さんに話をうかがうというもの。
 当初のスケジュールでは、この日坊ちゃんスタジアムで行われる愛媛マンダリンパイレーツ・西田真二監督と香川オリーブガイナーズ・芦沢真矢の両監督に取材したあと、ナイトゲームの試合を観戦。その日の夜のうちに徳島へ移動し、翌日のデーゲーム前から徳島インディゴソックス・小野和幸監督と高知ファイティングドッグス・藤代和明監督の両名を取材。ゲームを最後まで観て夜の飛行機で帰京するという、やや強行な日程でした。
 ところが困ったことに、飛行機で最初に降りついた愛媛・松山は雨。
 結局、その日の試合は中止になってしまい、香川オリーブガイナーズは愛媛には来なくなったのです。
Fujishiro_3  そこで、IBLJ事務局の方にお願いして、愛媛の西田監督には予定通り話を聞いたあと、急遽、進路を香川へ変更。夜に香川・芦沢監督に取材させてもらうことになりました。
 香川に着いたのは、すでに夜の8時ころ。芦沢監督の取材が終わると、今度は大急ぎで徳島へ。結局、徳島入りしたのは夜の10時を回っていました。この日レンタカーで走行した距離は1日で300キロ近くにおよびましたが、とても3県をまたいだ実感なんてありゃしない! という感じ。いやー、さすがに疲れましたね。

 しかもこの間、一向にやむことのない雨に、翌日への不安は高まるばかり。
 もし、翌日の試合も中止になったら、今度は徳島から高知へ行かなきゃならんのか? と恐れおののいていたのですが、雨は夜更けには上がり、翌日は暑いくらいのいい天気。徳島・小野和幸、高知・藤代和明両監督へのインタビューも無事に終え、試合も予定通り行うことができました。いや~、本当に助かりました。

 ところで、この日の徳島・蔵本運動公園野球場での試合は、両チームにとって今季最終戦です。
 IBLJでは、ファンへの感謝の意を込めて全席無料開放という太 っ腹なサービスぶり。そのため、スタンドは徳島のファンを中心に、ほぼ満員に近い入りになりました。
 しかも、今季始まったばかりだというのに、観客にはすでに熱狂的なファンも結構いるんですね。プレーの錬度は、プロどころか、大学や社会人のトップレベルにもまだ及ばないかも、というのが実感でしたが、ファンの盛り上がりぶりを見る限りでは、IBLJが少しずつ地元に根付き始めている、と肌で感じとることができました。

 いろいろ大変だったと思いますが、なにはともあれ1シーズンを乗り切ったIBLJ。「野球小僧12月号」では、今年は行く機会のなかった読者の皆さんでも「へぇー、来年は1度行ってみようかな?」という気になるような記事になりそうです。
 ぜひとも、期待してください。Kuramoto_2

写真右上 雨天中止となった松山坊ちゃんスタジアム
写真左中 今季リーグ優勝を果たすも「目標はNPBへ選手を送り出すこと」と語る高知・藤代監督
写真右下 日曜日の無料開放とあって満員となった徳島最終戦)

★四国アイランドリーグ(IBLJ)
http://www.iblj.co.jp/

(編集部・田中)

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